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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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今回で一応終了です


一応?  ハテナンノコトカナ










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【あらすじ】



防衛プログラムは フルボッコにされました
        (あまりの光景に文章化を自重)




うん、まぁこんなんでいいでしょう(み

                  そんなのでいいのか 報告書だろう?(デ



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12月13日
軌道上 アースラ



あまりにも可愛そうだったので省いたけど
よどみの完全破壊は アルカンシェル直撃により無事成功した。


不完全な結界で若干影響が出ている海鳴市の復旧は
担当局員がおこなうということで
姉君も再び気絶しちゃったことだし 一旦引き上げてきた。
          いわゆる『↑イマココ』である。





姉君気絶の際にユニゾンアウトしたリインが姉君を抱き
医務室に連れて行ったところで
騎士と我輩で 形だけの事情聴取となった。
蒐集行為は行っていたわけだから当然だし
元々これが終わったら出頭する気だったから問題はない。



魔導師相手に蒐集したのが都合3回(うち1回は書の独断)だったこと、
夜天の書の改悪の実態(これは無限書庫からの資料でウラが取れる)、
さらにあしながおじさんの後ろ盾もあって
騎士たちは『今回の』事件ではあまり大きな罪には問われないそうな。

あくまで『今回の』である。
改悪されていたとはいえ 今までの事件を清算することはできず
管理局への数年間の従事は避けられない。
それでも 原作とは大差もなく ほっとする限り。



我輩はというと 騎士に手を貸した『幇助』と
管理局側の捜査を妨害した罪が課せられるんだけれど
後日の『司法取引』で全て清算できる手はずになった。

エリスとして動いてたときの我流魔法、
魔法陣を体表に柄外で発動させるアレが技術部の目に留まったらしく
術式や処理方法なんかを無償提供する。
エリス偽装時のフェイクスキンも高評価だった。
要人護送の影武者とか作るのに使うらしい
デコードエナジーは悪用されると非常に困るので取引も丁重にお断りしたけど。
同じ理由で紫天の書に関しても黙秘。
というかこっちは我輩にも答えれない部分が多い気がする。
ディアの存在も ごく一部の人間にしか話さないようにしないと・・・













さて こっからが原作で出たお話。




今となっては抵抗も対立もする気もない騎士たちに対し
アースラ側から艦内の自由行動の許可を頂いたので早速医務室に移動。
ヴィータは許可が出たとたん すっとんでった。
気持ちは分かるけど・・・


部屋では 姉君を抱えていたリインが付き添っていた。
原作最終話開始時のメンバーが揃う。





「主の容体は?」
「心配するな 初めての魔導であれだけの大魔法、疲れが出ただけだ。
 少し休めば目も覚めるし リンカーコアは正常に動き出している。
 私からの侵蝕も完全に収まっているし 足も時を待てば癒えるだろう」

「そう言うお前は?」
「私は 主を救うためにできる限りのプログラムを開放した。
 防衛プログラムだけではない。
 無差別転生をおこしていたプログラム、無限転生を伴う再生プログラム、
 害をなしていたものは 全て・・・」

「再生プログラムって・・・  まさか!?」
「鉄騎、いやヴィータの考えているとおりさ。
 今の私には 自分で自分を修復することはできない。
 度重なる改変で重要な基礎構造にまで破損していたからな」


リインのしたことは 自壊を選択したことを公表していることと同義。
再生プログラムが無ければ 狂った防衛プログラムを再生することも無いが
自らの怪我なんかも直すことができなくなる。
人間が指を切って血を出しても 小さなものならば傷が癒える。
しかし人体の再生機能が無ければそれができず血を流し続けてしまう。
今のリインはそういう状態。
でもどうやら 天に送還する儀式は回避できそうね。



「管制人格、いやリインフォース お前はそれで良かったのか?」
「いいのだ 私は多くの命を壊してしまった。
 私自身の身で償えるとも思ってはいないが
 少なくとも主へ向けられる憎悪は少なくなる。
 私が消えた後は お前たちが主を守ってやってくれ」
「私たちが? でもそれだったら私たちにも罪は・・・」
「それでは主を守る者は居なくなってしまう それに主も悲しむであろう。
 そう思い 守護騎士プログラムも解放したのだ。
 お前たちの再生機能も無限ではなくなる 不自由はかけるがな」


おそらくは なにを言っても後の祭り。
リインは既にプログラムを切り離した後 自壊は決定付けられた運命。
数ヶ月は一緒に暮らせるだろうけれど それもそう長く無いでしょうね。





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この話は後時報告として
あの場で戦っていた全員が集まっていた食堂で
リイン本人からカミングアウトされた。

当然、姉君が猛反対したが・・・



「主、これはもうどうにもできない決定事項です」
「なんでや!! そんな簡単に諦めたらあかんやろ」
「『闇の書事件』に終止符を打つためには 仕方ありません。
 それに私には 償わなければならない大罪があります」
「そんなの私も含めてみんなで償っていけばええやないか」


「・・・これは 彼女の気持ちが落ち着くまで時間がかかりそうだな」

クロノが言うことも ごもっとも。







すぐに消えるわけではない
数ヶ月の間に解決法が見つかるかもしれないと
ほとんど期待できない期待をもちかけて ようやく姉君をなだめることができた。



ここでディーノが爆弾発言

「ふと思ったんだけどさ、
 夜天の書の本来の構造を記した設計図とか 無限書庫になかったの?」


全員の目が 書庫を攻略したユーノに集まる。

「・・・結論を言えば あったにはあった。
 だけど残念ながら使えそうに無い」

一瞬歓声が上がりそうになって そのまま驚声に変わる。


「使えないとは どういうこと?」
「無限書庫にあったのは 夜天の書の初期構造 たぶん製造に使われた設計図なんだ。
 もちろんプログラムの類も書かれていたけれど
 そこには管制プログラムはあっても『人格』は無かった」
「私は 後から付け加えられたものということか」
「そういうこと。  だからそれを適用すると
 【夜天の書】は元の姿に戻るけど リインは結局消えてしまう」
「なんということだ・・・」

全員のため息が響いた・・・


【夜天の書】の管制プログラムにリインのデータを乗せる案も出たけれど
人格 つまりAIプログラムは本来長い時間をかけて『育てる』もの、
上に乗せたからといってリインがそのまま出てくるわけでもなく
リインがそのまま他の媒体に移して今の人格として出すほうが難しい。
完全なコピペでは ゆがんだ基礎構造も持ってくることになる。


【紫天の書】はどうかという案も出たが
紫天は夜天に外観は似ていても全く異なるもの、
管制人格はおろか 再生プログラムも防衛プログラムも積んでいない。
それらは全て使用者であるディアが司っており 闇の書に内包されていた。
書自体は完全なデータ格納のためのストレージなのである。

ちなみに今はディアが中にいることで擬似管制・防衛プログラムになっているが
再生プログラムは相変わらず入っていないので
通常のデバイス用のプログラムから改変して組み込む構想を立てている。




「見つかるかもわからん解決法が見つかるのを待つだけかぁ・・・」

姉君がふさぎこんでしまった。
まぁ リインはいずれ消えなければならないと聞けば当然だけれど。

「それでも 消えるまでの時間はあります。
 その間に私から主へ 夜天の魔法を伝授できますし
 短い間ですが一緒に暮らすこともできます」
「せやけどなぁ・・・」


『うぬがそんなことでどうするのだ 主なのであろう?
 主らしく立派に送り出してやれんでどうする』
「・・・主らしく かぁ。
 せやなぁ 今の主はわたし わたしがしっかりせんとあかんよな」

ここで立ち直ってもらわないと 今後に差し支えそうだし
姉君にも時間をかけてゆっくり『心の傷』を癒してもらわないとね。





「これで何度目かだけど 何度聞いても不思議な感じなの」
「声として聞こえてくるものじゃないからかな」

ディアの事は リインがカミングアウトする前に我輩が話しました。
いろいろはぐらかして うまいこと裏をあわせながらだけどね。






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捜査や戦闘を伴う活動は全て終わり
アースラクルーは後処理と報告書の作成、
我輩たち魔法少女組は一時帰宅 自宅待機となった。
姉君は病院を抜け出しているので 戻ったらO☆HA☆NA☆SHIでしょうけど。





「これで 終わったのでしょうか・・・」

ハラオウン邸でテスタロッサ姉妹と別れた帰り道
ふと なずなが口にした言葉。
事件がすべて終わった気がしないのでしょうね。
きっと最終決戦まるまる端折った作者も同じ事考えてるわよ。

「これでって あのよどみ以上のラスボスをお望み?」
「あまり想像したくないの」
「同感ね」

我輩もこの先10年は平和でいてほしいのよ。


「私がいいたいのは 長年続いたという『闇の書事件』全般のことです」
「あぁ 少なくとも身内を失った人たちから憎悪くらいは飛んできうよねぇ」
「クロノ君たちもだっけ?」
「うん お父さんが11年前に亡くなってるって・・・」


「ユーノいつからいたの?」
「フェイトたちの家からずっと一緒だったじゃないか」

冗談よ。 ほんのブラジリアンジョーク。




冗談はさておいて
人の憎しみや心の傷は そう簡単には消えない。
当事者が幸せに暮らしていればなおのこと。
原作でも 直接は関係ないけれど犯罪者を嫌う某中将とか
局の中でも同僚部下上司 とにかく多くの人が長年で傷ついている。

その憎悪を自らの命を持って リインは一手に引き受け
主へ向くのを少しでも和らげようとしている。
既に我輩たちにも アースラクルーにも 技術部のスタッフでさえ
夜天の書の修復をすることはできない。
防衛プログラムは破壊されているけど リイン個人がプロテクトを張っている。
自分の意思を貫くために。











「はやてちゃんたち どうなるんだろう」
「騎士たちは局への奉仕が義務付けられるけれど
 それとは別に姉君は局入りすると思う。
 リインの魔導知識は引き継がれてるし 練習する時間だってある。
 その力を 今度は人を救うために使おうとするんじゃないかな」
「彼女なら きっとそうするでしょう」

「そういうなのはたちは?
 今後、どうするか なにをしたいか そろそろ形になってきてるんじゃないの?」
「うん 実は、ちょっとだけ。
 前にリーゼさんたちに 本局の中を案内してもらったの。
 そのときに見たんだ。 魔法の先生、『戦技教官』っていうの。
 あのとき わたしの魔法、この人たちみたいにいろんな人に伝えてあげたいなぁって」
「全力全壊で砲撃打ちまくる生徒しか想像できないんですが」
「そ、そんなことないよ   たぶん・・・」

実は我輩もそれしか浮かばない。


「僕はそのまま本局、無限書庫に残ろうかと思ってるんだ。
 むこうの人たちに司書にならないかって誘われてて
 条件も悪くないから決めちゃおうかって」
「ミッドにいるスクライアの方々とは?」
「実はもう連絡した。
 年明けには正式に働き始められるように準備してる。
 向こうに寮でも借りて・・・」
「ふぇ、ユーノ君離れ離れなの?」
「え、うん まぁ・・・」
「いっそウチから通えばいいんじゃないですか?
 魔砲の事も もう隠せるものではありませんし
 父上たちにも ちゃんと説明しないといけませんし」
「うーん 分かった。 まだ時間はあるし 考えてみるよ」


我輩はこのとき ユーノに高町性がつくフラグが立ったのを見た。




「我輩も姉君と進路同じだし
 フェイトはクロノを見て執務官志望、
 ディーノは技術部にオファーかかってるみたいだから
 みんなで入局かなぁ・・・」
「残念ながら 私は違いますよ」

まさかの異を唱えたなずな。

「ふぇ!?」
「なずな、管理局に来ないの?
 僕はてっきりなのはと一緒かと思ってた」
「それも考えましたが 私まで管理局に行ったら
 誰が翠屋を継ぐんですか? 姉上は料理できませんし」
「「あ・・・」」




喫茶翠屋
海鳴きっての有名店のオーナー 高町夫妻の子供、つまり跡継ぎ候補は

恭也さん
  すずかちゃんのお姉さんとラブラブ
  そのまま婿入りになる可能性高
  なしくずしに月村財閥を任される可能性アリ

美由希さん
  なずなの言うとおり 料理の腕はシャマルに継ぐ残念っぷり
  とても喫茶店を続けられるとは思えない

なのは
  先述のとおり


ということで 消去法で なずなしか居ない。

「まぁ民間協力者として
 私もできる限りは手伝いますけれど」
「そっか ちょっと残念だけど・・・」











そうやって話しているうちに
高町家の建屋が見えてきた。


「それじゃ 今日はお疲れ様なの」
「明日のほうが大変ですけどね」
「本当は違法行為なんだけど あの状況だったし
 アースラのみんなもわかってる事だからね」

明日はお嬢様ズと おそらく高町家の全員に
魔法の存在を明かさなければならない。
主にアリサが逃がしてくれないでしょうし。

「大丈夫 彼女たちならきっと受け入れてくれるでしょ」
「私はそれよりも クリスマスのほうが大変だと思いますし」
「そっか フェイトちゃんちも はやてちゃんや守護騎士の皆さんもいるから
 すっごい人数集まるんだ」
「リインフォースにとっては最初で最後になるかもしれません。
 思いっきり盛大にしたいですね」


これは 今年中にもうひと騒動ありそうである。






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3人と別れ ひとり家路に着く。
騎士たちはまだ病院から帰れそうに無いらしい。
石田先生を甘く見てはいけない。

飛んでいっても良かったんだけれど
なんとなく雪道を踏みしめて帰りたくなった。



「けっこう原作ブレイカーしちゃったと思ってたけど
 終わってみれば 終着点は大差なし か・・・」
『なんだ 徹底的に破壊したかったのか?』


訂正、〔ふたりで〕家路に着いている。



「べつに それが我輩の望んでいた事じゃない。
 ただ、原作よりはハッピーエンドにはしたかったかな」
『十分だと思うぞ。  少なくとも管制人格、いや リインはまだ生きておる。
 短いながらも幸せな時間を作ってやれただろう』
「まーねぇ」
『欠片事件は起こりえぬ 他に小事はあるやもしれんが
 向こう10年は平穏であろうに』


なのは襲撃事件を小事といえるかは分からないが
確かにレリック事件が起きるまでは比較的平穏だろう。


「・・・世界の修正力 ってやつなのかもねぇ」
『破壊したいのであれば我も付き合ってやるぞ』
「いいよ 我輩、好き好んでやってるわけじゃない」


きっと レリック事件・その後のゆりかごまで
裏工作をしても大筋は変わらないと思う。
それならそれで 今までどおりできる限りのことで
なるべくハッピーを目指せば それでいい。








ん、メール・・・



   "これが貴女の ハッピーエンドですか?"


なずな・・・
遠くに居ても悟れるんだろか?  怖い子。




我輩の返信


  ”限りなくトゥルーに近い ハッピーエンドかな”





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