小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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我輩のAs編 始まるよ
まだだけど(
まだだけど(
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【あらすじ】
PT事件終了
台風一過の平穏な日々
一難去ってまた一難とも言う
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我輩は 今はごく普通の幼女である
しかし魔法の練習も忘れていない
PT事件も終わり 我輩たちを待ち構えていたのは
学校の中期考査だった。
中身がバーローな我輩たちはともかく 予想通りなのはがピンチだったので
テスト開始まで数日間 高町家に泊りがけの勉強会はいい思い出。
放課後 そのテストも本日ようやく終わった。
「燃え尽きたの・・・」
「どこのボクサーですか」
「むしろ何故そのアニメを知ってるんだと小1時間問い詰めたい」
むっさいおっさんが立てー立つんだーとか言うんですね 分かります。
今日はお嬢様ズは居ない。
アリサは家の用事 すずかは図書館に行くため先に学校を出ている。
「おーい猫君さーん」
珍しく隣のクラスの男の子が声をかけてきた。
「これ、先生から 猫君の姉さん宛だって」
「あー サンクス ありがとうね」
渡されたのはマチつきの封筒 厚みがある。
「何これ?」
「たぶん今日のテスト 姉君用」
前にも言ったことがある(1章1話参照)が
この時点で聖祥に姉君の席があったりする。
我輩の入学と一緒にできたものだが
足がアレなので まともに登校してきたことが無い幽霊生徒。
今年はクラスも違うのだが こうやって通信プリントなんかが入った封筒を
我輩が持ち帰ることで伝えているのである。
ちなみに姉君 テストの点はだいたい中の上を出すので問題なく進級しているわけだが。
「そういえば みずほちゃんのお姉ちゃんの病気って まだ治らないの?」
「治る のかなぁ・・・ 生まれつきだし」
「そっかぁ 会ってみたいんだけどな・・・」
「別に伝染するものじゃないんだけどね」
「え、そうなの!?」
「伝染するものだったら我輩も危険じゃない。
まぁ最近いい傾向が出てるから そう遠くならないうちに会えるんじゃない?」
年末とか年末とか以下略
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【SIDE NAZUNA】
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「それじゃ我輩はこれで。
明日は病院だから ノートよろしく」
「分かってますよ」
「またね」
バスを降りてすぐの交差点で みずほと別れる。
登校時もこの交差点でみずほと一緒になる
私たちの家と みずほの家を分ける場所。
「さ、行きましょうか」
「ほんとに行くの?」
「本気と書いてマジと読みます」
私たち姉妹は みずほの家を探るべく尾行を開始した。
せめて家の場所が分かれば サプライズで突撃することも出来る。
特に明日は・・・ ***なので やるなら今日中に探らなければならない。
壁に身を潜めながら 先へ進む。
幸いこの道は塀が凸凹してるうえ 身を隠す場所も多い。
「ねぇ なずねえちゃん 大丈夫かな?」
「何がです?」
「わたしたち へんな子に見えないかなって」
ふむ、確かに。
子供とはいえ はたから見れば怪しいですね。
「ルーシー こう周辺から怪しく思われないようにする魔法とかないですかね」
[認識阻害魔法を使いましょうか?]
「まさにそれっぽいのがあるのですね 言ってみるものです お願いできますか?」
[オーライツ]
とりあえず周辺からの目はこれでカンペキですね。
では 尾行を続けて・・・
「・・・みずほの姿が無くなりましたね」
「あそこ交差点だから 曲がったのかな?」
「完全に見失ったら意味がありません 急ぎますよ」
「ふぇぇ まってよぉ!!」
それから何とかみずほを見失わずに尾行を続けた。
今日、みずほは いろいろな建物に入っている。
銀行 おそらくお金を下ろすためでしょう 明日のために。
郵便局 手紙でも出したのではないでしょうか。
スーパー 出てきたときに袋をぶら下げていたので 夕食の買出しでしょうか?
みずほの家は たしか両親が居なくて二人で生活してると聞きますから
いろいろやらなければならないことがあるのでしょうね。
「なずねえちゃん だいぶお日様も沈んできたよ」
「もうそんな時間ですか。
ならばそろそろみずほも家路につくでしょう」
「止める気はないんだね・・・」
みずほが交差点を曲がっていく。
あの先は住宅街 やはり家までまっすぐか。
急いで交差点のほうへ駆けていく。
が・・・
「・・・居ない」
ここに来て見失うなんて・・・
「中丘町ですか。 この近くの家に入ったのでしょうね。
なのは このへんの家で『八神』の表札がある家を探しましょう。
きっとそこが みずほの家です」
「わ、わかったの 早く見つけて家に帰ろう。
ユーノ君も心配してるよきっと」
なのはと二人でなら すぐに見つかるはず。
絶望した。
「な、なんで このあたり 八神さんばかり・・・」
みずほを見失った交差点の近くには
『八神さんち』が10件近くあったのだった。
後に あしながおじさんとやらの計らいで
この周辺に八神さんが集まるように謀っていたのを知るのだけれど
そんなことを 今このときの私が知る芳もなかった。
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【SIDE MIZUHO】
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「やっぱり 付けていたのね」
諦めて帰る高町姉妹を 我輩は2階の窓からこっそり見ていた。
認知障害とはいえ魔法を行使していたのが失敗ね。
しっかり感知したよ。
「ごめんね二人とも まだ知られるわけにはいかないの。
特に 今日明日はね・・・」
窓を背に 我輩がつぶやく。
視線の先には 明日には目覚めるであろう 鎖を巻かれた本が棚に乗っていた。
6月3日の 夕方のことである。
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