小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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状況が状況だけに
かなり難産だった対意思戦突入
かなり難産だった対意思戦突入
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【あらすじ】
夜天の書 暴走開始
どうしてこうなった!!
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八神はやてを取り込み 強制起動させられた夜天の書
こう書くと原作どおりだけれど そこまでの経緯は全く違う。
けれども その行動は原作そのものだった。
出現後 広域攻撃魔法【デアボリック・エミッション】を発動、
我輩となずな 金縛りが解けて動けるようになった騎士たちは急ぎ退避し
現在近くのビル影にいる。
「くそっ どうなっているというのだ」
「十中八九さっきの光のせいでしょう。
おそらく防衛プログラムが光を外部介入か攻撃とみなしたのでは?」
「はやて・・・」
「仮面の男でしょうか・・・」
「違う それは無い」
なずなの問いに答えたのは 我輩でも騎士でもなく
退避してきた病院とは反対方向からだった。
「なのはちゃん・・・」
「ユーノとアルフに リーゼさんたち」
「テスタロッサたちもか」
現れたのはジャケット装備のなのは・フェイト・ディーノ・ユーノアルフ・リーゼ姉妹
違うと答えたのはアリア。
「グレアムさんが全部教えてくれたよ。
はやてちゃんや ヴォルケンリッターさんたちのこと」
「僕らも調べ物を全部終わらせて 応援に来たんだ」
無限書庫攻略してきたっていうの!? ユーノパネェ
「よく分かったね ここが」
「結界張ってたでしょう」
そうでした。
「それでなんのための結界か アースラで調べてくれてたんだけど
いきなり広範囲に魔力反応が検出されたの」
「何があったかわからないけど 危険だからって
ボクたちが調べに来たんだぞ♪」
「なんにせよ助かる。 我々だけでは先ほどの光、なんなのか調べる以前に
変わり果てた主をどうすればいいかすら分からなかったところだ」
「あ、その光だけどね こっちでも調べがついてるよ。 実行犯もネ」
まじですか!?
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【SIDEOUT】
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大学病院から少し離れた結界内のとある場所
ここに周辺の一般人に似せた服装の 雰囲気が怪しい3人の人影。
「うまくいったか?」
「ごめん失敗 闇の書の暴走始まりそう」
「え"っ!? どうすんのよ」
「てへぺろ」
「てへぺろじぇねーだろ」
この3人 漫才グループではない 実は・・・
「はぁ・・・」
「「「!?」」」
背後から聞こえた溜め息に驚く3人。
「民間人への魔法攻撃は軽犯罪じゃ済まされない。
訓練校で習わなかったのか 君たちは」
執務官が そこに居た。
「お言葉ですが執務官、あれは凶悪犯罪者です。
これ以上の罪を犯す前に逮捕するため我々が動いただけで・・・」
「では問おう あの少女の罪は?」
「それは・・・」
「ロストロギア不法所持くらいは見てやってもいい。
だが 魔法行使が許可されるのは投降を呼びかけて応じなかったときか
相手から攻撃されたときの正当防衛としてのみ認められる。
局員なら 知らないわけではあるまい」
クロノ・ハラオウン執務官はそう良いながらも
この3人にはもうなにを言っても無駄であるだろうと考えていた。
この3人は 管理局員でありながらなんの罪もない少女相手に
それも管理外世界で魔法行使した後なのである。
そして その行動に出た理由も調べがついていた。
「し、執務官だって被害者じゃないですか 何故彼らの肩を持つのですか」
「罪を憎んで人を憎まず という諺がこの世界にはあるそうだ。
僕もその思想には賛同する。
彼らを憎んだところで 無くなった命が帰ってくるわけではなく
憎悪は消えるどころか増えることしか無い。
君たちの家族が過去の闇の書事件の被害者なのは知っている。
だからといって あだ討ちとして行った君たちの行為に正義は無い」
3人はそのまま現行犯で拘束されることとなった。
この3人は過去の闇の書事件で家族を亡くし 復習を誓った共通点を持ち
同じ意思を持つもの同士で機会をうかがっていたのだという。
そして あの砂漠の世界で裏工作をした3人と同一人物であることが その後の調べで判明した。
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【SIDE MIZUHO】
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「恨み辛みってのは怖いね」
「すまん 元をたどれば我々の行いで・・・」
「当時の主の命だったんでしょう 仕方ないかと」
「それよりも どうしてわたしたちには黙ってたの!!」
「そうだよ ちゃんとした事情があったなら 説明してくれれば・・・」
「そのへんは後で 今はそれどころじゃないよ」
結果として 状況は最悪の展開。
夜天の書は結局 闇の書のままの状態で暴走を開始、
姉君は取り込まれ こちらには攻撃の意思も見せている。
さらに封鎖領域は展開済
先に展開していたシャマルの封鎖領域を破壊して さらに凝固なものが形成されている。
対してこちらは 原作4人に加えて我輩となずな・ディーノの転生3人組、
ヴォルケンズ4人と猫姉妹を加えた計13人。
クロノは例の3人組を引き渡した後にすぐ戻ってくる。
整備を終えたアースラも軌道上に待機 数だけ見れば原作よりは優位。
加えて管制人格は起動させてある。
「そうだ 管制人格」
『呼んだか?』
よかった 通話は途切れていない。
『ああ、会話だけならできる』
「だけ?」
『先ほどの光に細工があったらしく 体の制御を防衛プログラムに抑えられてしまった。
私だけではどうすることもできない 管理者からの指示がないと・・・』
「管理者・・・ 姉君? 何かあったの?」
『主は一緒に取り込まれてから気絶してしまわれている。
暴走までになんとか起こしてみるから それまで防衛プログラムを 【私】を頼む!!』
つまり姉君が起きるまで あれを押さえ込んで時間を稼げと?
無理いうわねぇ・・・
「・・・強いの?」
「我々を全員足して2倍したくらいには強い」
「せめて4で割ってよ なにその計算式 ラスボス?」
ごめんよディーノ 言えないけどラスボスは別にいると思うんだ。
「仕方ない 人海戦術でいこうか」
「人数が居る分くらいは有利に立つわけね」
「気をつけて 中途半端とはいえ蒐集された分くらいの強さは持ってるから」
「蒐集されたコアの魔法が使えたりしないでしょうね・・・」
珍しく なずながフラグ立てちゃったせいで
フラグの回収が即行に成立した。
つまるところ 意思さん(仮名)が収束術式を展開してるわけで・・・
「・・・使えるんですね」
「あれって スターライトブレイカー?」
「詠唱が違いますが おそらくそうでしょう」
「人海戦術とかいってられないよ 全員退避!!!」
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SLBの詠唱を確認して 全員が4,5方向に散る。
同じ方向に逃げたのでは一網打尽だからね。
SLBの威力は ヴォルケンズは初戦で 猫姉妹はこれまでのデータで
我輩たちは初お披露目から見ててよく分かっている。
約1名 分かってない子がいるけど。
こちらは現在 高町姉妹+テスタロッサ姉妹+我輩の5人。
他のみんなはうまく距離取れてるかしら?
「ちょ ちょっと そんなに急がなくても・・・」
「至近で食らったら防御の上からでも落とされる」
「できるだけ回避距離をとらないとね」
「なのははまず アレの威力を知りましょう」
無知って怖いわよね。
[警告 左300ヤード先注意]
[一般市民が居ます]
「えっ!?」
「そんな 結界内に何故・・・」
公式認定のご都合主義だと思うわよ?
「わたしたち 最初の地点からどれくらい離れた?」
[約3500ヤード]
[通常モードのスターライトブレイカーでは まだ射程居範囲内です]
「まずいよ もし一般人に当たって それが非殺傷設定になってなかったら」
「すぐ保護しましょう 防御の硬い私たちを前に 全員で盾になればなんとかなるでしょう」
まだなのはは過剰だと思ってるけど
あなたは自分の魔法の威力を知らなすぎでしょう。
そしてユーノをこっちに連れてくるべきだったかもしれないわね。
もうだいぶ前の話だから忘れられてるかもしれないけど
この世界のユーノ 通常版SLBなら一人で耐え切れるのよ。
順次持ち場前で降り立つ。
意思(仮)の方から なずな・なのは・我輩・ディーノ・フェイトの順で並ぶ。
フェイトが1番最後なのはSLBトラウマになったから?
降り立ったときに舞い上がった雪が酷いわね。
ここ数日寒かったからよく舞うのよ。
ま、そのほうがシチュエーションはいいんだけれど。
この舞った雪が収まれば そこに【彼女たち】がいるわけで。
「ええっ!!?」
「一般人って あなたたちだったのですか」
「な、なのは・・・ フェイト・・・」
「なずなちゃんに ディーノちゃん それにみずほちゃんも・・・」
お嬢様ズ
なぜ結界内にいるし?
[緊急!!]
[収束砲発射 着弾まで20秒]
って考えてる暇なんてくれないわよね。
KY認定されるわよ 意思(仮)
「二人とも何かいいたいのは分かるけれど じっとしててよ」
「えっ?」 「ちょっと どういうこt・・・」
「今説明してる暇はないんです」
[プロテクション パワード]
「今はちょっと危ないの ごめんね」
[ワイドエリア プロテクション]
「でも隠す必要も もうないでしょうし」
[グローベ ムァイアー]
「後でちゃんと説明するからさ」
[サークル プロテクション]
「今はわたしたちを信じて」
[ディフェンサープラス & ラウンドシールド]
5人分の防御魔法でSLBを克服。
通常版で助かったわ。
すぐにお嬢様ズは安全と思われる場所に転送。
なにせ結界内だから 結界外に送り出せられないのよね。
いちおう ユーノたちに護衛を頼んでおいた。
「ばれちゃったね」
「仕方ないよ 状況が状況だもん」
「本格的な戦闘になる前に見つけられて かえって幸運だったと思いましょう」
そう思っておいたほうが気が楽。
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アースラ側でも こちらの状況を分析している。
どうやらこの結界いろいろとアラがあるみたいで
お嬢様ズが取り残されたのもその影響かもしれない。
意思(仮)さんのもとに再び接近。
騎士と猫姉妹の攻撃を簡単に裁いてるあたり さすがボス。
あれで全力じゃないのよね 400頁分の強さ。
原作よく勝てたわよね・・・
『おまたせ 状況は?』
『良くは無いな 相手はスキも無いし 倒すわけにもいかない。
もっとも こちらが先にやられそうになるから後者の心配は無用かもしれんが』
『さすがはロストロギア アースラの武装隊全員投入しても押さえ込めそうにないし・・・』
『はやて、はやく起きて~』
実際 アースラの局員は最低限の人数を残し
武装隊所属の人も含めて災害復旧に当たってるから
増員の期待もできないのよね。
10人の猛攻(シャマル不参加)を軽い顔で捌ききる意思(仮)さん。
そういえば表情も変えてなければ 喋ってもいない。
あとで聞けば 防衛プログラム自体に元々言葉を発する機能が無いのだそうだ。
『全部防がれては埒があかない。
我らが囮として攻撃してる間に一発でも当ててくれ』
シグナムがその場で考えた案 時間も無いので試してみることにした。
騎士たちがコンビネーション攻撃に切り替える。
このコンビネーションパターンは昔から使っていて
魔導書も周知しているので これだけでは一発入れることはできない。
これに 猫姉妹の遊撃が加わり
意思(仮)さんの意識は騎士と猫姉妹の2つに分散される。
そこへ 魔法少女ズが死角から攻撃を当てる。
気づかれそうになったら高町姉妹の砲撃チャージを囮にして
テスタロッサ姉妹と我輩で挟み撃ちにする手はずだった。
でも その場で出たものって アラが大きかったよね。
意思(仮)さんの処理能力を計算に入れてなかった。
マルチタスクなんてなんのその
元々デバイスの一部である意思(仮)さん
3方向の状況変化なんて あっというまに把握して
騎士のコンビネーションを流しつつ猫姉妹に牽制射撃しながら
高町姉妹のほうを向いてるんだもの。
そしてテスタロッサ姉妹懇親の振りかぶりは右手で押さえ
左から来る我輩には左手で・・・
「押さえ込むんじゃない しまった そうきたかぁぁ!!」
意思(仮)さんの左手には魔導書がありました。
突撃の勢いを殺しそびれ あえなく魔導書にホールインワンする我輩だった・・・
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