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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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小説版持ってる人って
どんくらいいるのかなぁ・・・












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【あらすじ】






ねぇ姉君 そろそろアルフさん返してくれない?


                                  嫌や(即答)


        (´・ω・`)





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バニングス家に遊びに行った次の日



結局アルフは姉君の抱き枕にされて一夜を共した。
曰く 「もうお嫁にいけない」 とか   どんだけ!?





それはさておき
ジュエルシードの一件にも動きがあった。

昼頃 そのアルフを通じて フェイトからの伝言が届く。
【手持ちのジュエルシード全てを賭けた一騎打ち】の提案。
時間は明日の早朝、場所は臨海公園
この日、すべての決着がつく。











そう思っていた頃が我輩にはありました。







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一騎打ち自体は なんの問題も無かった。
なのはもやる気まんまんだったし ギャラリーが手を出す気もない。
その裏でアースラスタッフも 原作どおりに動いていた。
途中までは・・・


なのフェイ最大の対決(我輩命名)も中盤に差し掛かったところで
物語の台本が崩れるまでは・・・











『盛り上がってるところすまない』
『え、何 これからいいところなのに これだからKYは』

いいところで電話するなし。
クロノェ・・・


『先日のアースラ攻撃から発射先、つまりプレシアの潜伏先が割れたんだ。
 予定を変更して これから突入する』

ナ、ナンダッテ!!?






この一騎打ち、
なのはが勝てばフェイトに直接問いただし
フェイトが勝てばその帰りを追う
いずれにしても その手段でプレシアの潜伏先を特定するため
動いていたアースラが 先に潜伏先を特定してしまったのだ。

任務遂行のため アースラスタッフは当然そちらを優先する。
一騎打ちの結果は関係なくなってしまったので
フェイトとディーノ・アルフの保護だけ指示してクロノは通信室から出て行った。






順番が入れ違いになった物語、
これだけでは終わらなかった。



追い討ちをかけるように 紫の雷が一騎打ちの場に襲来
前回は何かの合図だったそれは 今回攻撃として使われる。



対象はフェイトだった。

狙いは彼女の持つジュエルシードだろう。
プレシアが少ないジュエルシードに望みを託すべく
彼女と、おそらくディーノを切り捨てて ジュエルシードを送還させたのだ。

決着は まだついていない。
横槍を入れられた一騎打ち、
しかし そんなことを考えてる余裕は無かった。








「フェイトちゃん!!」

雷を受け海に落下したフェイト
無事に陸地に上げられたが なのはの呼びかけにも答えない。
気絶してるようだ。


「さっきの雷 まさか・・・」
「母さんだ。 なんで、こんなことを?」

状況がつかめてない なずなとディーノ
今ここで話すべきか 我輩も答えを出せずにいた。












フェイトは数分で気がついた。
しかし 雷の衝撃でバルディッシュが破損
一騎打ちには分が悪いとなのはが言い 決着は延期される。

そこまできて 我輩ひとつ大失敗を犯していた。
アースラとの通信回線をひらきっぱなしにしていたのである。
ウィンドウの先はアースラの管制室とブリッジ、
向こうの会話はタダもれになっていた。






向こうでは プレシアの確保に失敗、
そしてプレシアの演説(?)が始まっていた。
原作どおりなら 保護されたフェイトがブリッジに居るはずの場面で
おそらく居ると思っているのだろう 原作そのままの台詞が流れている。

結果として その会話がタダ漏れの一騎打ち現場にも流れ
フェイトの耳に入ることになったのだが・・・



残酷な真実
アリシア・テスタロッサの存在と 自分の存在意義
そして『大好きだった』母親から言い渡された 決別宣言

フェイトがショックで動けなくなったのは言うまでもない。






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主役を欠いた物語は迷走する。


電池の切れた人形のようになってしまったフェイト、
プロジェクトの存在こそ知れど
自分もそれで生み出されたフェイクだと知ってしまった。
しってて割り切れているディーノとはワケが違う。
そこに母親から捨てられたということが重なった。





心配で出るタイミングを失った高町姉妹がつきそう中
本来の最終決戦の地 時の庭園では
原作を超えた速度で事態が進んでいった。

フェイトからプレシアに渡ったジュエルシード9個の制御に失敗したのだろう。
リンディさんのシールドの効果も大きかったのかもしれない。
次元断層が起こる前に 虚数空間の進行が進み
プレシア本人とアリシアのポットが虚数空間に飲まれるのを クロノが確認した。












「わたしは なんだったんだろう」


そのまま虚数空間に飲まれる庭園を見つめながら
会話が無かった医務室に フェイトの声が響く。


「フェイト 何を・・・」
「いいんだアルフ あそこにいた【アリシア】が母さんの本当の娘で
 わたしはアリシアの記憶を持った【偽者】だったんだ。
 ディーノと同じ 作られた存在だったんだよ。
 それを わたしは自分が本当の娘で
 やさしかった母さんと一緒に過ごしていた  そう思ってたんだ」




「確かにそうかもしれない だけど・・・」

見かねた我輩が フェイトに助け舟を出そうか。

「あなたは アリシアじゃない。 フェイトそのものだよ。
 アリシアは『あの場所に居た』じゃないの」
「そうですよ 少なくとも私たちは【アリシアさん】と出会ったことはありません。
 【フェイトさん】あなたとは こうして出会ってお話してますけどね」
「きっとアネキの上に もうひとりアネキが居たんだよ。
 ボクはそう思いたいな」



「いいのかな だってわたしは アリシアのコピーで・・・」
「だったら 今ここから【フェイト・テスタロッサ】としてスタートしなおそうよ。
 プレシアさんのことは忘れろとは言わない、
 楽しかったこと 苦しかったこと そんな思い出が人を成長させるものなんだから」
「我思う、ゆえに我あり  これ日本の有名な言葉」
「大変だと思うけど わたしたちで手伝えることがあったら手伝うよ」
「ボクも アルフもいる。  きっと大丈夫だよ」





結局この場では フェイトは答えを出さなかった。
【アリシアのコピー】から脱却することは何とかできそうだったけれど
今までのことを胸に留め 真に【フェイト・テスタロッサ】としてスタートするためには
背中をもう一押ししてあげる必要がある。
そして今は そのときではなかったのである。







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一連の事件は 終わりを迎えつつあった。
アースラクルーは後作業に追われている。

クロノとエイミィさんは連日資料と報告書のにらめっこ
リンディさんも艦長として各所に指示を出しながら書類を作っているようだった。


フェイト・ディーノ・アルフの3人は
実行者ということもあり 別室におかれている。
ただし 事情と状況、庭園から見つかった証拠資料などから
逮捕というより 保護されるべき対象とされ
手錠をつけず 部屋もごく普通のものがあてがわれている。


我輩と高町姉妹、そしてユーノは
事件解決の立役者として 簡単にだが表彰された。
フェイトのことを考えると 苦い表彰だった。



そしてジュエルシードは
庭園と共に虚数空間に落ちた9個を除く12個が
本来の所有者であるユーノの承諾のもと
アースラの護送で管理局本局に送られることになった。










「フェイトちゃんたち これからどうなるんだろう」

アースラにあてがわれている部屋に戻る途中
なのはがそう口にする。
ちなみにクロノは居ない。


「そうだなぁ
 事情があったとはいえ実際に動いてたのはフェイトたちだし」
「このまま無罪放免ってワケにもいかないでしょうから
 日本なら家庭裁判所ってところでしょうけど」
「まぁ クロノかリンディさんに聞いてみようか」



その質問は そう日が空かずに答えを見ることになる。










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   (あとがき)




プレシアさんの台詞なんて最後まで無かった


ここまで見てくれた方はこれで原作沿いか? と思われるでしょうけれど
今回の無印編は 公式小説版をベースに
書籍MOVIE1stとオリジナルを加えて作っています
小説・書籍共に物語の展開がこんな感じなんですね


フェイトは答えを出しかねてますが
心に決めるのは年が明けてサウンドステージ03の花見ですから
今はこれくらいでいいだろうという結論


そして決着つかずのなのフェイ決戦は
次回のお楽しみということで

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