小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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だいたい章が変わったあたりで いつもこの話なので
想像してた方は大当たり
今回ちょっと長いです
想像してた方は大当たり
今回ちょっと長いです
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海鳴市の巨木事件後
なのはが決意を固め 魔法訓練を始めてから数日
八束神社の石階段を 境内とは別の方向に上がったところにある
海鳴市桜台公園
高町家の魔法少女ズの魔法練習場になっているこの場所に
なのはとゆうか 二人で毎日朝練習に来ている。
ユーノは講師として 俺は保護者として
久遠も住み慣れた土地ゆえか よくついてきていた。
初めて魔法に触れて10日ほど
基礎中の基礎は体で覚えた二人は現在
初歩的な魔法を行使する訓練を行っている。
なのはは『バレット』と呼ばれる最初歩の射撃魔法、
発展して『シューター』までいけば有効な副砲・遊撃手段になる。
件の事件から砲撃の適正が高いことを見抜いたユーノの手案。
さすがに砲撃は朝っぱらからぶっ放すものではない。
対してゆうかは『ディフェンサー』と呼ばれる高速発動タイプの防御魔法、
機動力を生かしたヒットアンドウェイを主軸にする場合『プロテクション』は不向きなので
受けるよりも反らす形を目指している。
まだ見ぬフェイトに似た戦法ということか。
現在ユーノのシュートバレットを避ける訓練中。
俺も見てるだけじゃない。
ちゃんとやることはやっている。
といってもランクCの小僧が何かしたところで
戦況が変化するものでもない。
だから 戦況にあまり関係ない裏方の仕事
検索・転送・回復 所謂補助魔法の訓練。
つまり ユーノの十八番と同じ。
目の前にいい見本があると勉強になっていいねぇ。
朝練のあと 学校に行くまでに休憩を入れるのも忘れない。
適度な休憩も大事。
ジュエルシード捜索から数日の疲れもあって
なのは・ゆうかも十分承知していた。
最近は体ができてきたおかげか
最初ほどぐったり疲れることは少なくなってきている。
ジュエルシードが見つかりにくくなってきているから というのもあるが。
「そういえば 週末にすずかちゃんちにお誘いもらったの」
「ユースケさんたちも行きませんか?」
月村家か。 次のジュエルシードが見つかるんだよな。
行けるなら それに越したことはないが・・・
「たち?」
「うん ユーノ君と久遠ちゃんも」
「ふたりにもお話しないとねって 昨日なのはちゃんと決めたの」
ああなるほど カミングアウトのタイミングをそこにもってきたのね。
恭也さんの事実上の恋人 忍さんがすずかちゃんのお姉さん、
その忍さんは翠屋に手伝いに来ることもあるので
黙っていてもそのうち忍さん経由でバレるだろなぁとは思ってた。
だからバラすなら早いほうが良かった。 うん、ちょうどいいかもしれん。
ちなみにその恭也さんも 忍さんに会いに一緒なんだそうな。
爆発すればいいのに・・・
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週末 月村家前
「でけぇ・・・」
海鳴市郊外とはいえ 屋敷がデカイ 敷地もデカイ
家の裏手に森があるってどんだけ!?
門から屋敷の玄関まで 長い道を歩き
やっとエントランスにたどりつく。
メイドさんが出迎えてくれた。
本家本元のメイドさんなんて 早々お目にかかれないぜ。
エントランスで恭也さんが別室に通され
他はすずかたちのいる部屋へ。
『猫だらけだな』
屋敷のいたるところに居る猫、猫、猫
『にゃはは すずかちゃん猫好きだから。
昨日も2匹拾ったっていってたかな』
『そいつらが全部こっち向いててシュールな件』
狙いは俺の肩に乗ってるフェレットだろう。
獲物を見る目だ ありゃ。
『一息ついたら ぱぱっと明かしちゃおう ネッ』
『そうだな ユーノの命に関わりそうだ』
件のユーノは 瞬きもせずまるで人形のように固まっていた。
きれいな顔してるだろう 気絶してるんだぜ これ。
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「・・・というわけなの」
すずかちゃんと 先に到着してたアリサちゃんに
この2週間のあらましを つつみ隠さず伝えた。
「魔法ね・・・ アンタたちが最近おかしいのは気づいてたけど」
「心配したんだよ 私たち」
「にゃはは ごめんねぇ」
「ま、こうやってちゃんと話してくれたから不問にしてあげるわ」
「分かってくれて助かるついでに こっちも助けて欲しいなぁ・・・」
そう言うユーノ(元の姿)に群がる猫が凄いことになってる。
何かを嗅ぎ取ったんでね?
「ユーノ にんきもの」
「ちょっと羨ましいなぁ」
「いや、重くて暑いんじゃないかしら」
「た、助け・・」
天気がいいので 外でお茶にすることにした一行。
ユーノにくっついてた猫はひっぺがしたが
離しても離してもくっついてくる子が1匹いたので諦めた。
ほかに 久遠とじゃれあう子もいる。
「しっかし 相変わらずすずかん家は猫天国よね」
「子猫たちもかわいいもんね」
原作の台詞が出てきたところで 俺は周辺を警戒する。
そろそろジュエルシードが発動するはずだ。
数分後、いつものオーラを感じる。
「「あっ・・・」」
「どうしたの なのは?」
「ゆうかちゃんも もしかして・・・」
「その、もしかしてみたいだな」
「うん 近いね 裏手の森の中かな」
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つれてけーと言うアリサを危ないからと宥めて
森の中に移動してきた魔導師組
「発動 したかな・・・」
ジュエルシードの波動が強くなっていくのを感じる。
「おいおい まずくないか?」
森とはいえ 現在地から公共道路はそれほど離れていない。
原作でもフェイトの初撃は外の電柱からだった。
「そうだね 結界を張るよ」
「結界?」
「最初に会ったときと同じ空間
僕が少しは得意な魔法・・・」
ユーノの足元に緑色の魔法陣が浮かび
風景がまだらになる。
月村の住人を含めて これで一般人は安全。
結界が十分広まったところで
すぐ近くに魔力の塊が現れる。
そしてその中から・・・
超でっかい猫が出てきた。
「・・・なにあれ」
「さ、さぁ・・・」
「ねこさん すっごく おっきい」
本当にありがとうございました。
「猫好きにはたまらん光景 かな」
「にゃはは・・・ すずかちゃんが居たら気絶しちゃうの」
「きっと あの子猫(?)の願いが正しく叶った んじゃないかなぁと・・・」
「でもあれ じゃれてきた時は命がけだよね」
「さすがに月村のメイドさんも困るだろな」
「そうだね 害は無いみたいだけど」
「ちょっと かわいそう でも あの子のため」
そんじゃ封印しますかーってときに
いらっしゃいました。 文字通り運命の子。
あさっての方向から飛んでくる魔力弾。
猫に被弾。
「え、今の何?」
「そんな 魔法の光!?」
弾が飛んできた方向には 若干危ない服装の金髪の子が。
そしてさらに弾が飛んでくる
「遣る気か?」
「そんな 守ってあげなきゃ 行くよゆうかちゃん」
「うん 行こうなのはちゃん」
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ジャケット着て 猫と運命の子の間に陣取る二人。
いつも思うんだが 変身バンク中にアクション起こされたらどうすんだろな?
フォトンランサー(弾)じゃどうにもならんと考えたのか
向こうからこっちに近づいてきた。
「同系の魔導師 ロストロギアの探索者か・・・」
この台詞から ユーノは自分と同じ世界の魔導師と認定するわけだが
聞きなれない名称が出てきたため 少女二人はハテナマークを出してる。
「ロストロギア、ジュエルシード
申し訳ないけれど 頂いていきます」
自分のデバイスを変形させて 宣戦布告してきた。
さてこのとき 原作ではなのはとこの子の一騎打ちになる。
ユーノはフェレットモードのままで かつ茂みに退避するからだ。
では ユーノが元の人間で
かつ俺とゆうかと久遠と 人数が増えていたらどうなるか?
答えは簡単
向こうも人数が増える。
「!? 久遠伏せろ」
「クゥ!!」
どっかの真っ赤な館の主並にカワイイしゃがみ回避をキメた久遠の上を
オレンジ色の物体が通過。
「チッ よく分かったね」
「んまぁ そんだけ殺気出してりゃ」
アルフか。 原作じゃこのときまだ出てこなかったんだけどなぁ・・・
久遠も含めて俺らは戦力にならんぞ どうする?
「そこの犬、私の大事な人たちに何を!!」
「あたしゃ狼だ」
「どっちもイヌ科でしょ 貴方は私が相手です」
ゆうかが相手を買って出る。
ところで知ってるか 狐もイヌ科なんだぜ?
なのはと運命の子の戦闘は既に始まっている。
最近覚えたてのフライヤーフィンを使って回避するなのは 追う金髪
射撃を威嚇に使ったりもしてるけど あまり効果なし。
そして地上でも戦闘開始
ランサーナツメをぶんぶんふり回すゆうか 逃げる狼
しかし全く当たる気配なし。
「ユーノ どう見る?」
「あの子たちが戦闘訓練をつんでいるとすれば
経験の差でこっちの勝ち目は無いよ。 なんとかしなきゃ」
「なんとかったって どうするよ」
「うーん・・・」
流れ弾を回避しながら腕を組んで考えるユーノ
しぐさを真似する久遠がカワイイこと。 おっと今はそれどころじゃない。
上空は完全になのは劣勢
死角から振り回された鎌をなんとか抑えてるが 力差で反撃にもっていけない。
「なんで、なんで急にこんな・・・」
「答えても 多分意味は無い」
そう答えてるあたり 非情になれないんだろなぁ彼女。
一方地上は 完全に狼に遊ばれてるゆうか。
反撃もしてこないが すべての攻撃が簡単に避けられている。
「アンタ まだまだアマちゃんだね」
「くっ まだまだ これからです」
「その言葉は一発入れてから言いな」
両方の勝負は 上空方の決着で止まった。
なのはが得意とする砲撃の体制に持っていくも
子猫が気になり余所見をしたところをフォトンランサーに射され
なのはがノックアウトしたのである。
ちなみに落ちてくるなのはは 俺がしっかりキャッチしました。
「「「なのは((ちゃん))!!」」」
「大丈夫、気絶してるだけだ」
障害がなくなったので ジュエルシード封印にかかる運命の子。
「おい」
「・・・誰」
「名前聞くなら自分名乗れや。
俺は祐介 こいつらの保護者みたいなもん。
魔導師としてはザコだがな」
「・・・邪魔する気?」
「んや できれば子猫だからやさしく封印してくれねぇかと思って」
「・・・そう」
意外とお願い聞いて やさしく封印してくれました。
「待った」
「今度は何?」
「ジュエルシードをどうする気なんだ、
それは危険なものなんだ」
ユーノそれは次回の台詞でね?
「答える義理は無い。
貴方もそう言われたら答える?」
「ああ、答える。
ジュエルシードを発掘したのは僕、ユーノ・スクライアだ。
適切な場所で保管されるまで 僕がしっかり管理しないといけない。」
「そう ならば貴方たちとわたしは敵同士。
敵である貴方たちに答えることはできない」
「んじゃ 今は1つだけ教えてくれや」
「・・・何?」
「君らの名前 俺とユーノは名乗ったぜ?
戦争じゃねぇんだ そっちも名乗り返すのが礼儀ってもんだろ」
「・・・」
「つーても どうせなのはが聞けなかったって騒ぐか。
また次回にでも教えてくれや」
「・・・また邪魔する気?」
「所有者のユーノが諦めない限りは 他全員止めないぜ。
で、ユーノが諦めるわけないだろ」
「もちろんさ」
「そう・・・」
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なのはが目を覚ましたのは 日が傾き始めた頃
運命の子は既に撤退した後だった。
「・・・すまん 説得失敗だな」
「いいよ 元々僕がしっかりしてれば済んだこなんだから」
「悔しいです 一発も当たらなかった!!」
「あのひと ニンゲンじゃないにおいした。
ゆうかのせいじゃない 気をおとさないで」
「・・・なの」
「ん?」
「今度は負けないの」
「そうだな 訓練追加するか?」
「当然!!!」
こりゃ 再戦が楽しみだ。
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