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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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どこにでもいそうなおばちゃんがイメージ元ですが
きっと侍女長なのでしょう










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   【SIDEOUT】
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ティルは 相棒を探して建物をまわっていた。
この建物が政務の中心かつ自宅なのは把握したが ここには謎が多い。

本来なら 7,800年は昔に歴史に埋もれたはずの場所だ。
すれ違う人々も 仕事中の父も おそらくは兄も 過去の人のはず。
それが目のまえに何人もいる 謎だ。

動かないはずの自分の体で こうして駆けているのも謎だ。
これだけでも過去の記憶 という可能性は限りなくゼロ。

謎が多すぎて自分ひとりだけでは解決できそうにない。




「お嬢様 また部屋を抜け出してきたのですか」


声をかけられた。
見れば老年の女性、
この人は知っている 忙しい父に代わり家事をしてくれるおばさん。
物心ついた頃には母が亡くなっていた自分にとって
かわりの母ともいえる存在。
懐かしいあまり抱きつきそうになるが 今はそれどころではない。



「いけませんねぇ 遊び歩くのはかまいませんが
 この先は厨房や研究施設 危ない場所と何度も言っておりましょうに」


研究施設 という言葉がミミについた。
メルが いるかもしれない。



「遊ぶのであればもっと安全な広間にしてくださいな
 それともわたくしめでよろしければ 本でも読んでだしあげましょうか
 もう少しで掃除も終わりますゆえ」

「ううん あのね メルがいないの
 あたい メル さがしにいく だから こっちでいい」
「わがままは嫌われてしまいますよお嬢様
 この先に行っても ”そんなデバイスはありません” さ、お戻りくださいな」


そのサインをティルは聞き逃さなかった。
メルとは言ったが それがデバイスとは言ってない。
彼女は 何か隠している。



「・・・あたい ひとりでかえれる。
 あとで ほん よんで おへやで まってる」
「はい わたくしめとお嬢様とで お約束ですよ。
 終わったらすぐにお迎えにあがりますゆえ」
「わかった」



ティルは元来た道を駆け戻る   ように見せかけ
大きく迂回し おばさんがいた場所を抜ける。
研究施設 そこを目指すことにした。





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国の最先端技術が集約する研究所。
当然 通常は携わる人が常に数人いるわけだが
ティルがたどりついたそこは なぜか人の姿がない。

まるで とって付けたかのような空間
継ぎ接ぎのようになった壁天井に 先ほどまでとは違う趣向が広がる。
近いのは フェイトのおうち 時の庭園。
プレシアと直面したあたりの部屋だろうか。



というのも 幼い頃のティルはここに来たことがない。
現実に最後に父と会った日、地下の機密区画には連れて行かれたが
あれが最初で最後 しかも研究区画とは違う隠し通路から入ったので
ティルの記憶には この場所は入ってなかった。


ここまでの出会いと 駆けた建物の様子から
ティルはここが 自分のおぼろげな記憶から作り出された幻とは感づいていたが
この風景を見て 確信に変わった。
見たことが無い場所を再現できるわけが無い。
ならばここから先は未知の空間か
風景つながりで本当に時の庭園に繋がってるのか。


という期待はハズレたものの
いくつかある部屋をしらみつぶしに当たった結果
お探しの相棒が見つかった。


「メルー みっけた よかった」
「姫!! よくぞこのような場所まで。
 私は 私は 姫と逸れてしまいどうなるかと・・・」


再会を喜ぶ間もなく 次の行動を決めなければならない。
つまり 幻であれば現世に戻る手段だが。


「姫、おひとりで歩けるのですか」
「うん どうしてだろう わかんない。
 でも あたいはメルを さがしにいくことができた」
「このような不肖なデバイスに 光栄です。
 このメルフィス 姫に一生ついてまいります」
「うん だから こっからでる。
 ナノハも ユー兄も たたかってるはず だから」
「ではまずは情報を集めましょう」
「わかった」


ティルは再び移動を始める。
まだ開けてない扉は多い。
情報を得るためには まず行動が大事
知人の記者に教わったことを 実行する。




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  (あと)

イメージつくりづらいなぁティルの実家・・・
ちなみに 時の庭園とは繋がってませんからね




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