リリカルは俺の手の内に １章-１

今回は原作まであまり時間ないタイミングから０章だったので
あっさり無印編はじまるよ

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高町家にころがりこんで数ヶ月、
季節は出会いと別れの３月を過ぎ　新年度が始まる４月



数ヶ月の間に無用な疑いも晴れた。
さすが高町の住人　人を見る曇りなき眼を持っててくれてよかった。
そして苗字こそ違えどすっかり大切な家族の一員となった俺、
パートタイマーとして翠屋で働いている。

対して名実共に高町家の一員になりつつあるゆうか。
なのはと共に強引に呼び捨てに矯正されたのは俺の黒歴史・・・
その二人も３年生に上がった。
そう、原作開始が近いのである。









俺のパソコン
原理は分からないが充電しなくてもバッテリーが減らない。
そこには高町家に転がり込んでからさらにいくつか記載されている。

　・ゆうかの魔法資質・魔力量ほか
　・ジュエルシード落下地点（地図みて書いた）
　・フェイトの家の住所（上に同じ）

ストーリーに大きな影響が出るのはこのくらいか。
特に下の２つは特定できていれば　いつでも原作介入できる。



そしてこのパソコンも　この数ヶ月で全能ではないことが分かった。
たとえば『俺最強』とか書いても　俺にチート能力が備わるわけでもなく
書いた文字もそのうち消えてしまう。
俺の独断で【世界の修正力】と名づけた現象だ。


特に俺関係の記述は修正力が働きやすい。
修正された結果　現状でこうなっている。

　・俺の魔導師ランク　Ｃ（Ｓって書いたらこう修正された）
　・空戦適性　なし
　・適正　ミッド式　後方支援型（ベルカ欲しかったなー）

まぁ一般人に修正されるよかマシと思おう。
戦闘になったらランクＣな俺なんて消し炭確定だが・・・





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「おはよーっす」
「やあ　おはよう」
「おはよー」


リビングには純正高町家の面々が・・・
訂正、なのは以外の面々が揃っていた。
なのはは朝に弱い　原作どおりだ。
ついでに　ゆうかも弱い。


「というわけだから　起こしてきてくれ」
「うぃす」

これも　いつものことだ。




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なのは・ゆうかの部屋のドアを開ける。



二人ともまだ寝てた。
アラーム設定してたケータイが鳴ってるが
起きる気配なし。　　ケータイ涙目。


「ほーれ起きないと遅刻するぞ」
「うにゃー　あと５分半・・・」
「私４分４５秒で・・・」
「こまけぇなぁおい」

待つ義理も人情もないので　さっさと起こす。
待ってもまた時間が延びるだけだしナ。



「にゅ・・・　おはよ・・・」
「おはよーございまふ・・・」
「はいおはよー　で、遅刻するぞ？」
「に"ゃ!?」　「はぅぁ!?」

お前ら義姉妹であって双子じゃないよな？
行動がそっくりなんだが・・・





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なのは・ゆうかの小学生組を送り出し
恭也さん・美由希さんの登校を見送って
翠屋に移動し　本日も元気にお仕事開始。






巷で話題の翠屋
スイーツだけではなく軽食も取り扱っているので
お昼と３時のティータイムにラッシュが入る。
そのラッシュ時間も過ぎ　だいぶお客様も少なくなってきた頃



「祐介君、今日は上がりね　あとで買い物お願い」
「うぃっす」

買い物を頼まれた。
内容はレモンやバニラビンズなど。
一定の量は毎日届くんだけど　今日はかなりの数が出たので
それでは明日入荷分では不安なものは前日にこうやって別途買ってくる。
なので　そう急ぐものでもない。





この買い物がフラグだったとか。
今思えば　これも世界の修正力だったのかもしれない。





「あ、ユースケさーん」

買い物に行く途中
遠くで名前を呼ばれた。

呼ばれた先には女子小学生が４人。
なのは・ゆうか・アリサ・すずか


「あれ、お前ら今日は塾っていってなかったっけ？」
「そうだったんですけど　さっき向こうでこの子を拾って・・・」
「病院に行きたいんですけど　○○町の○番ってどっちかわかりますか？」

手に抱えてるのはオコジョとフェレットを足して２で割ったような小動物。
あれ、もしかして今日なのか原作開始？
変な夢見るんだよな。
俺見たっけ？　忘れた。　　夢なんて起きたら忘れるもんだろ。
そういえば丁度忙しかった時間になんか聞こえた気もする。


「その住所だとこの先の交差点曲がって２つ先だな」
「ありがとうございます　行こう、みんな」
「ちょいまち　小学生だけで行っても診療代とか出せないだろ　俺も行く」



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おそらくユーノと思わしき小動物は
少女たちの手で無事病院送りになった。

あれ、なにこれこわい




「お前ら、時間大丈夫なのか？」
「「「「あ!?」」」」

ということで少女たちは急ぎ塾へ。
間に合うといいな。
特になのは　運動オンチなのは原作どおりだったし。



「すみません先生　こんな急に・・・」
「いいえ、急患には慣れてますから。
　お代も後ほどで構いませんよ」
「あぁ、それは今でいいんですが」

ここで後回しにすると院長先生がかわいそうすぎる。
今夜破壊されるんだぜ　この病院・・・




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夜　高町家



小動物の受け入れは　条件付で認めてもらった。
かごに入れておくという　原作でも有って無いような条件。
ま、動き回ってもらわないと物語は進まないわけだが。



「送信っと」
「すずかたちにメールか？」
「うん　明日あの子を引き取ってくるの」

それはいいんだが　自分の部屋でやればよくないか？

「ユースケさんのところにいたら駄目ですか？」
「いや駄目ってわけじゃないけど」

ゆうかも居ます。


「祐介さんはパソコンで何をしてるんですか？」
「ん？　今後役に立つこと」
「ふぇー」

といっても二人には見せられないけどね。
将来に関わる。




今、俺がパソコンに打ち込んだこと

　・ユーノはデバイスを３つ所持

つまり、俺とゆうかにまわる分のデバイス。
この部屋にいる３人は資質があってもまだ目覚めてないので
補助してくれるモノは俺も欲しいわけ。


そして世界の修正力の判断に数秒かかる。
その結果　却下されれば記述は消え　訂正もされる。
今打ち込んだことも　やはり訂正が入り・・・

　・ユーノはデバイスを複数所持

なぜぼかしたし








しかし　考えてる暇なんて無かった。



『　タ　ス　ケ　テ　』


ユーノのヘルプだ。






「あ、これ」
「昼間のと同じです」
「あーこれかぁ　忙しいときになんか聞こえたと思ったんだ」
「祐介さんも？」
「空耳だと思ってたんだがな」



おそらく病院が戦場になってるだろう。
声の主があの小動物と断定したなのはは
いち早く自室に戻り着替え始める。
運動オンチなのに　こういうときは早い。
ゆうかも遅れて自室へ。


「おいおい　行くってか」
「あの子が助けてっていってるんだよ　わたし行かなきゃ」
「えと、なのはちゃんに同じくです」
「ぬぅ　待ってろ、俺も行く」

いくら戦力にならねぇっていったって
こんな夜遅くに少女だけで外出せるかっての。




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　　（あと）


今回の主人公は保護者的な立ち位置で
戦闘にはほとんど参加できません
かわりにヒロインふたりががんばってくれるでしょう