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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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1章ラスト
今回で1期3話終了まで進みます















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【あらすじ】



魔法少女 サポートしてます
 
 
      ・・・大して役に立ってないけど




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ユーノを助け よくわからないものに追い回され
高町姉妹が魔導師として目覚めてから早6日

この日の夜 市内の某高校でジュエルシードが発動し
現在なのはがその封印作業中。



ここまで なのはが2つ
ユーノが自力で封印できたものが1つ
術式登録して なずなが封印したものが1つ
そして現在封印中のものと 計5つのジュエルシードが回収できた。
あと16個 先は長いね・・・




「20番のジュエルシード 封印終わったよ」
「なのは おつかれ」
「お疲れ様 ですが大丈夫ですか?」
「大丈夫 なんだけど・・・  ちょっと疲れt」

言い終わらないうちにダウンしちゃったよ・・・


「ぜんぜん大丈夫じゃないですね」
「仕方ない 我輩おぶっていこう」
「申し訳ないです 我が妹ながら恥ずかしい」
「いやぁ 他に何かできるわけじゃないし」




今だデバイスを入手できていない我輩
それでも何もできないのは勺なので
ユーノの教えの元 デバイスなしでもできる簡単な魔法を勉強している。

そのおかげで今のところ唯一使えるのが 身体強化系の魔法。
自分自身を対象に使うモノなので 空気中に放出することも無く
資質があれば比較的簡単に行使できる。

この魔法 幸いミッド系のものでも使えることが分かっている。
よく考えたら姉君もラグナロク行使のときはミッド+ベルカ複合だし
管制人格もSLB行使のときは完全にミッド式だったわけで
使えないわけじゃないみたい。
レイハさんたちが扱えなかったのは単に相性か・・・




高町姉妹を自宅に送り 我輩も帰路につく。
ここ数日 毎日帰りが遅いけど 高町家の住人は暖かく出迎えてくれる。
何かしら察知してるんじゃないのかね? 怖いわあの一族。





さて 夜も遅い。
我輩も姉君を起こさないようにしなければ・・・


「おかえりー 今日も遅くまでご苦労さんやね(怒」


あぁ、今夜も長くなりそうだ (´・ω・`)










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  【SIDE NAZUNA】
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おはようございます なずなです。
本日は日曜日 学校もお休みなのですが
私はいつもの時間にいつもどおり起床。
習慣って大事ですよ?



そして隣で寝ている我が妹はというと




「なのは 朝だよ」
「うにゅ~ もうちょっと・・・」

これですもの・・・
朝に弱いとはいえ 3年生になってこれではいけませんね
将来に響きます。



「なのは いいかげん起きましょう。
 慣れないことで疲れているのは分かりますが
 今日はみんなで父上のチームの応援に行くのでしょう」
「そうだよ 今日はジュエルシード探しもお休みにしよう」
「・・・うん」


さては応援の後で行く気でしたね、
体調管理も大事ですよ。
無理をしてると いつか大変なことになってしまうかもしれませんからね。





余談ですが このときはまだ半分呆れのうわ言でしたけれど
数年後に実現するとは思っても見ませんでした・・・







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  【SIDE MIZUHO】
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さてきっと 高町家のほうは
なのはがぐずってるんだろうなぁと思いつつ
我輩もそろそろ出かける準備なのである。

今日は士郎さんところのサッカーチームが試合ということで
いつもの5人で応援に行こうということになっている。


皆が姉君と出会うには早すぎる そこで一人で抜け出すべく
姉君をどう説得しようかと考えていたんだけれど・・・




「うーん 興味ないわけじゃないんやけど
 これ、ずっと見てないとならんみたいでなぁ」

姉君の指す「これ」とは 先日料理番組でやっていた超激ウマ料理に使う下ごしらえ
早速今晩我が家の食卓に並べるべく準備していたらしい。


「てなわけで みずほだけでも楽しんできてな」
「あ、うん ありがと・・・」

なんというラッキー
こんなイージーで いいんだろうか・・・
















「ごきげんよう 姫」
「誰よ姫って・・・」
「おはよう みずほちゃん」


今日は会場が川原と 比較的各家から距離が同じくらいということで
現地集合ということになっている。
我輩到着の前に 既にアリサちゃん・すずかちゃんペアが居た。
高町姉妹は・・・  きっとなのはが足を引っ張っているのだろう。







予想通り
なのはの寝坊&運動オンチのため
高町姉妹の到着は 試合開始ギリギリだった。








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詳しい試合の内容は略させてもらうとして
結果 士郎さんのチームの勝利に終わった。

ユーノがちょっと興味を持ったのは意外だった。
完全インドア派だと思ってたわ(苦笑








そんなわけで現在 翠屋店内では祝杯ムード
我々5人組は店外席でお茶している。



「それにしても改めて見ると
 この子フェレットとはなんか違わない?」

アリサちゃんの発言に なのはの顔が引きつった。
明らかに何か知ってます的な顔、
まぁ、お嬢様がたは気づいてないようなので良いんだが・・・


「突然変異 というよりハイブリッドではないかと私は考えてます。
 オコジョとか混じってそうじゃないですか?」
「オコジョ・・・  そんなことって」
「ないとは言い切れません。 まぁ私の想像です」
「そうそう ちょっと変わったフェレットってことで・・・」

なずな それちょっと無理ない?













そのあとしばしお茶会していると
サッカーチームの皆さんが店から出てきた。
どうやら今日はこれで解散みたい。

チームの皆さんはそれぞれ自宅に帰る。
そのなかに うっすらだけど魔力をまとった子が・・・
そうか あれがマネージャーの子とリア充の噂の子か。

どうやら なのははそれに気づいたようだが
アリサちゃんにおもちゃにされてるユーノと
それをどうにかしようと奮闘するなずなは 気づいてないご様子。



「あー楽しかった なのは、ハイこれ」
哀れ ユーノ モノ扱いとは・・・







「さてと 私たちもお開きかしら」
「そっか 二人とも午後から用事があるんだっけ。
 月曜日に学校でお話聞かせてね」

※高町式ではないことを追記しておく。  みずほ談




というわけでお嬢様たちも それぞれお迎えが来て今日はお別れ。
その場に残ったのは 魔法関係者たる我輩たち4人と チームを送り出した士郎さん。


「さて とりあえずウチに行きましょうか。
 ここに長く居ても お店の邪魔になるでしょうから」
「そだね」
「お、なのはたちも家に戻るのか。
 父さんもひとっ風呂あびてからお仕事再開だ 一緒に帰るか?」
「「うん」」


『仲の良い親子だね』 と、ユーノ。
『羨ましい?』
『・・・少し』
うん 素直が一番だよ。











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「さて 今後についてですが・・・」


高町家に移動してきた我輩たちは
ジュエルシード集めはお休みとして 今後の捜索計画を練ることにした。
ただし なのはは帰宅してそのままベッドインしたけど。




「なのはもあの調子ですし 塾もあるでしょうから
 ジュエルシードも週4日ほどの捜索で少し休ませてあげようかと思うのですが」
「うん 僕も思っていたんだ。
 うれしいことはうれしいんだけど あまり無理もさせられないし」
「最悪 我輩たちもいるから交代で探すのもアリかもしれないわね」


疲労が目に見えているなのは。
仕方ないわよね なんの訓練も受けてないただの少女が
文字通り精神力削って探し物してるんだもの。

この状態が続けば 他の家族にバレるのも時間の問題だろう。
そのとき 戦闘民族高町家がとる行動を予想するのはたやすい。
まともにやりあえば よくて時の庭園制圧 悪くて消滅ってところ。
そのままクリスマスを迎えれば・・・   次元世界終了のお知らせを出さないといけなくなるわね。
やっぱりクリスマス終わってからじゃないと話せないわw









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程なくして ジュエルシードの発動を感知した我輩たち。
急ぎ高町家を出発し 状況把握のために近くのビルの屋上へ上がると・・・






「ラピュタは本当にあったんだ」
「ありませんから」

だって街がそんな風景なんだもの。



「しかしこれは 今までとは規模が違いすぎますね。
 何があったのでしょうか?」
「たぶん人間が発動させちゃったんだ。
 強い想いを持った者が願いをこめて発動させたとき
 ジュエルシードは1番強い力を発揮するから」
「なるほど 納得です」



なのはは 心当たりがありました的な顔になる。
心当たりに関しては我輩もだけど 間違いなくチームのエースとマネージャー。

「・・・ユーノ君 こういうときはどうしたらいいの?」
「え? あぁ、 ジュエルシードの場所を特定して 接近して封印したいんだけど
 こう範囲が広いと どうやって探せばいいか・・・」






ふむ ちょっとヒントでも出してあげようか。


「ねぇユーノ ジュエルシードとか発掘するときって どうしてるの?」
「遺跡発掘のとき?
 そうだね まずは通路があったら その先はどれくらいの広さか
 トラップがないかとかサーチをかけて・・・」

「そのさ サーチって今使えないの?」
「ここで? うーん
 僕でもデバイスの手を借りて 数十分かかるかな。
 範囲が広いから それだけサーチする空間が広いからね。
 僕、保有魔力はあまり多くはないし・・・   まてよ、保有魔力か」





我輩の意図に気づいたのか ユーノが指示を出す。


ジュエルシードの影響が出ているエリア全体に『エリアサーチ』をかける。
ユーノの魔力では無理でも 目の前にバカ魔力保有者が2名もいるわけで
魔力のキャパシティがあれば 発動させるにはそう難しくない魔法だし
元々レイハさん・ルーシーさん(ルシフェリオンのこと なずな命名)に登録済み、

そんなわけでまず根源を見つけてからどうするか考えることに。



とあるビルから 捜索用の魔力球がいくつも送り出される。

ある球は上空から
ある球は道路沿いに
またある球は樹の根を這って






「あった!!」

十数秒後、レイハさんの魔力球が
ジュエルシードの強い波長を感知した。



「こちらでも感知しました。
 ここからだと 直線距離で2キロ少々」
「2キロか 近づくのが大変だけど 行こう」

「ううん すぐ封印するよ」
「え、ここから!?  無茶だよ」
「できるよ 大丈夫。
 レイジングハート 昨日のアニメみたいなやつ やりたいんだ」
[そうだろうと思っていました]

「昨日のアニメ?」
「あぁ、波○砲ですか」
あなたたち○マト見てたの?


「ほ、砲撃!!」

ユーノが思わず叫ぶ。
魔法少女はじめて数日で上級の砲撃魔法ぶっ放そうとしてるんだから。




「なのは 正確にあてる自信は?」
「正直あまり・・・
 でも、今やらなきゃ これ以上被害が広がらないうちに」
「やれやれですね・・・ 補助します」

レイハさんとルーシーさんを使って 照準調整を始めるなずな。
発射トリガーをなのは持ちにしてあるのは さすが姉。


[左0.5度調整]
[調整・・・ 完了]
「オッケーよ なのは、想いをドーンとぶつけなさい」
「うん。 いくよ、レイジングハート」
[オーライツ 一撃で決めます。
 シーリングモード セットアップ]







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その日 海鳴の空に
一筋の太くて桜色の光が走った。

範囲が広すぎて結界を張ることもままならなかったため
その日の夕方には 巨大樹とともに怪奇現象としてニュースに流れたのは余談。
発射元の映像が残っていなかったのが幸いだったね。




封印はレイハさんの宣言どおり 一撃で成功、
巨大樹も消滅したけれど 壊された建物や道路はそのまま。




「いろんな人に 迷惑かけちゃったね」
「まぁ 土建屋さんは喜ぶかもしれないけどね 不景気だし」

気づいてたのに 気のせいにしてしまった
なのはの思考は急激にマイナスへ転じてしまっている。
無理に明るい方向へ持っていこうとしてみたけど まるで駄目。



「なのはは よくやってくれてるよ。
 もし僕だけで探してたら 3つ集まれば良かったかもしれない。
 元々は僕が原因で なのはは手伝ってくれてるだけなんだから」
「・・・ユーノ君」
「うん?」
「わたし お手伝いやめる」

な、なんだって!!?



「で、やめてどうする気ですか?」
「わたしが わたしの意志で 責任をもってジュエルシードを探すの。
 かんたんな気持ちで参加して もう、こんな失敗したくないから」
「なのは・・・」














この日、なのはの人生で大きな転機が訪れた。
朝に弱い彼女が 朝練習を始めたのもこの日の後すぐ、
ユーノを師として 本格的に魔法に打ち込み始めたのだった。
悲劇は繰り返さない。  その気持ちから生まれた行動である。

なずなもそれに賛同した。
元々それほど朝に弱いほうではない彼女も
一緒に朝練習に付き合っている。


我輩は残念ながら このとき姉君の目をごまかせられそうに無く
これまでどおり学校終わってからの練習のみだったが
朝練習の成果は 日に日に思念体との対決の際に発揮されていった。






魔導師として 本格的に動き始めた姉妹
次の転機は そう時間をおかずにやってくることになる。


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