小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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今回は管理局サイド中心 7割がた原作どおり
主人公にはサトラレ疑惑が・・・
主人公にはサトラレ疑惑が・・・
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【あらすじ】
高町姉妹 落ちる
管理局も動き出すよ
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リンカーコアをやられた高町姉妹は
即座に管理局本局へ運ばれた。
検査の結果 先日の襲撃事件同様 リンカーコアの異常縮小が確認される。
さらにアースラの電算室にいたクロノ執務官が 結界破壊後数秒間
その場を撤退する主犯の手に【闇の書】があるのを確認していた。
これまで幾度と無く行われてきた
今回は11年ぶりの『闇の書事件』の幕開けである。
海鳴時間 12月2日 夜
管理局本局 医療センター
「ふたりは軽い怪我で済んだんだ よかったね」
「うん なんとか・・・」
「いっぱい体動かしておなかすいちゃったよぉ」
テスタロッサ姉妹は 軽い切り傷擦り傷を負っただけで大事は無かった。
フェイトがシグナムと ディーノがヴィータと戦っていたわけだけど
さすがリニスさん直伝の魔法訓練を受けてただけあるね。
「でも なのはが・・・」
「なずなちゃんも・・・」
「リンカーコア 縮んでるんだって?」
「先日、別の世界でね 同じような事件があったの。
それで管理局も捜査を始めようとしてた矢先だったんだ」
「アースラも いろいろ修理したりするのにココに向かってたところだったから
ボクたちが行くのが遅くなったったんだよ ごめんね」
「いや 二人のせいじゃないと思うから あまり気にしないで」
まぁせっかくできた友人がこうなったんだから
気持ちは分かるけどさ。
と、主犯側の人間でもある我輩が言ってもなんの説得力も無い。
「ん、そこにいたか」
「やぁクロノ執務官殿」
「君に言われると馬鹿にされてる気がするのは気のせいか?
それよりも なのはとなずな、目が覚めたらしい。 行かないか」
このあと病室で
百合4pになりかけてたので 深くは語らないでおく。
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同日
本局技術部 第5デバイス調整室
歩けるまで回復した高町姉妹と
テスタロッサ姉妹、クロノらと共に
破損したデバイスを修理調整する部屋に来た。
現在この部屋で 2姉妹4人のデバイスが安置されている。
破損がひどいため 自動修復である程度修復してからでないと修理もままならないのだ。
被害が軽かったルーシーで中破クラス
レイジングハートにいたってはコアの核にまで破損が及んでいる。
そしてこの部屋に ユーノとアルフが居た。
「バルディッシュ、ごめんね わたしの力不足で・・・」
「フェイトも自分を責めないの 相手が強敵すぎたんですよ」
「うん 次は絶対勝つから」
バトルマニア同士の対決はエンドレスとはよく言ったものである。
「そういえばさ あの連中の魔法ってなんか変じゃなかった?」
「ああ、アルフはみずほとあまり戦闘経験がなかったのでしたっけ」
「連中が使っているのはベルカ式さ それも純正のね」
ベルカ式
各々が武器としても使えるデバイスを用い
【カートリッジシステム】と呼ばれる特殊武装を奮って戦う
戦闘に特化した魔法体系。
我輩も扱えるが
エルを通して使えるものはミッド式でエミュレートしたもので 純正ではない。
また エルにはカートリッジシステムも積んでいない。
カートリッジシステム自体扱いが難しいためで
ベルカ式が少数派でもある理由にもなっている。
一応管理局でも研究は進んでいて カートリッジシステムもあるにはあるんだけど
まだ安全面で不安を残しているので 一般局員には流通していない。
ベルカ式テスターの我輩にお鉢がまわってくるんじゃないかと思ってたけど
結局闇の書事件開始までにその話は来なかった。
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「さて 二人とも、そろそろ面接の時間だ。
なのはたちも ちょっといいか?」
というわけで テスタロッサ姉妹と高町姉妹はクロノに連れられ
あしながおじさんのお部屋へ。
我輩? 技術部からお呼び出しで別行動よ。
「直接会うのは初めてになるかな。
メンテナンススタッフのマリーです」
呼び出し主は皆さんご存知マリエル次期主任。
やはりエルの製作はマリーさんが噛んでたらしく
本局にいるならぜひ会って今後のこととか話したかったそうな。
前にも言ったけど この時系列の時点でベルカ式が扱えて
かつテスターとして動けるフリーな人は手で数えるほどしかいない。
広い次元世界で その貴重なひとりが近くにいれば
そういう気持ちになるのも分かるでしょ。
我輩としてもかなり嬉しいコンタクトである。
蒐集時は完全に電源を落としているとはいえ
通常時にはあって損の無いパートナー(AI無いけど)であるエル、
さらに10年後には物語の根本を担う子のデバイス製作にも噛むはず。
腕のいい技術者のコネができると なにかと便利なものなのよ。
そしてそして 今回負傷したデバイスたちの面倒も見てくれるわけだけど・・・
「アースラクルーが記録してたさっきの戦闘データ 見せてもらったんだ。
凄いね さすが純正ベルカ式使いが扱う純正のデバイス」
「我輩それ見てなかったんだけど・・・」
【我輩】として見てなかっただけだけどね。
ご丁寧に見せてくれた。
結界破壊後数秒間の映像と 分析データ
それに過去の闇の書事件で記録された資料。
「アームドデバイスっていって デバイスそれ自体が武器として使えるタフなものなの。
管理局だと 地上の首都防衛隊にひとりいたかな」
「武器として使える分丈夫そうですね。
それにAiも積んでるんだ」
「でね、でね、 せっかくだからエルシニアクロイツも
基本構造そのままでアームドデバイスとして外装作り直さないかなーって♪」
うん、忘れてた。
マリーさんも ことデバイスに関してはマッドだったのよね。
「丈夫になるのはいいと思いますけど 我輩ミッド式も一応使うんですか・・・」
「そのへんは考慮するよ。
むしろ両方使えるハイブリッド魔導師、カッコいいじゃない」
駄目だこのマッド 夢ふくらみまくりんぐ状態になってる。
早く何とかしなきゃ・・・
結局 エルのアームド化がマリーさんのごり押しで決まった。
インテリジェント4機の修理ついでに部品発注して
今夜は徹夜確定ね この人。
そのうちエルが丈夫なインテリジェントに化ける気がしてならない。
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我輩の受難はさらに続く。
技術部のある区域を出て 将官の詰める区域へと向かう。
目的地は あしながおじさんの部屋
マリーさんと別れ際、クロノに呼び出されたのである。
くれぐれも失礼の無いようにって念を押されたけど
我輩クロノになんか失礼なことしたっけ?
「ここか」
ミッド語で書かれた【ギル・グレアム】の文字、
英語は苦手だが 翻訳魔法(エル標準搭載)のおかげで読むだけは読める。
「失礼します」
「ああ、入りたまえ」
来るタイミングを読んでいたように紅茶を用意する使い魔と
窓の外を見つめるあしながおじさんがいました。
「何故、君をひとりで呼んだか分かるかね?」
紅茶を飲みながらおじさんは言う。
まさかの直球ど真ん中コースだった。
「うちの姉君の件 でしょうかね」
「察しがいい。 いや、すでに君は何かをつかんでいるようだ」
実は昔 家に居るときに うちを監視する猫を見つけて
マタタビで遊んでやったことがある。
帰すときに「おじさんによろしく」と
口を滑らせたことを覚えていたんだね。
「君が蒐集活動に協力していることも知っている。
むしろ それを我々に隠そうとしなかった」
「あのときの猫かおじさんなら そのうち気づくと思いましたから
無駄なことはしたくないんです。
で、どうするんです? 我輩一応主犯になるんでしょうけど」
ここで我輩が逮捕されることはないと踏んでいる。
原作どおり おじさんが闇の書冷凍封印する目的で動いていて
管理局の法に触れる行動を準備していれば
芋づる式におじさんも何らかの罪に問われるからね。
それに11年前のケリをつける気なら
ここで自ら好機を捨てることはしないと思う。
おそらく 釘を刺して泳がされるだろう。
「私はね 君に協力を頼もうかとここに呼んだのだよ」
「協力と来ましたか・・・」
おじさんは我輩の裏をかいてきた。
泳がすのではなく 手ごまにする気らしい。
「大体の予想はつきます。
おじさんは闇の書をどうにかする 何らかの手段を見つけている。
それを実行するには 自分では動けない」
「ま、そんなところだ」
蒐集と冷凍封印には触れない。
へんに触って逆麟に当たりたくないし。
どうせ全頁集まったら我輩も捨てられるだろう。
蒐集に加担した者とすれば逮捕も出来る。
騎士だって 最後はページの足しとして捨ててたし。
「最後に捨て駒にされるのが分かっていて協力を飲むわけにはいきませんね。
闇の書は改変されている。 騎士には説明と了承済みですよ?
なんとかするアテが我輩にあるから協力してくれているのであって
我輩が居なくなったら おそらく蒐集は止まるでしょう。
管理局としては喜ばしいことでしょうけれど おじさんにとってはどうですかね」
「ぬ、ぬぅ・・・」
「それに おじさんが考えてるようなことをしなくったって
どうにかできる手段があるかもしれません。
それを探るために最低限の蒐集をしてます」
「どういうことかね?」
「書の管制人格が 400頁蒐集と主の承認で起動します。
彼女なら何か策を持ってるかもしれません。
あ、それと欲を言えば資料があるかもしれないので
無限書庫の利用を許可してほしいんですけど」
「あそこでの調べものは大変だぞ?
見つかる前に はやて君の容態が悪化しないとも限らん」
「その手のスペシャリストが知り合いに居ます。
うまくいけば誰も犠牲にならずに終わります」
「可能性は低いと思うがね」
「ゼロではありませんから」
「・・・分かった 君の案を呑もう」
「お父様!?」
ここにきて初めて使い魔さん(どっちのリーゼさんか分からないけど)が
声を出した。
「犠牲を伴わない案が 可能性が低いが存在する。
ならば私も管理局員の端くれ それに賭けるのも良かろうて」
「そう言ってくれると助かります」
「ただ万が一の保険として こちらの案も準備は進めるぞ。
何度も言うが 成功する確率は低いのだからな」
おじさんの協力をとりつけることに とりあえず成功。
これで少なくとも横槍ははいってこないよね うん。
「しかしアースラの 特にハラオウン親子には賛同できかねる話だ。
どうする気だね?」
「どうもしません 今までどおりですよ。
クロノあたりは知ったら問答無用で止めに来るわね」
「既に一戦交えてるらしいからな。
こちらもその方向で動こう。 アリア、送っていってあげなさい」
あぁ、居たのはアリアさんだったのね。
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「さて 私たちアースラスタッフは今回
ロストロギア『闇の書』の捜索および魔導師襲撃事件の捜査を担当することになりました」
アースラ主要メンバーを集めての会議
我輩もなんとか間に合った。
内容は原作と大差なかったので省略。
最後に 高町家の近くに本部を置くと宣言されて
魔法少女組の驚きようが印象的だったわね。
「君はその中に入ってないのか」
心読まないでくださいクロノ執務官。
というわけでお引越し作業中なわけですが
どうやって数時間でマンション用意できたんでしょう?
どうやら借りたわけじゃなく購入したようですが お高いんでしょう?
「うわぁ すっごい近所だー」
「ホント?」
「ほらあそこがわたしの家」
そこの原作組、嬉しいのは分かったから手伝ってください
後ろではこいぬフォーム披露宴してるし もう・・・
「みんなー ビデオメールの子がきたよー」
おっ、お嬢様ズ登場ね。
「えっ!?」 「あれ、わたしまだメールしてないのに・・・」
「私がしておきました。 お互い早く会ってみたかったんでしょう?」
「さっすがなず姉ちゃんなの」
で、我輩も連れて行かれるんでしょうね きっと・・・
「当然です」
だから心読まないでください。
その後、自己紹介と交流のお茶会が
夕方近くまで行われた。
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12月3日 夕方
アースラ仮本部(ハラオウン邸)
お嬢様ズと別れ お引越しの後処理
多少遅くなっても問題ない我輩と 男の子ということでユーノが残り
高町姉妹は帰宅している。
「グレアム提督から話は聞いた。
無限書庫を使うそうだな」
「といっても使うのはユーノだけどね」
「書庫ってけっこう広いらしいからね。
探し物はスクライアの専門だから 適任かな」
『けっこう』じゃない 『ものっすごく』だよ。
「提督の提案だし理にかなってるから僕は何も言わないが
闇の書の件はアースラが担当する以上
見つけた資料はこちらにもまわしてくれよ」
「分かってるよ 心配しないで。
僕としては僕が居ない間 なのはたちが無茶しないかが心配だよ」
「気持ちは分かる フェイトとディーノも似たようなところがあるからな」
特に友達付き合いが始まってから
両姉妹の訓練っぷりは異常なのである。
魔導師としての好敵手関係も健在らしい。
「そこはこっちでも見ておくよ。 貸し借りなしだ。
それから闇の書の件と一緒に こっちの資料も探してみてくれ」
クロノが出したのは 昨日の戦闘映像と分析資料。
そのうち エリス関係に絞ったものだった。
ほとんどの項目が『一致なし』の表示を出している。
「魔法体系や術式が データベースに全くHITしないんだ。
無限書庫になら何かあるかもしれないからな」
「あのときの子のだね。 分かった、調べてみるよ」
「頼りにしてる。 考えたくは無いが 彼女が今回の主ということも考えられるからな。
対策を練るのに なんのデータもないもんだからお手上げ状態なんだ」
どうやらアースラ側では
エリス(=我輩)=闇の書の主? と見てるらしい。
好都合ではあるか それなら姉君に矛先向かないし・・・
「クロノくーん あ、二人もちょっと来て」
エイミィさんに声をかけられる。
きっと デバイスのアレだろう。
「・・・どう思う?」
「どう考えても無謀だろ」
「これはマリーさんが?」
「ううん 4機が自分でだって」
画面に表示されているのは エラーコード
要求しているのは カートリッジシステムを指す部品コード
どうやら昨晩あの部屋で喋っていたことを受けて
デバイスたちが相談して決めたらしい。
「で、採用しないとストライキ と。
いつの時代の労働者よ・・・」
「危険は承知のうえ か」
「全く 使い手に似て無茶をする」
結局 事態が事態なので仮採用とし
経過を見て危ないようならすぐに取り外すことになった。
相手がロストロギアならでわの決定、
本心は いっぺん痛い目も見たほうがいい というから黒いわよね・・・
この部品の発注も含めて 修理完了は4,5日かかる予定。
それまでに不測の事態が起こらないことを祈りましょうか。
おや、メール?
"明日の放課後 絶対空けておいてくださいね
少しお話しましょう なずな"
明日は修羅場か・・・ (´・ω・`)
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