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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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外も中も
いろんな意味であついお話

そして 当小説最後の登場人物が・・・
















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【予告】



意思(仮)VS管理局・八神家連合
その裏で 我輩ひとり・・・     ひとり?






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  【SIDE NANOHA】
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「みずほ ちゃん・・・」


ぜんぜん攻撃が入らない意思(仮)さん[ってみずほちゃんは言ってた]に
なんとか攻撃を通そうと考えた作戦、
それも結局止められたうえに みずほちゃんが魔導書に吸い込まれちゃったの!!


「エイミィ、みずほが!!」
  『分かってる 彼女のバイタルは健在してるから
    魔導書の中に閉じ込められただけで消されたわけじゃない』
「中 だと・・・   そうだ、管制人格」
  『すまん こっちには来ていないようだ。
   【夢】の中に飛ばされたのだと思う』
「夢?」
  『夜天の書が持つ幻覚魔法のひとつだ。
   捕獲した相手の記憶を読み取って 相手が1番望んでいる夢を見せ
   その夢から覚めさせたくないように思わせる』
「それじゃ みずほは・・・」
  『使用者、防衛プログラムが開放するとは思えないから 【夢】に勝てない限りは・・・』






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  【SIDE ???】



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「っ・・・  つぅ~」


我輩は 脳天の猛烈な痛みで目が覚めた。
おかしいな 意思(仮)さんに突撃したあとの記憶があいまいだ。
気が飛んでる間に何かにあたったかな?



「・・・知らない天井」
「決まり文句はいいから起きたんならさっさと起きんか!!」

その脳天に追加ダメージ
もうやめて 我輩のライフはゼロよ




って、あれ  我輩in布団
戦いは終わったのか?




よく見たら ものすごく和風な部屋にいる。
アースラの艦長が作った何かが違う日本じゃない 日本の原風景のような和室。


そして布団の中でごそごそ確認して気づいた
我輩の体 高校生(しかも男)に戻ってる。
気分は解毒剤で一時的に元に戻ったバーロー。


そうか あれは長い長い【夢】だったのか。
そうだよなぁ 階段から落ちて転生しましたなんて二次元の世界の話
実際に起こるわけが・・・








「だから起きたのならさっさと動かぬか!!」


布団からふっとばされました
 orz ≡ Σ┗┐




「全く、男ならもっとシャキッとせい」
「うぅ、スマン なにせ頭の中がまだ夢から抜け気ってなくて・・・  あれ?」
「なんだ 我の顔に何かついておるのか?」
「主に目と鼻とクチ」
「元からついておるわっ!!
 全く、保健委員でなかったらケガの1つやふたつ追加で作ってやったものを・・・」




えーと これはどういうことでしょう




「・・・ディア?」
「なんだ 自分の許婚の名前もうろ覚えか
 変なところ打ったんじゃあるまいな」
「いや え、なんで?」
「おいおい しっかりしろ。
 明後日の自由行動 ふたりで抜け駆けしようと言ったのはうぬだぞ?
 我とて少しは楽しみにしておるのだから」
「あ、はぃ」



そう 我輩の目の前には夢の中の我輩
ロード・ディアーチェが何故かうちの高校の女子制服を来て我輩を看病してて
しかも我輩と許婚とか言って 明日抜け駆けすることになってた。




ああ、そうか
こっちもまた 【夢】なのか。









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  【SIDE NAZUNA】
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みずほが捕獲(ということになった)されてから
私たちは攻撃にも慎重にならざるを得なかった。

相手が魔導書をこちらに向けようとしたときは 距離を離して様子を見る。
これ以上の戦力減少は正直痛いですし
みずほを救出する手立ても無い中
次の被害者を出すと 引き戻せる保証も無い。

はやてはまだ気を取り戻してないようですし
結界内とはいえ まるでゲームの世界のごとく火柱が見え始めましたし
正直 やばいのではないでしょうか これ・・・





「まずいな そろそろカートリッジの残数が・・・」
「ボクもあと20個切ったよ」
「わたしは あとマガジン3門」
「戦いを予想してませんでしたからね 用意不足でしたか」
「なんとか戦況を変えないと・・・」


しかし 正直打てる手がもうほとんどありません。
騎士たちの手は全てお見通し
リーゼさんたちのカードも残り僅かですし・・・




「これを使うしかないでしょうかね」
「これ? なずな、まだ何か手があるの?」
「【切り札】を切る以外 ないでしょう」
「なず姉ちゃん!? あれはフレーム強化しないと・・・」
「私たちがコントロールを誤れば デバイス破損や私たちにも影響が出るでしょう。
 ならば 誤らないようにすればいい。
 それとも他にこの状況を打破する手立て ありますか?」
「それは・・・」
   [マスター やりましょう]
   [我々は 信じております]
「二人とも・・・」

「ディーノ、わたしたちも」
「当然 なのはたちがやるなら ボクらも問題ないよね」
「きっとあとで大目玉ですよ」
「使わなくて止められず後悔するくらいなら 大目玉で後悔したほうがいいよ きっと」
「なるほど確かに。   ・・・やりましょうか」










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  【SIDE ???】
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何事もなかったかのように 修学旅行は日程をこなし
2日目・3日目を終え ホテルにチェックインした。


この2日間は 修学旅行としては有名どころをまわるだけのいわばお膳立て
メインである4日目は終日自由行動、チェックポイント数ヶ所をまわればあとは自由。
ただし各版がまとまって行動しなければならない。
5日目には大都会TO○YOに移動 この日もお膳立てをこなし
6日目の終日自由行動をもって 7日目に帰路につく。
これが今回の全行程である。

4人1組の班単位の行動が前提になっているのだが
我輩のいる班と ディアがいる班
それぞれに恋仲あるいは気の合う友人が多く
出発前からつるんで分散行動しようという話があった。


と、ここまでがディアに確認として話されたことで
我輩の記憶にはそんな話なんて無かった。
闇の書の夢のご都合主義としておこう。








4日目
予定通りホテルを出発後 教員の目が届かないところで件の班と合流
4つのカップルに組みなおし クモの子を散らすかのごとく分散。



チェックポイントはさっさとクリア。
通ったことを証明できればいいので
売店でおまもりを買うなり 写真をとるなりすればいい。

「どうじゃ かわいいだろう」
「うんまぁ かわいい とは思うが」

ディアはなんでお稲荷さんでタヌキのキーホルダーを買ったんだろう・・・







天下の台所といえば

「たこ焼きは外せぬ」
「あのおっちゃんサービスしすぎだろ」

パックからあふれそうなのに ちゃんと1つ1つの形は保ってる不思議。
プロだ プロが居たんだ・・・

「我の魅力を感じたのであろう 見る目があって良いではないか」
「メガネが必要だな」
「・・・聞かなかったことにしておいてやる ほれ、あーん」

青春だなぁ











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  【SIDE NANOHA】
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わたしたちの切り札 使ってはいけないといわれたけれど
今使わずにいつ使うの  ってことで
わたしは【エクセリオンモード】に なず姉ちゃんは【トライオンモード】にチェンジ
フェイトちゃんたちもすごい大きな剣をもってます。



それで やっと攻撃が入るようになったんだけれど・・・

「けろっとしてるね」
「ダメージは多少痛い程度ってところでしょうか 硬いです」
「でも さっきよりは進展あるよね」
「うん 確実に」



長距離砲撃でちょっとだけのダメージかぁ。
だったら 直接あてれば・・・

「レイジングハート!」
  [A.C.S. スタンバイ フレームオープン]


「・・・なるほど なのはらしくない論理的な発想ですが 援護します」

なず姉ちゃんの援護射撃を伴って 
意思(仮)さんに急速接近、
ゼロ距離でバスターを打てば
長距離で放つよりずっとダメージは高い。
そう思ったんだけど・・・



「・・・けろっとしてるね」

外観、あまりダメージは見られない
硬すぎなの。

「もう少し がんばらないとだね」










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  【SIDE ???】
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我輩とディアは その後も何箇所か
(主にディアが)めぼしを付けていた観光地をまわり
いつのまにか天下の台所から 飛鳥の地へ移動、
現在は皆さんご存知 大仏様のあるあの寺にいる。



「いやぁ 楽しかった」
「・・・そうだな」


目的地を消化するごとに ディアの元気が無くなっていくのが
我輩からも一目瞭然だった。



「ディア、どうした?」
「ん? な、なんでもないぞ なんでもなーい」
「我輩には そう見えないから気にしてる」
「我は元気だ ほーれこの通り」

間違いなくカラ元気だな。
キャラ変わってるし。





「ありがとな」
「な、なんだ急に うぬが礼を言う筋合いもなかろう」
「いや ある。  ディアと それに魔導書にも な」
「・・・気づいてたか」
「気づかないでか」


おそらくは 我輩が心のどこかでこの旅行を楽しみにして
途中で諦めなくてはならず残念だった残留思念があったんだろう。
向こうで再び生を受けて9年間 本人もすっかり忘れていたものが。
【闇の書の夢】は それを読み取ったんだ。
ディアーチェが出てきたのは予想外だったけど。



「おかげで無念は晴れたさ。
 予定の半分くらいだったけど もう十分だ。
 だけど分からないこともある 君とか」
「不服か?」
「いや むしろ楽しかった」
「そうか」




「我もな ずっと見ておったのだ うぬと共に9年間をな」
「共に?」
「おかしいと思わなかったか? 姿形が我で」


それは思った。
たぶん【あの仏】のせいだと思うけど。


「我もはじめは驚いた。
 我は闇の書の一部 それが書の起動を前に現世に出され
 身はうぬが使っておったのだからな」
「・・・ってことは 仏さんの言ってた『あっちの世界に出てもおかしくない姿』って
 ディアの姿に【転生】したんじゃなく ディア本人にに【憑依】してたってこと?」
「そういうことだ」


仏さん 今度会ったらO☆HA☆NA☆SHIが必要だぜ・・・



「ま、そのおかげで我も この造られた世界でだが楽しませてもらった。
 多少は感謝してやろう」
「そりゃどうも」
「・・・で、どうするのだ 帰るのか?」
「当然」


未練はもう無い 残りはスッパリ諦めた。
元々9年も前に諦めてたことだし ディアのおかげで現実より楽しめた。
前世では彼女いなかったからね 我輩。


「では 行こうか」
「行くって この世界からの出方わかるの!?」
「さっき言ったであろう 我も闇の書の一部ぞ。
 それに なぜこの地を目的地にしたと思う?」
「さぁ なんで?」
「この地には 昔から霊力や妖力なんかが強いのだそうだ。
 夜天の主が書に飲まれたときに得た記憶だが
 このさいだ 神や仏とやらの力も借りようと思ってな」
「なるほど わからん」
「うぬはわからんでも良い じきに分かる。
 ほれ、いくぞ。  最後の目的地はここではない」











大仏様を離れ バスに揺られ
やってきたのは ぱっと見なんの変哲もない住宅地だった。


「ここだ」
「ここだって・・・  何があるんだ?」
「物理的なものは無い。
 だがここは 古くから【力】がいくつも交わるクロスポイントになっておる」



日本の西側に位置し、寺や社が多く建つこの地でも
古くから大きな力を持つ社や 所謂パワーポイントとして有名な霊山など
5箇所をそれぞれ結ぶと 綺麗な星模様(五芒星)を描くような配置になっている。
これを【畿内の大五芒星】というそうだ。

これにさらに 日本の象徴である富士山
八百万の神々が集いし地、出雲大社を結び
できた線の中心が なんと今我輩たちが立っている【この場所】

歴史上では重要な場所だったかもしれない。
しかし近代の発展により いつのまにか変哲も無い住宅地となったのだろう。
これはディアの というよりは姉君が書物から得た知識で出した予想である。
そんな場所でも 他の場所より強い【力】がいくつも交差する点は変わらない。


「ま、そういうわけだから 摩訶不思議なこともよく起きるそうだ。
 【出口】を開くのも容易いであろうて」
「ちょ、お前 その格好・・・」



気づけばディアは 高校の女子制服から
本来の【闇統べる王】の格好 暗黒甲冑と呼ばれる服装になっていた。


「気にするな 通行人も居らぬ。
 それに我らが【夢】から出れば どのみち【この世界】は崩れる。 問題は無い」



ディアが呪文を唱える。
古代ベルカ語なのか はたまた魔導書の制御言語なのか
我輩には理解できない言葉だったが。

直後 地鳴りを伴って我輩たちの前に【門】が現れた。
まだ扉は閉まっている。 が、その先は【この世界】では無い。



「ファイナルアンサーだ。
 この世界から本当に出て 戦いの耐えぬ地へ行くのだな?」
「迷う理由はないだろう みんなが待っている。
 姉君も 騎士たちも なのはたちも・・・」

そう 帰ることに迷いは無い。
あるのは1つだけ。


「・・・なぁディア 我輩がここを出たら ディアはどうなる?」
「この門の先は闇の書、いや夜天の書の中枢だ。
 そこから先は管制人格のほうがよく知っておる。 そこまでは手を貸そう。
 その先 つまり魔導書の外に出れば 我の体はうぬが使うことになろう」
「そっか・・・」
「案ずるな 消えるわけではない うぬに十数年ほど『貸してやる』だけのことよ。
 もっとも帰ってくることもないであろうがな」



そう良いながら ディアが我輩に何かを差し出してきた。



「持っていけ」
「これは 魔導書?」
「【紫天の書】という 我のお気に入りよ。
 うぬなら使いこなせるであろう」

原作八神はやての夜天の書と対になる
ロード・ディアーチェのストレージデバイスってことでだいたいあってるらしい。
あれ、でもディアって原作だと闇の書の闇側だったよね・・・


「案ずるな 【砕け得ぬ闇】の制御はバッチリだ。
 残滓を生み出さぬように全て収めておいてやったから
 『シュテル』や『レヴィ』が生み出されることも無い。
 既に二人の姿をした人間がおるようだからな 丁度よかろう」

姉君の記憶同様 我輩の記憶も読んでいたね。
【闇の欠片事件】は起こり得ないわけか。



「聞いておきたいことはもう無いな?」
「あぁ ありがとう」
「よせ 照れるではないか」

頬をちょっとだけ赤くしながら 再び呪文を唱え始めるディア
なんだ かわいいところあるじゃないか。




【門】が音も無く開く。
少しは音が出てたかもしれないが
それよりも周りの風景が揺れ動きだし 唸る地鳴りのほうが大きかった。

【この世界】は 間もなく崩壊する。
でも いいんだ。 我輩はもう決めたんだ。
『過去』に囚われず 『現在』を全うし
先が見えない『未来』を作ることを。





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  (あとがき)


当初予定に無かったストーリー
どうせ原作なんて無かった状態になってたので
ならばと急遽追加した【夢】
性格がディアーチェの子が居なかったので 本人に登場してもらい
これで魔導書の入手経路とかもいっぺんに解決できました

みずほの前世の名前なんて考えてなかったので
そのまま出さずに進めていきます
前世状態のときは口調も前世状態

この旅行行程は実際に作者の高校修学旅行で使われたものを参考にしています
作者の場合は関西の旅館を出て東京のホテル到着の 1日時自由行動でした


畿内の大五芒星
http://lucky2zacky.jugem.jp/?eid=635#sequel
http://uumusou.yamanoha.com/watch/gobo.html
ツイッターで最初見て ティンと来た結果がこの回だよ



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