小説置き場
通常は3の倍数日に更新します
取り扱い:リリカルなのは二次SS
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
第一章はじまるyo
今回からたま~に別の子視点が入ります
今回からたま~に別の子視点が入ります
------------------------------------------------------------------------------------------
我輩は 来週から小学3年生になる幼女である
名を 『八神みずほ』と申す
そんなわけで いきなりだが間もなく小3が始まる。
つまり 学校が始まれば程なくして無印が始まるわけだ。
あ、我輩 姉君と違って五体満足なので
ごく普通に学校に行ってるよ?
姉君には 学校から出される宿題プリントを持っていくわけだが
ものの数分で解いてしまうから怖い。
理数系は魔導師候補だけに得意なのは分かる。
文型はアレじゃないか? 図書館通ってるおかげ?
「楽しみですね」
「何が楽しいのか我輩さっぱり分からないわけで・・・」
「うーんと お友達と一緒にすごせる時間とか?」
上から なずな 我輩 なのはである。
あれからなずなと連絡を取り合ってるうちに いつの間にかなのはが混じっておった。
友達には呼び捨てが正義である彼女、しっかり矯正させられてしまった。
ちゃん付けしてた頃が懐かしい。 なずなもついでに強要してきたのはさすが双子。
まぁ この姉妹の作り笑顔が減ってるのは良い傾向だよね。
そしてこの3人組 入学前からつるんでおるのだが
最近はもう2人加わって 5人組になっておる。
言うまでもないだろうが 件のお嬢様がたである。
お二人とも家の用事で 次に会えるのは学校なわけだが とても良い子である。
3人で会うのも 学校が無ければ翠屋か高町宅・近くの公園なので
高町家の二人と姉君は かろうじてまだ面識が無い。
学校でも『重い病気』となってるので話題にはなっても家まで押しかけてはこない。
そう遠くない将来、それも1年以内に顔合わせするだろうから良いのだが・・・
『そろそろですね』
『ああ、そろそろだろうね』
念話(オリジナルが姉君なので我輩は思念通話か?)でこっそり確認
なずなと二人でがんばったら念話できるようになった。 去年の話である。
なずなには 原作の頭のほうだけ 大まかな話はしてある。
原作を崩すとどうなるか分からないし 予想外の動きをされても困る。
しかし原作っ子に話したら意味ないので 転生同士の彼女だけ。
といっても本当にざっくりで もうすぐ落ちてくる宝石とか ユーノとか
魔法うんぬんの話は なずなも興味しんしんだった。 シュテル思考なのであろう。
かといって我輩たち、デバイスを持ってないゆえ 念話程度のことしかできない。
我が家には夜天の書しか見つからなかったし
高町家にもそれらしきものは無かったらしい。
そのへんは仏さんがうまいこと帳尻あわせてくれることに期待。
------------------------------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------------------------------
そして あっと言う間に1週間
小3の初日なのである。
春休みの間 きれいに仕舞ってあった制服に袖を通す。
やはりスカートは苦手・・・
「おっ おはようさん 今日もええ天気やで」
「おはよう姉君 昨日は雨でしたよ?」
「あれ そうやったっけ?」
居間に出たら 姉君が台所に向かっていた。
我が家の両親は 2年前に不慮の事故で他界してしまったので
家事はもっぱら家に居る姉君がやっている。
足が不自由なのに器用なもので 車椅子で雑巾がけとかできるって何・・・
「はい おべんとうや お残しはあきまへんで」
「すると思って?」
「思うとらんよ みずほはええ子やからな」
姉上の 母上仕込の料理の腕は絶品なので 普通の量ならお残しはしない。
9歳にして『お袋の味』マスターっていうのも怖いよね。
1度だけ 紅い箱に3倍の量が入った弁当を持たされたときは
どうしようかと思ったこともあったけど・・・
------------------------------------------------------------------------------------------
八神家から学校までは バスを使う
2つほど前の指定乗車地から高町姉妹が乗る あのバスである。
お嬢様2人も もちろん使っている。
なので 我輩の席がいつも確保されているのは ありがたいことである。
「おはよう皆の衆」
「あんた、それどうにかならないわけ?」
「どうにかしようとしても 無駄な努力」
「にゃはは みずほちゃん昔からこうだから・・・」
「ふふっ おはようみずほちゃん」
「おはようございます」
それぞれ反応が違う 十人十色とはよく言ったもの。
この5人で揃って授業を受け お昼を食べ 放課後はつるんで遊んでいる。
今年から なのはもすずか・アリサの通う塾に行くことになってるらしいので
3人はほぼ常時一緒って感じなのかね。
(我輩となずなは前世の記憶で成績ばっちりなので塾なんて不要なのだ)
------------------------------------------------------------------------------------------
「夢?」
「うん 夢」
学校が始まって数日後、
なのはが不思議な夢を見たと話題を切り出してきた。
「それで、どんな夢だったの?」
「えっとね 毛むくじゃらの変なのと わたしたちと同い年くらいの男の子が戦ってるの。
でね 毛むくじゃらは逃げちゃって・・・ あと覚えてないや」
夢なんてものは 時間がたてばすぐに鮮明に思い出せなくなるもの 仕方ないね。
我輩もなんかそれっぽいの見た気がするけど 覚えてないし。
「あーでも その夢なら私も見ました」
「なずねえちゃんも? なんだろう 不思議・・・」
「双子だからとか ・・・は、あまり関係ないかな」
このとき我輩は
ああ、今夜あたり平和な日常が終わるのか と考えていた。
------------------------------------------------------------------------------------------
放課後
塾に向かう道
「「なんで私(我輩)まで」」
鶴ならぬアリサの一声で 一緒に歩いていくことになった。
塾と自宅は同じ方向だから いいんだけどさ・・・
「あーそっちじゃないの こっちこっち」
アリサが指すのは 森林浴には良さそうな木々に囲まれた土道
「こっち ですか・・・」
「この道を通ったほうが近いのよ ちょっと道悪いけどね」
「へぇー」
このへんって翠屋の逆方向で あまり来ないから
土地勘とかさっぱりなのよね 我輩。
とりあえずユーノを拾うイベントがあるんでしょう?
なら、行かないと。
近道に入って2,3分
けっこう長い道なんだなーと考えてるときに お待ちかねのものが。
『 タ ス ケ テ 』
「えっ?」
反応したのは なのはだけ。
我輩は知ってるし なずなには説明済、
お嬢様がたにはそもそも聞こえない。
「なのはー どうしたの?」
「なのはちゃん?」
「え、あ ううんなんでもないの たぶん気のせい・・・」
『 タ ス ケ テ !! 』
「!? ごめん、やっぱり気のせいじゃないみたい」
何処かへ駆け出すなのは。
突然の行動に驚くお嬢様がたと 冷静に後を追うなずな。
我輩はというと やっぱそうなるのねーと半分あきれ気味なのだが。
少ししたところで なのは発見。
その傍らには珍しい小動物、 という見た目のユーノ。
「もーなんなのよ いきなり走り出して」
「ごめんごめん でも、この子が・・・」
「!? 怪我してる どうしよう」
「病院ですね。 近くにはないのですか?」
「えーと どうだったかな・・・」
「わたし家に電話して聞いてみるね」
あー 我輩いらない子っぽい。
傍観してよ・・・
「ほー 野良フェレットとは珍しいもんを拾ったなぁ」
「野良じゃないっぽいけどね 首輪ついてたし」
結局そのまま病院にユーノを預けて解散したところで
我輩自宅に帰ってきたわけである。
特に原作から変わったことは無かったゆえ 詳細は省かせてもらう。
そういえば姉君にもタスケテ発言は届いていたようだが
ちょうどテレビドラマを見ていて テレビから聞こえてたと思ったらしい。
主婦臭がむんむんであるw
「あ、我輩このあと出かけるから」
「ん、何かあるん?」
「ただのカン」
「なんやそれw まぁええわ遅くならんようにな」
よし 外出許可ゲット
それでは再度のSOSが来るまで ゆっくりしてようかね
------------------------------------------------------------------------------------------
【SIDE NAZUNA】
------------------------------------------------------------------------------------------
おや、モノローグでは初めてですね なずなです。
私は今 かわいい妹と一緒にお風呂中
塾からかえってきてから 妹は昼間のフェレットの話ばかりしてます。
「心配ですか?」
「ふぇ? うん、ちょっと気になるかな」
「病院にいるのですから ちょっとやそっとのことじゃ問題ないですよ」
「うーん そうなんだけど いやな予感がするの」
いやな予感に関しては同意ですね 私もです。
自慢の第六感が危険信号を出してます。
「そうだ おふろ上がったら アリサちゃんたちにメール出さないと」
「あの子を預かることですね そのほうが良いでしょう。
お二人も心配してるでしょうから」
「うーん みずほちゃんにも伝えたいんだけど
わたしみずほちゃんのアドレス知らないんだよね」
「連絡方法がないのでは仕方ないでしょう 明日学校で話すしか」
きっと彼女には不要でしょうけれど・・・
なのはがケータイをカチカチ打ち込んでる間に
私は明日の身支度を済ませる。
この体に生まれかわって 早9年
今はもう無いけれど 最初は戸惑いばかりだったっけ。
ギャーギャーとしか喋れないし まともに動けないし
見れば隣に自分そっくりの赤ん坊がもうひとりいるし・・・
彼女に、みずほに出会って また戸惑った。
この世界のこと これから起こりうること 彼女はあらかたを知っていた。
そして 本来そこに彼女と私は居ないこと 内心叫びたいほど驚いた。
その彼女と私が加わったまま 月日は流れ
今日、とうとう【運命の日】がやってきたことになるのかしら。
彼女の話では もうそろそろ・・・
「送信っと」
「終わりました?」
「うん ばっちり。 さてと・・・」
『 キコエマスカ ボクノコエガ キコエマスカ・・・ 』
「あ、これ 昼間の・・・ なず姉ちゃん!!」
「幻聴じゃなかったのですね」
「幻聴だと思ってたの!?」
だって 電波少女とか痛いでしょ。
さてこれは 全周波の無差別念話ですね やはりあのフェレットですか。
集中して耳を澄ませば ちゃんとした音声で聞こえるんですけど
慣れてないなのはは おそらくカタコトで受信してますね。
『 ボクノコエガ キコエルカタ オネガイ チカラヲカシテ・・・ 』
「やっぱりあの子だよ。 助けを求めてる」
「だからってこの時間にですか?
無断外出は兄上たちに叱られますよ」
「でも、わたし行かなきゃ 行かなきゃいけない気がするの」
「はぁ・・・ 言っても無駄ですか 仕方ないですね。
分かりました なんとかしましょう」
「ほんとに?」
「ようは無断でなければいいのでしょう 外出する理由があれば」
さて 兄上たちを丸めこめる理由ですか どうしましょうかね・・・
------------------------------------------------------------------------------------------
(あと)
というわけで無印編開始です
やっと八神家の主登場 ご両親は既におりません
はやてちゃんがいいお母さんしてます
今回かなり重要ポストになりそうなのは なずなちゃんでしょうね
いつも冷静沈着 言いたいことはざっくり言うタイプ
少しだけ原作知識を得ました 今後も必要に応じて与えていく予定です
劇場版のSOSってあっさりですねぇ 要点だけ言ってる感
なのはさんからの二人称は
なずな=なずねぇちゃん 美由希=美由希おねえちゃん になってます
上のほうが丁寧なのと 「な」の後に「お」は読みにくいため
PR
この記事にコメントする