小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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Asスタート
新しい子(?)が出ます
ちなみにGODに関して
U-Dとか時間軸超越してくる子とか今回は出てきません
既にストーリーは原作なにそれ状態ですが・・・
新しい子(?)が出ます
ちなみにGODに関して
U-Dとか時間軸超越してくる子とか今回は出てきません
既にストーリーは原作なにそれ状態ですが・・・
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【あらすじ】
裁判終了 そして蒐集開始
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海鳴時間 12月1日 夜
海鳴とは別の管理外世界にある大きな街の暗い横道に
倒れた男3名と それを見下す女の子がふたり
ひとりはゴスロリ風赤服の幼女
もうひとりは大きな羽を生やした天使のような少女である。
「本当に いいんですね?」
「ああ もう躊躇してらんねぇ。 このペースじゃ400集まらねぇよ」
「管理局に見つかりやすくもなりますよ」
「降りてもいいんだぜ あんたは」
「何を今更 除け者にする気ですか?」
「そうだったな すまねぇ ・・・やるぜ」
幼女が男3人に本を向け 蒐集を開始する。
これが今回の 最初の人間からの蒐集となる。
管理外世界とはいえ管理局戦艦の巡回コースからはあまり離れていないこの世界
気づかれる可能性もゼロでは無いだろう。
しかしもう こうするしかなかった。
彼女たちには 圧倒的に時間が無い。
「恨んだってかまわねぇ。
命までとらないから 勘弁してくれ」
「さ、見つからないうちに退散しましょう」
少女ふたりがその場を離れる。
その後 魔力を抜かれた男たちが現地の住人に見つかったかは定かではない。
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1時間ほど後 海鳴市某所
商業地の一角にある廃ビル
ここがヴォルケンリッターの通常集合地になっている。
ここで解散し、蒐集を行った後、またここに戻ってくることになっていた。
先ほどの2人が戻ってくると 既に他の3人は戻ってきていた。
「やったのか」
「ああ 後悔はしてない。
やらなくて後悔するより よっぽどましだ」
「そうか 今後はさらに注意しないとな」
「だから明日は 裏をかいてこの世界で蒐集しようかと思ってる」
「・・・俺も付き添うとしよう」
「ありがと 助かる」
「お前にもつき合わせてしまうが すまないな」
「いいですよ 運命の歯車は動き始めた もう止められない」
「そうだ 止まるわけにはいかない」
「そして私も その運命の行く末を見守るだけ・・・」
そして廃ビルから 5人の姿が消えた。
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12月2日
朝起きると 居間からいいにおいが・・・
「おはようさん 朝ごはんできとるで」
「ふぁ・・・ おはよ・・・」
「なんや最近起きる時間遅くなったなぁ」
「いい深夜番組があってねぇ」
姉君はまだ蒐集を始めてることを知らない。
400ページ集まったところで話を持ち出すことにしたのである。
「シグナムとヴィータはもう家を出たで。
あの二人 忙しいんやな」
「道場とゲートボール場だからねぇ」
シグナムは相変わらず非常勤講師として道場に通ってる ・・・ことになっている。
ヴィータも先月からゲートボールのじいさんばぁさんにかわいがられてる ・・・ことになっている。
実際かわいがられてるんだけど 毎日は行ってない。 どちらも蒐集だろう。
「シャマルは近所の奥さんと戦地に行くいうとったしなぁ」
「デパートのセールですね分かります」
まさか本当に戦地にいってるとは思うまい。
「みずほが学校行ったら ザフィーラとふたりっきりや」
「そのザフィーラも見当たらない件」
「足元におるで」
足元? ああ、ごはん食べてました。
ちなみに食べてるものは我輩たちと同じものですよ 箸使わないだけで。
「今日は図書館寄ってくるから 3時のおやつは用意できんけど・・・」
「まぁそのへんはなんとかするよ」
「そうしてや 今日はなんや ごつぅ時間かかる予感がするんやわ」
そういえば すずかちゃんと出会う日なんだっけ。
原作どおりなら話しこんで時間を忘れかねないでしょう。
ただ すずかちゃんが我輩のことをどう口に出してくるかが気になる。
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気になるといえば
こちらもこちらで気になるところ。
「早く明日にならないかなぁ」
「なのは そればっかりね」
「まだ今日がはじまったばかりですよ?」
「仕方ないよ ずっと離れてたんだもの」
明日からの週末 テスタロッサ姉妹を含むハラオウン家とアースラクルー数人が
海鳴市に遊びに来ることになっている。
アースラ本艦の整備のため 休暇が与えられるため それを利用してのことらしい。
今頃は巡回航路から 本局に向かっている頃だろう。
そしてその日 お嬢様ズとテスタロッサ姉妹の初顔あわせも予定されていた。
なのでクチではこう言うものの アリサちゃんもすずかちゃんもそわそわしているのが分かる。
どちらかといえば 高町姉妹もそっちの意味で落ち着いていられてない様子。
この姉妹は 会うだけならアースラにいけば会えたのであるから。
匿秘任務などがないアースラは そのへんを自転車でまわってるおまわりさん状態なので
おもいのほか暇だったりする。
職務上 暇なことは平和なことなのでいいんだけど
そういうときは訓練室で模擬戦とかやってたおかげで
最近高町姉妹の白兵スキルとテスタロッサ姉妹の砲撃抵抗がうなぎ上りなんですね。
そういうわけで お嬢様ズには「国に帰った」ことにしてあるけど
この姉妹の交流は思いのほかマメだったりするのでした。
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【SIDE FATE】
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「管理局本局へのドッキング準備完了」
「本局ドックの受け入れ態勢も完了との旨」
「うん 予定は順調 いいことね」
アースラのブリッジでは 整備のための準備が行われている。
画面越しに見ていた管理局本局 あそこにアースラが入れば しばらくはお休み、
わたしたちやリンディ艦長、クロノやエイミィは 整備休暇を利用して
なのはやなずな、ユーノ、みずほがいる あの世界に行く予定だ。
リンディ艦長がなのはの家のケーキ目当てなのが 背中越しでもすごくよく分かるようになったのはナイショ。
「本局より入電 レティ提督です」
「こっちに繋いで」
「了解」
リンディ提督と昔からの友人という レティ提督からの通信、
すぐ近くに居たわたしにも聞こえたんだけれど
内容はあまり良いものじゃなかった。
ある世界で起きた 連続傷害事件
被害者は全員魔導師で 全員の資質、リンカーコアに異常が見られたらしい。
管理外世界だったから詳しくは介入できなかったらしいけれど
昔から管理局で請け負っていた ある事件と極似していたことで
非公開に捜査しているらしい。
「ちょっと気になるわね なのはさんたちの世界からもそう遠くないし・・・」
「リンディ提督 それってまさか なのはたちも狙われてるってことですか?」
「近いからといって そうでもないわよ。
規模は小さいし 大丈夫、心配ないわ」
リンディ提督もわたしも
この後に起こる大事件の序章に過ぎないこの事件を軽く見ていたのかもしれない。
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【SIDE MIZUHO】
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放課後、携帯にヘルプメールが来た
姉君からとはめずらしい。
〔借りたい本がいっぱいありすぎて持てんから手伝ってや〕
何回かに分けるとか 自重する気はないのか?
というわけで やってきました図書館。
我輩はあまりお世話にならないところだから 中がどうなってるか分からない。
メインフロアで待ってるって書いてあったけど・・・
「あ、みずほちゃん。
ここにいるなんて珍しいね」
先にすずかちゃんが見つかった。
すずかちゃんは どうやらまだ姉君とエンカウントしてない様子。
しかしここにきて出会わない可能性は無いといってもいい。
フロアの向こう端でこっちに気づいた姉君が手を振ってるし・・・
ま、いいか。
今日出会うのは原作ストーリーどおりだし。
「というわけで 姉です」
「こんにちわ 姉です」
「月村すずかです みずほちゃんのお姉さんかぁ。 そっくりだね」
「「双子ですから」」
並ぶと瓜二つでしょう。
テレビ番組でみる双子とかクリソツだけど あんな感じね。
髪色とか違うからまだ判別しやすいんじゃないかな。
「でも確かお姉さんって病気で・・・」
「足がな いちおう同級生なんやけど学校もいけてへんし」
「今年はクラス違うけどね」
「そっかぁ あ、でもそれだったら少し遊んだりとかはできるよね。
アリサちゃんとか なのはちゃんとか なずなちゃんとか 喜ぶと思うんだけど・・・」
「なのははともかく アリサちゃんあたりはとっかかってきそうだなぁ
なんで今まであわせてくれなかったんだーとか言って」
「アリサちゃんならありえるかもね」
「ははは・・・ これがなかなか都合が合わんでな。
こうやって同い年の子とお話するのも みずほ以外だとすずかちゃんが初めてなんよ」
「そうなんだ」
この後しばらく 女の子のおしゃべりが続いたので
我輩はしばしテキトーな本を見て時間をつぶしたとさ。
「おおっ もうこんな時間か。
ごめんなすずかちゃん そろそろわたし帰らへんと」
「あ、わたしも帰らないと お姉ちゃんが心配するかも・・・」
「すずかちゃん 姉君のことなんだけどさ 秘密にしてくれない?
特にアリサちゃんと なのはちゃんと なずなちゃん」
「え、どうして?」
「突然現れて驚かせたいから」
「あーそれええな 楽しそう」
「うん そういうことなら。 3人の秘密ね」
ちょっと原作からズレるけど これでいいか。
芋づるで管理局にバレたくないし・・・
その原作どおりなら シャマルとシグナムが待っているところ
今回は我輩が居るからか 付き添いはいない。
居ないんだけど・・・
「ザッフィーにでも来てもらえばよかった。 なにこの本の量」
「新しく入っててな シリーズごと借りちゃった♪」
30冊も借りるかなぁ普通
むしろ図書館も貸すかなぁ 普通10冊上限とかじゃないの?
「さ、はよ帰ってご飯の準備や
ヴィータなんて朝出たっきり帰ってこないんよ。
きっとめいっぱい腹空かせて帰ってくるで」
「昼も帰ってきてないのかぁ 時間を忘れてまで遊んでるとは・・・
あとで我輩探しに行ってみるかな」
「ま、ヴィータなら心配あらへんとは思うけどなぁ」
ええ 心配ないでしょうね。 騎士だし。
ヤクザ程度なら2,3家はつぶせるでしょ。
これはもちろん 家を出る口実ですよ。
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「そんなわけで おまたせ」
「別に待ってねーよ」
「まぁまぁ 朝から帰ってないらしいじゃない ぱぱっと終わらせてご飯食べよう」
いつもの廃ビルでヴィータと合流
ザッフィーも我輩の到着を見て合流してくる。
「すまんな 俺が昼間の奴に手こずっていたんだ」
「いいって そんなこともある」
「ところでみずほ そのままで行く気ではないだろうな?」
おっと、危ない危ない 言われるまで気づかなかった。
「エル、フェイクスキンとデコードエナジー起動。
起動後はいつものとおり 再起動かけるまでおやすみ」
[フェイクスキン・デコードエナジー展開中 シャットダウンまで30秒]
擬装用の魔法を起動させる。
フェイクスキンは概観の偽装
魔力でできた膜が我輩の体全体を覆い 全く別の体へと変身させる。
トランスフォームやフェイクシルエットに似ているが 全く異なる補助魔法。
デコードエナジーは魔力の偽装
魔力というものは波長があり その波長によって光の色が変わる。
この魔法はその波長を弄ることにより 魔力光の色を変えるものである。
体内にある時点で変換がかかるので 放出時には別人の魔力として見える。
蒐集時はこの2つを使い
我輩が【八神みずほ】とは別人であるように偽装している。
偽装後は概観が金髪で天使のような女性(外見年齢も偽装)に
魔力光は黄色になる。
そしてデバイスからバレないよう エルもシャットダウンさせている。
この姿でやるのは補助中心であり ユーノの教えのもとデバイスなしでも行使できるので
威力は落ちるが安全策を講じた。
さらに魔法施行時の術式でバレないよう 魔法陣を空中ではなく体表に出し
魔法陣形も ベルカの三角を2つ組み合わせた【六芒星】をミッドの円で覆ったものに変更、
ミッドともベルカとも全く違う別の魔法体系に偽装している。
「さて、どうでしょうか?」
「いつもながら 不思議だ」
「全然みずほの気配じゃないから余計な」
「ほめ言葉として受け取っておくわヴィータ。
それにこの姿では わたしはみずほじゃない。 エリスよ」
口調や一人称も変えた。 カンペキでしょう?
「それで 裏をかくと言っていましたが
この世界の魔導師というと そう多くは居ませんよ どうするのです?」
「アテはある。 以前【はなび】とかいうやつを上げたアイツが捕まれば・・・」
「なるほど あれだけのものを作り上げる魔導師であれば
闇の書も10、いや15ページは埋まるだろうな」
「そんな大物が近くにいたんだ 利用しない手はないだろ」
高町姉妹にとって 花火はフラグでしたか・・・
止めても聞かないでしょうし ある意味原作どおりですから
わたしも止める気はないです。 これも運命でしょう。
「で、その魔導師がどこにいるのか 見つかってるのですか?」
「それが居るような居ないような・・・ まだハッキリとしねぇんだ」
「あれだけの芸当を持つのだ 相手も素人ではあるまい」
「仕方ありませんね 少々手荒いですが 結界を使いましょうか。
わたしが張るので 二人はそのまま捜索を」
「ああ」 「心得た」
では 始めましょうか。
誰も先を知らない わたしたちだけのAsを。
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(あとがき)
というわけで今回からAs本編です
裁判はとっくに終了してることもあり As編はかなり原作を脱線します
PSP版をかまさないのと 根本的なところは原作沿いにするので
アインス消滅するところだけは確定事項
そして主人公みずほは
管理局サイドと対立する立ち位置になりました
偽装後の姿は はやてと同じ植田さんキャストで
魔法っぽいものを使う年齢偽装できそうな子という条件で選定した結果
エリス・ジェランド(PSPスターオーシャン1)になってます
魔法陣うんぬんは 紋章術からアレンジ
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