小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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あの状況で説明されても
なのはさんの頭では絶対理解できてないと思うんだ
なのはさんの頭では絶対理解できてないと思うんだ
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高町家から病院までは けっこう距離がある。 普通に歩けば10分ほど。
走れば縮まるが そこは運動オンチ あまり大差はなさそう。
「見えた 病院」
「!? 何この音」
爆発音ではない。 甲高い耳鳴りのような音。
結界展開の際に起きる空振共鳴で
聞き慣れない魔導師が耳鳴りと勘違いする。
慣れれば気にならない無害なもの だと後で知ることになるが
つまり 結界を展開したということだ。
「二人とも 周り見てみな」
「ふぇ!?」
「色が おかしいです」
まだらな風景色は 結界内に入ってる証拠。
続いて 今度は鈍い振動と激突音。
病院からだ。
「泥棒さん?」
「車が当たったような音だぜ 泥棒にしちゃ過激すぎる」
「あ、あれは!!」
庭先に逃げ込む小動物発見。
さらにそれに突撃する【何か】
おいおい 聞いてないぜ。
【思念体】ってあんなにデカイのかよ 3mはあるぜ。
思念体の攻撃は続く。
小動物が登っていった木を破壊。
そこから逃げた小動物は こっちに飛ばされてきて
「うゎとと・・・」
なのはの胸に着地。
「なになに 何なの」
「・・・来てくれたの」
「うわぁ喋った!? どうなってるの」
「そんなことしてる場合じゃなさそうだぜ」
思念体が体勢を立て直しつつある。
攻撃対象、俺らも入ってそうだな。
「なのはちゃん 逃げよう」
「う、うん」
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夜の市街地を駆ける少女ふたりと俺。
胸には小動物 後ろには思念体
走れど走れど結界内
俺らのほかには誰もいない。
凄いぜ小動物 怪我して魔力弱まってても
この広さの結界張ってんだから。
「えっと 何がなんだかよく分からないけど
いったい何なの 何が起きてるの?」
「私も知りたいです」
「1番良い返答を頼む」
できれば文系駄目なコイツらでも分かる程度に。
結論を言えば 無理でした。
資質だの言われたってこの状況で飲み込めるやつぁいねぇよ。
だから こういうときは論より証拠
実際にやらせたほうが早い。
「この状況を打破できる案はないのか?」
「あります。 資質を持った皆さんにしかできないことが」
小動物が差し出してきたのは
自分の首にかかってた宝石。
「それを手に 目を閉じて心を済ませて」
「それをこの状況でやれってか。
だーもう なのは頑張れ 囮やってやっから」
その場の思いつきで囮やることになった俺。
生身でアレにかなうわきゃ無いので 気をそらす程度しか役に立たないが
少しでもそれれば それでいい。
思念体の気がそれた直後 桃色の光柱が立ち上がる。
起動に成功したらしい。 なのはの服装が変っている。
変身バンク? 見たかたったら原作見てくれ。
「ふぇぇ うっそぉ なんなのこれ」
「どうみても魔法少女です」
「えと ありがとうございました?」
よくできました。
デバイスを起動したので
なのはから溢れる魔力が強くなり
再びあっちを向く思念体。
そして攻撃。
[プロテクション]
デバイスの自動防御 衝撃に耐え切れずはじける思念体。
あれ、はじける・・・
「ぬおぉぉぉ!!」
はじけた思念体から逃げる俺。
囮で離れてた俺はプロテクションの外だったんだよ!!
「ふぇぇ・・・」
「だ、だいじょうぶですか?」
「な、なんとか・・・」
はじけた思念体は また再構成する。
その間に再び移動。
小動物は移動中も説明してくるが。
プログラムだの方式だの言っても 小学生に理解できるのか?
「よくわからないの」
「ですよねぇ」
「でも やるしかないんですよね」
主になのはがね。
封印術式には呪文が要る というところまで説明が終わり
結界の端が見えてきた。
もう、逃げ道も無い。
「おい、デバイスとか言ったっけ
あれは他にはないのか?」
「私もお手伝いしたいです」
「すみません あるにはあるんですが 今ちょっと・・・」
もったいぶってる場合かよ
「大丈夫 わたし やってみるよ」
デバイスを構えるなのは かっこいいねぇ。
魔法の呪文はリリカルマジカル
なのはの初戦 練習相手になった思念体は
最後はあっけなく封印された。
残ったのは ひと欠片の青い宝石。
「これは・・・」
「これが本体 【ジュエルシード】です」
デバイスに吸い込まれていくジュエルシード。
「なぁ 今シリアル21って言ったか」
「言いました」
「ってことは これと同じものがあと最低20個あるってこと?」
「ええ」
ええ じゃねぇよ 危ねぇよ。
どこにあるか場所分かってるけど。
「とにかく みなさんのおかげでひとつ封印できました ありがt・・・」
言い切る前に事切れた小動物
残された3人 目の前には思念体が暴れた後の惨劇
結界は既に晴れている。
「えと、私思うんですけど」
「うん?」
「このままここにいるのは・・・」
「だよね わたしも思った」
「ああ」
このへんのご近所さん、すまねぇ。
がんばったんだ これでも被害少なかったほうなんだ たぶん。
そう言い聞かせながら 3人揃って現場を離脱した。
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