小説置き場
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連投
しかも今回かなり長い
時間軸は主人公が先手を打っているので
原作より早く進行しています
クリスマス1週間前くらい終了の見込みです
しかも今回かなり長い
時間軸は主人公が先手を打っているので
原作より早く進行しています
クリスマス1週間前くらい終了の見込みです
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【あらすじ】
絶対使わないでと言っても
主従意見がそろったら使うんだろうなぁって
もちろん、高町姉妹の話・・・
〔背中に殺気を感じる〕
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12月8日
八神家
無限書庫のユーノが発掘した 夜天の書に関する中間報告資料を持って
我輩は自宅に帰ってきた。
自宅には ザッフィーを除く騎士全員と
グレアムおじさんの使いで アリアが猫姿で居た。
すずかちゃんの家にお泊りした姉君
最近「犬もええけど猫も捨てがたいなぁ」とクチをこぼすようになた。
ザッフィー大ピンチw
その姉君とザッフィーは図書館に居る。 今頃すずかちゃんと一緒かもね。
管理局の資料ということで 完全に信用してるわけじゃない騎士たちも
内容には引っかかるものがあるらしく 無言で資料を見ていた。
資料には 本来の機能から改変された現在の姿と
闇の書となってから追加されたプログラムの数々
そして それに伴う今までの管理局との戦いのデータが載っている。
11年前の事件に関しては 当時同席していたアリアの証言もあった。
「全てが嘘とは言わぬ だが、これは・・・」
「当事者の私たちが言うのも変ですけど ひどいですよね・・・」
資料には記録しうる限りの 被害報告も含まれている。
その中には 当時の主の命で奪った命の数まで記されていた。
「でも だからこそ ここで終わりにしないといけない」
「無論、そのつもりだ。 そのチャンスは、明後日」
こちら側でこういう話になっていることを知らないアースラクルーや本局の方々、
明後日、アースラ本艦の追加武装の試運転のため
リンディ提督やアレックスさんたち主用メンバーは 本局に出頭する。
クロノ執務官も本局に用事があるため 仮本部の警戒が緩むと予想していた。
この日のうちに 残り必要数のページを一気に集めてしまう予定なのである。
原作どおりであれば ここで仮面の男がちょっかい出して
フェイトのリンカーコアを蒐集されてしまうところだが
リーゼ姉妹は今回手を出さない。
あとは管制人格の助言が得られるか
それはまだ分からないところ。
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【ARTHRA SIDE】
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12月10日
ハラオウン邸
今日は学校がおやすみで
少女たちはここ、ハラオウン邸に集まっていた。
全員 というわけではない。
お嬢様ズとみずほは別用で来られなかったため
この家には現在 高町姉妹 テスタロッサ姉妹 計4人が
留守番のエイミィと一緒に室内に居る状態、
ほかのメンバーは管理局本局に仕事で 戻るのは明日。
ユーノ・アルフも一緒に一度戻ってくるということで
明日は豪華なごはんにするべく 食材を買ってきたところだった。
「そういえば アースラに追加武装っていってたけど
どんなものがつけられるんでしょうね」
「波○砲!!」
「なのは それは無いと思うよ」
お気に入りらしい。
「うーん みんなには話してもいいかな。
アルカンシェルっていってね 質量兵器を禁止している管理局では最強部類の魔導砲なんだ。
過去の闇の書事件でも切り札として使われてるんだけど
逆に言えば こんな強力な兵器を使わないとどうにもならなくなるほど
完成した闇の書は強力ってことだね」
【アルカンシェル】
管理局次元航行部隊が保有する兵器では最上位の破壊力を誇る魔導砲
着弾点から半径百数十キロ範囲の空間を歪曲させつつ
その内部にある物質全てを反応消滅させることができる
「地球で使って欲しくない兵器ですね」
「あんな物騒なもの 艦長たちも使いたくはないんだろうけど 上の命令だからね。
これを使ってでも止めないと 被害は最低でもおその数十倍は広がっちゃうし」
「そっかぁ 大変なんだね」
「そうだよー 大変なんだよー」
「クロノ君も居ないですし
戻るまではエイミィさんが指揮代行だそうですよ」
「それもまた物騒な・・・
まぁとはいえ そうそう非常事態なんて起こるわけが・・・」
そんなタイミングで鳴る緊急アラート
「起こっちゃいましたね」
「こういうのをフラグと言うのですね 分かります」
「ううっ・・・ とにかく現状確認しなきゃ」
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電算室のモニターに大きく映し出されたのは
無人世界に現れた守護騎士のうち2人、
騎士のリーダーと思われる桃色の剣士と 青い使い魔。
主用メンバーが本局に行っているのは武装隊も同じで
結界を張れる者だけでも こちらに召還するには早く見積もっても45分はかかる。
とても間に合いそうには無い。
アースラスタッフは 戦力・管制力が低くなるこのタイミングを見事に突かれてしまっていた。
その裏には某提督と ひとりの少女が居るのだが
その場でそれを知るのは この場ではただひとりだった。
「45分 時間を稼げばいいんだよね」
「えっ? あ、うん 最速での話だから 実際どれくらいかかるか分からないけど」
「ならばエイミィ その間、わたしたちがなんとかするよ」
この時のテスタロッサ姉妹の判断は正しい。
あくまで彼女たちを捕縛することが任務であり 撃破することではない。
ならば捕縛まで優位に進めるため 応援が来るまでの時間を稼ぐことが最適である。
「ごめん お願いしていい?」
「うん」 「トーゼン♪」
「なのはちゃんとなずなちゃんは 一応待機していて。
他の騎士が見当たらない 別世界に居るかもしれないから」
「わかりました」「分かったわ」
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【WOLKENS SIDE A】
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その頃、将は自信の考えに過ちがあったことに悔やんでいた。
残り必要頁はあと僅か、
魔導師を襲う必要も無く 今までどおり魔力を持った動物をターゲットにすれば良い。
そしてそれらは 知能や殺傷力はあまり強くないであろう そう考えていた。
事実、今まで相手にしてきた物はそういうものであり
苦戦を強いられたといえば 管理局の魔導師と対峙した時ほどだった。
甘かった。
世界は広い 保有魔力量が少なくとも 物理殺傷力は凶悪な生物が
居てもおかしくないことを失念していた。
そして 今自信の目の前にいる生物は おそらくその類であった。
文化レベルゼロ 無人の砂漠で見つけた小魔力保有生物、
それはワーム状で群れを成しており 対象物を力と数で一気に弱らせて捕食する。
シグナムは その対象にされていると見て間違いないであろう。
多対一の戦闘を苦手とするベルカ式騎士、
強力な剣術をもってして 苦戦を強いられていた。
同じ世界にザフィーラも来ているが
こちらの危機に気づいていないのか 自信も襲われているのか
目視できる距離には居なかった。
シャマルは主と一緒 ヴィータは転移中なのか思念通話が繋がらない
みずほは通信圏外と 早急の増援も見込めない。
だが ここで倒れるわけにはいかない
執念が 不利な状況から彼女を絶望させずにいた。
しかし 人間たるもの 完璧な者は居ない。
プログラムである騎士たちも同じ。
広域・長距離攻撃魔法に乏しい彼女は
全方位からの攻撃には対処の仕様もなかった。
「しまった!?」
前方からの攻撃に対処している間に背後に忍び寄ったワームの触手、
それが彼女を がっちりと包み込んでしまっていた。
「クッ 抜けない。 こんなところで・・・」
大の字に四肢を伸ばされる将。
悲願達成を目前にして 倒れるわけにはいかない。
しかし増援の到着はまだ見込めない。
自分の手の内で この状況を打破する手は見つからない。
万事休す その4文字が頭に浮かんだ。
だが、天は彼女を見放さなかった
思わぬ助けが 入ったのである。
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【SIDEOUT】
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『サンダーブレイド』
無機質な声と共に 無数の魔力弾が落下
ワームのもたまらずにシグナムを放し、一部は地面へ退却 数匹は息絶えた。
『フェイトちゃん助けてどうするの 捕まえるんだよ!!』
「あ、そっか ごめんなさい・・・」
どうやら雷を打ち込んだフェイトは 本来の目的を忘れていたらしい。
「礼は言わぬぞ」
「お邪魔でしたか?」
「蒐集対象を潰されてしまったからな」
「・・・まぁ 悪い人の邪魔が私の仕事ですし」
「そうか 悪人だったな 私は」
同刻 少し離れた場所でも戦闘が勃発していた。
対立していたのは青き守護獣と 蒼き少女である。
「こんなこと聞いて 答えてくれるかわからないけどさ
すこし わからないんだよね」
「言ってみろ」
「ご主人様、闇の書のあるじさんは なんで皆を傷つけたりするの?
力が欲しいから? そんなの間違ってるよ。
なんで 君たちはそれを止めないの? 命令を聞くだけが騎士ってやつなの?」
「・・・少々質問が多いが これだけは答えてやる。
これは我らが意思だ。 主はまだ蒐集についてはなにもご存知ない」
「主が知らない!? それって・・・」
「答えてやるのはこれだけ、そろそろ諦めてもらおうか。
俺とて ここで足止めを食うわけにはいかんからな」
「嫌だね。 謎が増えちゃった。
答えが出るまで 僕の相手をしてもらうよ」
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【ARTHRA SIDE】
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無人の砂漠で騎士ふたりを発見
フェイトちゃんたちが相手を止めに行ったのはいいんだけど・・・
「また警報!?」
「そんな もう一箇所!!」
今度は緑豊かな世界 一面に木々が広がる土地の上空に
赤服の騎士がひとり飛んでいる映像。
「あっ ヴィータちゃんの手 闇の書を持ってる」
「しまった、砂漠は囮 本命はこっち・・・」
「待機していた甲斐がありましたね。
こっちは 私たちが行きましょう」
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【MIZUHO SIDE】
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「やれやれ 遅くなっちゃった」
我輩は 姉君に頼まれたおつかいを今済ませたところだった。
急いでみんなと合流しなくちゃならない。
アルカンシェル搭載後の試運転 今日だっていってたからね。
おそらく もうシグナムたちはエンカウントしてるだろうし・・・
『ごめん 今終わった 状況はどうなってる?』
『みずほちゃん!! よかった・・・
シグナムたちが管理局側に見つかったわ。
テスタロッサちゃんたちに蒐集の邪魔をされて 戦闘中だって。
通信妨害されてるみたいで うまく思念通話が繋がらないの』
『ヴィータのほうは?』
『あたしのほうは まだ今のところは・・・
ごめん、こっちにも来た この前の[はなび]の奴ら』
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【WOLKENS SIDE B】
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「高町なんとかーず」
「なのはだよぉ な・の・は!!」
「酷いネーミングセンスですね・・・」
「んもぉ」
砂漠の世界とはかなりの距離をおいた こちらの世界でも
管理局側と騎士側の対立構造が 今まさにできあがっていた。
事情を打ち明けられているなずなは 困ったポジションだったが・・・
「ヴィータちゃん、やっぱりお話聞かせてくれるわけにはいかない?
もしかしたらだけど 手伝えることとかあるかもしれないよ」
「管理局の人間の言うことなんか 信用できるかっ」
「確かに管理局には手を貸していますが ただの協力者です。
ですが一応聞いておきましょうか 投降する意思は?」
「ねえよ」
呼びかけを蹴飛ばし 何かしらの魔法を出すヴィータ。
「吼えろ、グラーフアイゼン!!」
『アイゼンゲフォイル』
それは相手の視覚と聴覚を晦ませ その隙に脱出するためのスタングレネードのような魔法、
見た目とは裏腹に 殺傷力は無い。
ヴィータは この場からの戦略的撤退を選択したのである。
スタン魔法をモロに喰らった高町姉妹、
気づいたときには ヴィータははるか遠くに移動していた。
転送魔法の詠唱時間稼ぎである。
このとき ヴィータもまた過ちを犯していた。
並の魔導師が相手であれば 接近前に転送魔法を発動し 撤退できたかもしれない。
が、このとき相手にしていたのは どちらも遠距離こそが十八番の砲撃魔導師だったのである。
「目晦ましで距離を開けて逃走ですか やれやれですね・・・
なのは 前回は貴女でしたから 今回は私が」
「あ、うん わかったの」
ルシフェリオンをカノンモードに切り替えて なずなが詠唱を始める。
デバイスの強化と共に魔法にも変化があり
ディバインバスターEXと同様に 姉の砲撃も強化されたためと なのはは認識していた。
「誤差修正 左0.2度 発射!!」
『修正完了 イリュージョンノイズ発射』
発射されたのは ディバインバスターより極太で かつ眩しい光線だった。
進むたびにものすごい爆音を鳴らしながら ヴィータ目掛けて飛んでいく。
着弾と同時に さらなる爆音と閃光が着弾点を覆った。
高町姉妹のいる場所でもビクッと肩が上がるほどに。
「す、すごい・・・ でもやりすぎじゃないかな」
「情けをかけていては何も解決できませんよ。
しかし どうやら無効のほうが上手だったようですね」
「えっ?」
閃光が収まったその場所には 誰もいなかった。
「着弾前に転移しましたか。 当たったのはデゴイですかね」
「ふぇー もっとお話したかったのに・・・」
なずなはそれを聞いて きっと拳ならぬ砲撃で という文字が脳裏に浮かんだ。
タネ明かしをすると
先ほどの魔法はゲフォイル同様ただの目晦ましであり
見た目はものすごいが 殺傷力は魔力ダメージも含めてゼロ、
ヴィータの転移を想定し 事前に用意していたものだったのである。
ダメージが無いので着弾後でも転移魔法が起動できたのだった。
相手が居なくなった空にたたずむ高町姉妹。
「・・・とりあえず ここにいる意味は無くなりましたね」
「そうだね 一旦エイミィさんのところに戻って・・・
あれ、通信が繋がらない?」
このとき地球にある仮司令部ことハラオウン家では
外部介入によるシステムダウンを起こしていた。
「困りましたね なのは、あなた転移魔法使えましたっけ?」
「ううん 使ったこと無い。 なず姉ちゃんは?」
「ありません。 つまり通信が繋がるまでこの世界から出られないわけですか」
「ふえぇぇっ!?」
「おや あなたたち・・・」
「!? 貴女は・・・」
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【SIDE ERIS】
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ヴィータの応援に来たのですが 高町姉妹しか居ませんね・・・
「あなたたち おそらくうちの子を発見してこちらに来たのでしょうけれど
うちの子が見えないようですが どうしました?」
「残念ながら 先ほど逃がしたばかりです」
彼女、なずなの「逃がした」には きっと2つの意味が込められてますね。
1つは 管理局として「逃げられた」
もう1つは 事情を知るものとして「見逃した」
「そうですか ではここに居ても仕方ありませんね」
「あ、あの 貴女もお話聞かせてくれないんでしょうか」
「ヴィータはなんて?」
「それが お話聞く前に逃げちゃって・・・」
「・・・1つだけ 教えてあげる。
もうすぐ わたしたちの目標が1つ達成される。
うまくいけば それ以上蒐集しなくても済むわ」
「えっ?」
「だから それまで少しだけ目をつぶっててくれるとありがたいんだけれど」
「そう言われても私たちに決定権はありませんよ」
「でしょうね。 ならば、お話はここまでです」
そのままO☆HA☆NA☆SHIに発展するのは嫌ですもの。
さて 将のほうの様子も見てこなければ・・・
『エリス、助けて!!』
・・・ヴィータですね なんでしょう?
『どうしました? こちらからは転移で逃げたと聞きましたが
逃げた先にも管理局の目がありました?』
『あったにはあったんだけど とにかく急いでこっちに来て!!
シグナムたちが 大変なことに・・・』
あまりにも急いでいたのか 思念通話がここで途切れました。
ヴィータも砂漠でしょうか シグナムがどうしたのか把握できませんね?
フェイトたちが勝ったのでしょうか?
今回リーゼ姉妹は動いてないはずですから 妨害もないでしょうし。
あら、そういえば・・・
「あなたたち 何故ここに留まっているのです?」
「そ、その・・・ 帰りたいのはやまやまなんですけど」
「通信手段をふさがれましたか」
おかしいですね 【誰が】手を下したのでしょう?
「・・・少々嫌な予感がしますね。
二人とも、抵抗しないと約束できるのでしたら
ご一緒に転送してあげますが?」
「転送って どこへ?」
「無人の砂漠 今頃熟練の剣士たちが戦ってr「行きます!!」早いですね」
仕方ありません この際です。
400頁を目前にして 想定外の事態が起こっているようですし。
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「なん、ですか これはどういう状況で・・・」
砂漠の世界に着いたわたしたちの目の前の光景、
もちろん砂漠なのですが かんたんに説明すると
シグナム 意識なし 重症 すぐにでもシャマルを呼びたい
フェイト なぜかシグナムの近くで倒れている
ヴィータ その二人の横で シグナムを起こそうと必死
ディーノ フェイトも気になるが エイミィさんと途絶えた連絡をとろうといろいろ手を尽くしている
ザフィーラ どこへ行った?
「ヴィータ、これは一体どうなってるんですか?」
「わからねぇ あたしが来たときにはこうなってたんだ」
倒れている二人のデバイスも休止モードになってますね。
こちらでなにが起こったのか デバイス経由でも分かりそうにありません。
『ザフィーラ 今どちらへ?』
『怪しい3人組を追って・・・
クッ、逃げられた 転送装置を隠していたか』
『装置?』
『ああ、転送先の記録は無い 電源も3人分転送で切れるようになってたらしい』
『こちらで一体なにが起こったのですか?』
『後で話す。 こうなったら今はシグナムが最優先だ』
確かにザフィーラの言うとおりですね。
「お二方、そういうわけです 一時休戦を申し渡します。
シグナムがああですし そちらもフェイトがあの状態では話し合いもできないでしょう」
「え、えと なず姉ちゃんどうしよう・・・」
「分かりました。 この場はそうしましょう」
「なずな いいの? エイミィさんにも連絡つかない状況で ボクたちの判断で・・・」
「だからこそですよ。 幸いフェイトに外傷は無いようですが こちらは何もできない状況ですし
向こうもああでは これ以上蒐集活動も継続できないでしょう」
なずなの機転で この場はこれ以上何事も無く引けそうですね。
シャマルに転送先で簡易治療できるように手配しておいてもらいましょうか。
しかし、何がどうなって こういう状況になったのでしょう?
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【SIDE ERIS→MIZUHO】
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シグナムは 幸い外傷も無く
シャマルの治療を受けて数十分後に意識を取り戻した。
今は体調不良と言うことにして自室に寝かせている。
そして あの砂漠で起こっていたことをザフィーラが説明する。
シグナムとフェイトは お互いギリギリの攻防を繰り広げていた。
相手を上回るのが速度くらいしかないフェイト
その速度に目を追いきれなくなってきていたシグナム
おそらくお互い 大技で一気に仕留めるしかないだろう
そう思っていたと思う。 原作はそうだったはずよね?
そこに 横槍を入れるものが居た。
遠目のザフィーラから判別できたのは
黒を基調とする RPGの戦闘服のような甲冑を着て
おなじくGPGに出てくるような 王道の『杖』の外観を持つ棒を使い
シグナムたちに何かをしている3人組。
ザフィーラも気づいたのはいいけれど
自分が相手している者 ディーノの妨害により
謎の3人組の行動を見ていることしかできなかった。
その3人組が放った不意の魔法により
シグナムたちは行動不能に陥った。
死角からの強大攻撃の一撃をもらった二人、
3人組に近かったせいもあり シグナムのほうがダメージが大きかったのだと思う。
攻撃により重症を負ったシグナムだったが
それ以上の負傷は受けなかった。
【夜天の魔導書】が いち早く危険を察知し
シグナムたちの下に転送してきていた。
魔導書は誰の命でもなく 己の意思で『破壊の雷』を発射
3人組はそれを見て撤退。
やっとディーノを振り切ったザフィーラがそれを追ったのだという。
「書が 己の意思で か」
「元々管制人格が居るとはいえ 彼女はまだ目覚めていません。
起こりえることではないとは思いますが・・・」
「でも おかげでシグナムは助かった。 頁は減ったけど」
「それがね・・・」
ここで驚きのカミングアウト
破壊の雷を使った魔導書のページが むしろ増えてる
「・・・なぜ?」
「調べてみたら シグナムとテスタロッサちゃんの魔力が蒐集されてたのよ。
書の独断で蒐集するなんて今まで聞いたことなかったわ」
我輩だって聞いたことないよ?
原作にも ユーノの報告書にも そんなの無かったもの。
「とにかく 予定してた頁まではいったけど・・・」
「なんというか 残念な結果だな」
あとで謝罪利くかな・・・
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