時を駆ける幼女 12章-１

リリ駆け最終章となります
最後にして　やっとタイトル詐欺返上ですよ　やれやれ・・・

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　　　【SIDE NANOHA】
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はやてちゃん、もといナハトヴァールさんとの戦場を
海上に移動させることには成功したわたしたち。
だけど　多対一にもかかわらず　ナハトさんの戦闘力が高くて
わたしたちは苦戦を強いられていたの。
そして　戦況はさらに悪くなって・・・



（なの）「フェイトちゃん　ティルちゃん・・・」
（ユノ）「アースラ!!　どういうこと　ふたりはどこに・・・」
（エミ）『二人とも落ち着いて　バイタルは健在だよ。
　　　　魔導書を開いてたから　たぶん書に閉じ込められたんだと思う』


魔導書に閉じ込められた？
それじゃ　まず二人を助けないと　うかつにナハトさんを落とせないよ。


（エミ）『救出方法は模索中。　リインフォースなら知ってるかもしれないけど・・・
　　　　とにかく攻撃の手は緩めないで　時間稼ぎは続けてね。
　　　　ここを維持しないと　切り札を使うしかなくなっちゃうから』


それだけは絶対にさせちゃいけないの。
中ではやてちゃん、リインフォースさんががんばってくれてるはずだし
ちょっと外からのアプローチが薄くなるけど
やるべきことは変わらないよね。


（ユノ）「エイミィさん　武装局員で手が空いてる人っていませんか」
（エミ）『武装局員　予備人員ならまぁ多少は』
（ユノ）「アルフと交代してもらって　アルフを前線に。
　　　　ふたり減った状況だと戦線維持も困難です。
　　　　けど　武装局員がこっちに来ても失礼ながらたいした戦力には・・・」
（エミ）『ならないよねぇ・・・　わかった手配するよ。
　　　　クロノ君もそっちに向かってるから　もう少しだけがんばって』


防戦と割り込みのプロ　アルフさんと
アースラの最高戦力　クロノ君
揃えば少しは不利を押し返せるかもしれないの。


（なの）「それじゃ到着まではがんばろう　ユーノ君」
（ユノ）「うん　やることはいつもと同じだ。
　　　　僕が前衛、なのはが後方射撃。
　　　　増援が見込めるそれまでは　がんばって繋いでいこう」


さぁ　総力戦だよ。










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　　　【SIDEOUT】
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静かな夜の街
そこに降り注ぐ白い雪
冷えた空気と　相反する暖かな声



ティルは　先ほどまでとは全く違う
そんな場所で目を覚ました。

自分は確か　友人と共に強力な魔導書と戦ってたはずなのに
そこには戦いとは無縁の風景がある。
どこか　懐かしい。




目覚めた建物から一歩外へ出る。
銀世界だ。

海鳴にも雪は降る。　戦闘中に降り始めたのを確認した。
だが目のまえのそれは　数分のあいだに降り積もった量ではない。

ふと　ふりかえって建物を見る。
そこには　自分の髪留めと同じレリーフが・・・


レリーフを見て　ティルは思い出した。
知っている。　自分はこの建物を、このレリーフを、
そして　この街や人を。


確かめなければ　そう思い
ティルは走り出す。
今出てきた建物の　いや、この街の中心である場所へ。






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　　　（あと）


８章-１【ティルの髪飾り】のフラグを回収

０章以来の銀世界　ティルの故郷です
覚えてました？
作者の私でもあまり覚えてません（ぉぃ



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