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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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心を開いたフェイトはカワイイ これ正義
痛々しいシーンは あえて抜いてます

















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【あらすじ】




なのフェイ対決2回戦なんて無かった





               ・・・でもなのははご満悦そうだからいっか





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温泉旅行から数日たち 4月も末日、





少しながらフェイトと話せたおかげか なのはが上の空になることもなく
喧嘩イベントが回避されたその日

塾もなく めずらしく全員総出でジュエルシード探しできた日





繁華街のとある一角にあったジュエルシードが
アルフの広域魔法で発動、すぐさま封印が施され
どちらが持ち帰るかを決める こちらの世界では2戦目の少女たちの対決

偶然 ジュエルシードを挟んで対極の位置に居た二人
それに気づかず 魔力を帯びたデバイスを組み合った。
ジュエルシードは デバイスの間に挟まった。





何が起こったかは もう見当がつくだろう。
次元震である。

しかもこのとき 相手を倒すことに夢中になってた二人、
デバイスにまとわせてた魔力の量は
止めにはいってた原作のそれを上回っていた。


結果 原作を超える大きさの
このとき付近を航行中だったアースラが観測した規模は
『中に近い小』規模となっている。
海鳴市の地殻にも影響し そちらは結界を超え
原因不明の局地地震として その晩のニュースにもなったのは言うまでもない。







それほどまでの大きさの次元震を起こしたジュエルシード
当然、素手で抱えて封印するなんて自殺行為なことができるわけもない。
現在我輩の目の前で ルシフェリオンとバルニフィカスの2機を使って押さえ込んでいる。
時間をかければ なんとか封印できそうとはユーノの見解。



問題は レイジングハートとバルディッシュだった。




「みずほちゃん どうしよう レイジングハートが・・・」

なのはの手には 外装がぼろぼろになり 柄が折れ
コアが痛々しく点滅しているレイハさんが握られてた。


[ノー… プログ…レム……]
「全然大丈夫そうじゃないの!!」
「落ち着いて とりあえず負担を軽減させよう」
「どうすれば?」
「待機状態にしたら?」
「あ、そっか。 でもレイジングハート、動ける?」

若干無理やりだったが 待機状態に切り替わるレイハさん。
折れた柄はどうするんだろ?



「大丈夫?」
「フェイトちゃん・・・」
「そっちは?」
「バルディッシュも危ないから ほら、待機状態。
 リカバリーするにもコアがある程度修復してからじゃないと・・・」
「リカバリー?」
「そうか なのはは知らないの。  修復魔法、術式教えてあげる」
「あ、ありがとう」


ほんといい子だよねフェイトって。







「ジュエルシード 封印終わりましたよ。  大丈夫ですか?」
「いや早いな」

時間かかるっていってなかったっけ?

「マルチタスクに同じ魔法を乗せれば時間は半分で済みますから。
 威力は減りますが 封印の場合はこちらのほうが有効だったようです」
「4回くらい封印かさねたから
 ちょっとやそっとじゃ解けないぞっ♪」
ディーノとなずなの境符「四重結界」と申すか。


「それで誰が持つか なんですけど」
「そうだね わたしもフェイトちゃんも デバイスがこうだし・・・」
「二人で封印しちゃったから どっちとも言えませんものね」
「ボクは誰がもってても同じだと思うよ」


うーん と唸る4人
いい案が出てこない2匹



「まぁ 誰がもっててもいいとはいえど
 第三者に渡すわけにもいかないわけで・・・」
「!? それだ」
「は?」




ユーノが出した案は
高町姉妹でもテスタロッサ姉妹でもない第三者に
とりあえず決着がつくまでもっててもらおう  というもの。
もちろんなんの事情も知らない赤の他人に渡すわけにもいかない
少なくとも魔導師である必要はある。
ユーノは高町の、アルフはテスタロッサの側なので それはできない。

でもそんな狭い条件 あてはまる人間なんて・・・



「・・・我輩と申すか」
「そっか さっすがユーノ君」
「確かに名案です。 お二人とも異論は?」
「わたしは無い 決着がつけばもらえるんだよね」
「アネキがいいんだったらボクもいいよ」

我輩の意見なんて無かった。








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デバイスのこともあるので
今回は早々に切り上げることに。
まあ 大破寸前だったものね 2機とも


そして我輩の手元には
四重結界くらってうんともすんとも言わなくなったジュエルシードがひとつ
ほんと どうするのよ これ・・・














「ただいまー」
「おかえりー 今日も遅かったな。 また友達の手伝いなん?」
「まあね でも一歩進んだよ」
「それはええことや。 で、それ何なん?」

それとは もちろん手に持ってるアレ。


「預かり物。
 ああ触らないでね。 これにはね 黒くてうねうねした化け物が封印されてるの」
「なんでそんなもん預かってくるん!?」
「成り行きとしかいいようがない。
 とにかく下手に触ると危ないから気をつけてね」
「わ、わかった そうするわ・・・」


ごめんね 姉君にはまだ入ってくるのが早い世界なのよ。











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  【SIDE NAZUNA】
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偶然の大事故
対峙していた二人のデバイスは大破といってもいいほど。




なんとか部屋に戻ってこれた私たちだったけれど
なのははレイジングハートのことばかり気にして
ご飯が進まず 具合が悪いのかと間違えられていた。


気持ちは分かる。
もしあれが 私だったら・・・
大破したのがルーシーのほうだったら・・・



・・・止めよう 無駄な考えだった。
現実問題で 芽の雨の紅い不屈は苦しんでいる。
今は『彼女』を なんとかしなければ。




「ユーノ、私たちにできることは無いのですか?」
「今のところは なにも・・・
 レイジングハートは かなりの大出力でも耐えられるようになってたんだ。
 それが 一撃でこのとおり」
「ジュエルシードの力 ですか」
「たぶんね」






「ユーノ君・・・」

おやつを頂きに居間に下りていたなのはが帰ってきた。
おいしそうなクッキーですが つまむには気が引けますね


「大丈夫だよ なのは。
 こういうときのために【自動修復機能】っていうのがついてるから。
 ただ、破損が激しいから2,3日は安静かな」
「そっか・・・」




「それよりも あのときの魔力の暴走で
 次元震がおきちゃったほうが問題かもしれない」
「次元震 なんですかそれは?」

ユーノの説明では 次元世界単位で起こる災害で
地球上でいえば地震みたいなもの ということらしいです。
地震同様 規模が大きければ被害も大きくなり
さらに上位の【次元断層】までいくと 周辺の次元を巻き込んで
消滅しまうほどの力があるとか。


「その次元震を ジュエルシードは起こせると」
「たった1つ それもおそらく ほんの少しの力しか発揮してない」
「危険極まりないですね」
「そんな はやく全部集めなきゃ 大変なことになっちゃうよ」
「でもなのは レイジングハートの回復を待ってあげることくらいできるでしょう?」
「う、うん・・・」

よしよし いい子です。





さてこうなると あちらのほうも心配ですね。
バルディッシュにも自動修復とやらはついてるでしょうけれど、

・・・おや 念話?
ふむふむ ほうほう それはそれは・・・




「? なずねえちゃん???」
「えっ、 ああごめんなさい。
 あの姉妹から念話が来ましてね」
「ふぇぇ なのはじゃなくて!?」
「デバイスがこうだから落ち込んでると思ったのではないですか?
 それで用件なのですが・・・」


これは明日 早起きしないといけませんね。











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  【SIDE DINO】
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ふぁぁ~ いい天気だな。
やぁ。 ボク、ディーノ
今日はおうちに帰って 母さんにご報告の日なんだ。

アネキは朝から準備があるっていってどっかいっちゃったから
いい子でおるすばんしてるんだぞ えらいだろ?
なでてもいいんだぞ?



「ディーノ、誰に話しかけてるの?」
「へっ? あ、おかえりー 世の中のたしなみって奴らしいぞ」
「そ、そうなんだ。  (世の中って複雑なんだ・・・)」



「おみやげはこれでよし っと」
「なにそれ?」
「【ケーキ】っていうものらしいよ。
 なのはの家でつくってるんだって 適当に選んでもらったんだ」
「それ あの人は喜ぶのかね?」
「こういうのは気持ちだから。
 でも良かったのかな? お金わたすとき なんか困ってたけど
 もしかして足りなかったのかな・・・」




           ※このとき翠屋では
            ケーキ2,3個に諭吉さんが2枚も3枚も出てきて
            たいそう説明に困ったそうな...




「よくわからないけど ボクもいいことだと思うよ」
「うん。 それじゃ行こうか。
 次元転移 座標、876C-4419-.....」










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  【SIDE MIZUHO】
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「そっか それで今日は珍しくあくび連発してたのね」
「ええ、でもそのおかげで とっておきを渡せましたから」
「むー わたしもフェイトちゃんに手渡ししたかったの・・・」
「寝坊したんでしょう?」


学校帰りの会話。
朝早くからがんばったみたいだけど
まさかケーキそっちのけでスパンキングされてるとは思ってもみないだろうなぁ。



「それで今日はどうする?」
「そうですね レイジングハートがああですから 戦力大幅ダウンですし
 あえてこちらから探さず 発動したらその子だけ相手してるしかないかと」
「うーん 仕方ないよね」
「なのはもデバイスなしで魔法使えるように練習したら?
 今後またレイジングハート使えなくならないとも限らないし」
「だね ユーノ君と相談してみるの」


実際来ると思うわけで 今年の末とかさ。
あれ、でもそうなったとき 我輩どういう立場にいればいいのかなぁ・・・









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次元震を引き起こしたあの日から数日
結局今日まで他のジュエルシードは発動せず
我輩たちには いい小休止になった。
テスタロッサ姉妹の安否が ちと心配ではあるが・・・




この日、お稽古があるお嬢様たちとは校門で別れ
3人で帰宅道をあるいていた。
そこにひょこっと現れたユーノ 首にはレイハさん。



「レイジングハート 直ったんだ。
 また一緒にがんばってくれる?」
[オーライツ マイマスター]
「うん ありがとう」



なのはは気づいていただろうか?
この日 初めてレイハさんがなのはに『マスター』と言ったのを。
つまり レイハさんはなのはを【真の所有者】としたのである。
何が言いたいのかって?  ユーノ哀れといいたいのよ もちろん。

ちなみにルーシーはというと
次元震より前、時期にしてラピュタ事件のあたりには
なずなを所有者と認めていた。
律儀な性格だからねぇ あの子。















そしてタイミングを見計らったかのように
この数分後 次のジュエルシードが目を覚ます。


近くの樹木に取り付いたらしい。
RPGに出てくるモンスターみたいなのが臨海公園にいた。




「うわぁ あれどんな願いをもってたんだろう」
「分からないけど 今までにないくらい強力な思念体になってる」
「例えば?」

なのはの質問にユーノが答えるよりも早く それは証明される。
公園の奥から 黄色い魔力弾が飛んできたんだけど
樹木はそれをやすやすと防いだのだった。
百聞は一見にしかず である。


「あれぇ? 効いてないよ」
「オオゥ 生意気にバリア張るのかい」
「うん 今までのより強いね」


姉妹とアルフ ひさびさの登場だね。





「しかし動き回られると厄介ですね」
「うん 結界は張ったけど 外に出られる可能性もある。
 一気にしとめないと危険だよ」
「というわけでお三方、封印まで共闘ってことにしない?」


我輩の案に ちょっと悩んだけどYesで答えてきたフェイト。
彼女がOKならほかの二人も異論は出さないので
なにはともあれ とにかく樹木を何とかすることに。

といっても方法は簡単で
強力な攻撃を同時に当てる それだけ。
数分で 樹木は灰になった。









ここまでは フェイトたちが好印象なことを除き
原作と対して変わりはない。
問題はここから。


ジュエルシードに流れ弾でも当たれば
前回の二の舞になるのは明らかである。
かといって このまま引き下がるテスタロッサ姉妹でもない。



「・・・だから 今ここで決着をつけるまでの間
 誰かのデバイスに入れておいたほうがいいと思う」
「それは賛成だけど 誰が持ってるの?」
「前回のジュエルシードもあるから 1つずつわたしたちで持っておいて
 勝ったほうが2つもらう でどう?」
「そのまま仲良く半分こにしたほうが平和的だと思うの・・・」



もちろん譲る気がないフェイト、
結局なのはが折れ 買ったほうが2個獲得という流れに。

そしてこの対決 決着を見れないのは皆さんご存知のとおり。









「そこまでだ!! 双方武器を下ろせ」


これから交えるというところで 待ったがかかる。
原作と違い 攻撃前に止められた。
その声は海岸側 やや上のほうから発せられる。
いつのまにかそこに 黒一色のジャケットを着た少年がいた。



「時空管理局執務官 クロノ・ハラオウンだ。
 何故この場所で魔導師が争っているのか 事情を聞きたい」









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 ひさびさの
 
 (あとがき)




最近あとがき書いてなかったけど
今回までで補足が必要そうなのがあったので・・・





ディーノについて

本文でも書いてますが 彼女は
【アニメのリリなのが無い世界からの転生者】で
かつ【プロジェクトFの申し子であることは把握】してます。
性格は基本レヴィですが ここぞってときに頭が切れる怖いアホの子。

姉に当たるフェイトもFは把握してるわけですが 正式名称を知らず
フェイトは『自分に妹ができた』程度にしか考えてません。
自分も申し子のひとりとは思ってないわけですね。
そしてこの時点で 高町姉妹と主人公には心を許してます。
この状態のフェイトは書いててカワイイヨ♪




2章にはいってからのジュエルシードについて

原作と数は変わらないように配慮しました。
こうするにはまず 上記を確定させる必要があります。
無印6話、次元震を起こして本来フェイトが持ち去る19番はなのはが
無印7話、樹木に化けて本来クロノが回収する7番はフェイトが
ひっくりかえってますがそれぞれ入手してます。




クロノの登場について

原作と違い 絶対的な対立関係に無い少女たちなので
タイミングがずれるのは当然のこと、
ならば刑事(?)っぽく出してやろうとした結果がこれだよ・・・

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