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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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まさかの・・・












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【あらすじ】



【夢】は看破
さぁ 現実と戦わなきゃ





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【闇の書の夢】の【門】をくぐると 真っ暗な空間だった。
振り返っても 市街地は無く 既に後ろも真っ暗だった。






「あぁ、ちょうどいいタイミングだったな」

声をかけてきたのは インナーのみを纏った管制人格。
その傍らに 車椅子に乗った姉君。
その組み合わせから ここがまだ夜天の書の中であることが伺える。


「ちょうどいい?」
「我らが主 お前の姉君がお目覚めだぞ」
「成程 まるで裏を合わせたかのようだな」

我輩は単なるご都合主義だと思う。



「ぅ・・・ ん・・・
 知らない天井 が無い!?  何処やここは」
「子鴉も第一声はそれか 姉妹だな」
「ふぇ、みずほ・・・  と、そっちのお兄さんはどちらさん?」
「あー そっか」

説明が面倒だなぁ




長々話すのは面倒なので
ディア=みずほの体の持ち主
我輩=みずほの中の人  ということにした。
間違ってはいない はず。

「うーん よう分からんけど 分かったわ」
「どっちだ」
「分かったことにしとこか」
「ぬぅ・・・」
「でもみずほが兄さんだったなんてなぁ どうみても年上やないか」
「この場ではね 外に出たらいつもの我輩で 姉君の妹だから」
「変な話や」

まったくだよ。
9年間女子やってたせいで 元の姿の今に違和感を覚えるくらい。





「で、あなたが皆の言うとった管制人格さんやね」
「はい この姿で会うのは二度目です」
「そうなん!?  あかん、わたし全然おぼえとらへん」
「あのときは夢から目覚めかけで虚ろ気でしたから」
「名前は?」
「はぁ?」
「だから 名前」
「将から伺ってませんでしたか? 私には名前は・・・」
「うん せやから本人に確かめた。
 わたしも考えてはきたけど 実名があるんやったらいらなくなるし」



「子鴉らしい発想よのう」
「気配りがうまいのは姉君の長所だからね」
「だが 悪くない。
 なぜかは知らぬが 今はそう思える」
「そういうディアはディアらしくないな」
「我自身 そう思っておるわ」



ちなみに姉君命名のお名前は
結局リインフォースでした。









「おい子鴉 そろそろ蚊帳の外は飽きたぞ」
「さっきから気になってるんやけど 鴉って何なん」
「外界ではそう呼ぶものらしい」
「改名と謝罪を要求するで!!」


オコトワリシマス(by外界


「とにかく 起きたのであればさっさと行動に移さぬと
 【向こう】が大変なんじゃないのか?」
「そうでした 外でご友人たちが戦っているのでした」
「戦ってるって 誰と」
「私」
「やめい!?」
「できれば苦労はありません 防御プログラムに体を掌握されてます。
 それを何とかしてもらうために私は主を起こしに来たのです」
「そういえば権限ってどうやって取得するの?」
「ここならば私が処理できます。
 しかし表のプログラムが走っているとそれも無理です。
 主が目を覚ましてくれたおかげで魔導書本体からのコントロールは切り離しできましたが
 身体に走ってる自動プログラムはそれだけでループして動いてますので」
「仕方ない 表を止めてもらおうか」
「「誰にだ(や)?」」
「主人公」






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  【SIDEOUT】
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『猫君より外の方々 聞こえる?』



意思(仮)と戦闘中の魔導師(騎士)たちに 突然届いた念話(思念通話)
声は 全員がよく知る少女  ・・・のものを低くしたようなもの。




「ふぇ!?」
「猫君  みずほですか。 しかしその声は・・・」
『説明はあとで ちょっと手伝って欲しいんだけど』

「妹君、無事か?
 今どこにいる? 主はやては?」
『いっぺんに質問されても困るんだけどw
 とりあえず今は夜天の書の中 姉君は我輩の目の前 全員無事だよ』
『ごめんな迷惑かけて』
「主!!  よかった」


【全員】無事と言う言葉でほっとする。
これには【闇統べる王】を含んでいるが 外の連中はその存在すら知らない。



「それで、手伝うって何すればいいの?」
『うん そっちの意思(仮)さんに
 何でもいいから全力全壊の魔力ダメージぶっぱなして』
「「「「『え、それだけなの(ですか)(なん)?』」」」」
『防御プログラムから一瞬でもコントロールを取り戻せられれば
 あとはこちらでなんとかできる  と思う』

いまいち頼りないぞ祝福の風。



「とりあえず分かったの」
「その攻撃がどれだけ通るか分からないけど」
「できる限りのことはしてみましょう」
「というわけだから そっちもがんばってねー」





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  【SIDE ??? in GRIMOIRE】
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直後、真っ暗だったら空間が揺れ動き、光が走る。
騎士たちの攻撃は物理ダメージを伴うので
おそらく魔法少女組4人が着弾タイミングを合わせた攻撃だろう。



「成功です 管理者権限も無事発行 コントロール奪取」
「一撃 だと・・・   外の奴らは化け物か」

否定できないから困る。


「しかし防御プログラムの消去ができません。
 このまま外に排出すれば 管理を離れた力が暴れ始めるでしょう」
「なるほど ラスボスか」
「なるほど ラスボスだね」
「なるほど ラスボスやな」
「・・・そっくりですね」

「まぁしゃーないやろ それを抑えきればええんや」
「最終決戦の相手としては十分であろう」
「そういうことだから リインは気にしたら負けだぜ」





さて コントロールを取り戻したことなので
姉君は姉君の体に戻ってもらい、リインはユニゾン状態で出てもらうとして
我輩たちも魔導書から脱出せねばならない。


「ディアは どうなる?」
「その質問は2度目だな」


ここから出れば【現実】の世界。
ディアの体は我輩が【借用】してるらしいし。



「うぬに貸してる間 柴天の書の奥で ゆっくりさせてもらうとしよう」
「いいのか 不自由をかけることになるけど・・・」
「では 話し相手くらいにはなってもらおうか。
 うぬも思念通話くらいは使えるであろう」

まぁ 王がそれでいいなら我輩はかまわんですけど。



「楽しそうなところ申し訳ないが あまり時間も無い。
 防衛プログラムに割り込みをかけてるが
 切り離したあとだからな 効果は無いよりマシ程度だ」
「その間に準備しろってか? 忙しいこと。
 それじゃ行こうか また【現実】で」






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我輩にしては 3日ぶりに【現実】に帰ってきました。
今更あの世界に戻れっていわれても困るわよねぇ。
あ、ちゃんと口調戻るんだ。 よかった。




「はやてちゃん みずほちゃん」
「ご無事で何よりです」

外でがんばってた魔導師騎士全員が集まってくる。
ユーノたちや クロノもこちらに向かってきているらしい。


「みんなごめんな いっぱい迷惑かけちゃって」
「えっと たぶん大丈夫」
「それにまだ全部終わったわけじゃないよ ほらアレ」


ディーノが指す方向にはドーム状になった黒いよどみ
暴走寸前の防衛プログラム  その見た目から原作では『闇の書の闇』と言われたもの。
実際の闇の書の闇は 我輩の手にある魔導書に安全に封じ込まれているので
あのよどみは100%防衛プログラムの【歪】の部位。
過去の主により改悪された 全ての因縁の根源。

「あれをなんとかできれば 悲しみの連鎖は断ち切れる」
「正真正銘のラスボスってことだね 強いの?」
「力は先ほど我々が対峙していた意思(仮)の倍ほど。
 機動力を失う分攻撃は当てやすくなるが
 防御は3倍ほどにはね上がる」
「でも 蒐集が万全じゃないから
 あれも完全な力は出せないはずです」














「すまない 遅くなった」

クロノが最後に到着して 面子は全員集まった。
早速よどみの対処法が話し合われる。


よどみの暴走が本格的に始まれば手がつけられなくなる。
それまでにできる手段として クロノから提示されたプランは2つ




  ”1・極めて強力な氷結魔法による冷凍封印”


デュランダルは アリアが持参してきている。
氷結の変換に適正がある人がいないので
この面子の中でストレージデバイスの扱いに慣れたクロノが使用するらしい。

しかし果たして 魔力の塊であるよどみを封じれるほどの
効果を発揮できるだろうか?
それが1番の問題になっている。





  ”2・極めて強力な魔導砲攻撃による物理的な破壊”


衛星軌道上のアースラ
今回の闇の書事件担当艦として 当然アルカンシェルを積んできている。
魔導書から切り離されたことで転生機能はも働かないため
確実に終止符を打つことができるだろう。

ただしこれは周辺の影響が非常に大きく
今ここでぶっぱなせば地球そのものに影響が出る。





  ”3・この場にいる全員の猛攻による物理的な破壊”


蒐集が400頁までしか行われていなかったことと
現在この場に居るメンバーの能力を計算して出されたプラン

ただしこれも机上の計算で しかも全力を出せることを前提としており
先に全力全壊の魔法をぶっぱなしている魔法少女組や
全く魔法に慣れていない夜天の主のことを考えると
ぎりぎりアウトかセーフか 微妙なところなのだった。




「どれも一長一短か」
「ああ 決定打に欠ける。 他になにか案はないか」
「案といわれても ねぇ・・・」


全員が頭をひねるが なかなか出てこない。
そして肝心のアルフの一言が来ない 彼女も今必死に考えている。
いっそ我輩が言ってしまおうか?

『皆、暴走臨界まであと15分切ったよ』

急がせるわねぇエイミィ KYが感染ってるわよ。








『全く 揃いも揃って・・・
 【船頭多くして船山に登る】とはよう言ったものよ』


考えるのに夢中で無言になっていた一同
そこに響く 予想外のところからの進言。


「誰だ!?」
『今は誰でも良かろう 執務官とやら。
 それよりも 何故うぬらは【それ全部やる】という考えに行き着かぬか』






ディアの進言は 考えてみればなんのことは無い

3、この場に居る全員で猛攻して弱らせ
1、凍結処理を施したのち
2、残ったコアをアルカンシェルで蒸発

そう、やることは原作そのまんまだった。


『これだけの猛者による攻撃だ。
 アレも相当小さく削れるであろうよ』
「そっか 小さくできれば転送魔法で飛ばす事だって!!」
「もっと沖合いに飛ばせば被害は少なく・・・」
「いや、それならいっそ軌道上に飛ばすんだ。
 宇宙空間ならば影響はほとんど出ない」
「決まりですね」
「ああ、誰かは知らないが感謝する」



『塵芥どもが これだけ揃って妙案も出ぬとは・・・』
『出なかったら我輩が出してただけだけどね。
 でも助かった ありがと』
『言うな 照れるではないか』

そう言って照れてるのが目に浮かびます。






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基本プランが決まり 着々と準備が進む。

まずはよどみを取り巻くバリアを破壊しなければならない。
原作では複合4層だったけれど 実際はなんと10層もあった。


「ですが蒐集頁が本来の6割弱ほどだった影響か
 バリアも6層までしか張れないか 強度は弱まると思います」
「6枚なら高町姉妹・テスタロッサ姉妹・ヴォルケンの攻撃担当で各1枚かな」
「壊しもらしたらこっちで叩くよ。
 バリアを抜いたら我輩と姉君 クロノ執務官で封印攻撃」
「動きが弱まったところに全員で追い討ちをかけて コアを表に出す。
 できるのであればここでコアを破壊するが 壊しそこねた場合は・・・」
「転送は私たちサポート班に任せてください」
『軌道上まで上がったら あとはこっちでなんとかするよ』






なんか寄ってたかって弱いものを袋叩きにしてる構図が浮かんできた。
成功確実な作戦だし 実況は省略させてもらおう そうしよう・・・





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  (あとがき)


   戦闘シーンを楽しみにしてた方が居たらごめんなさい
   【夢】で力尽きた



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