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高町家居候組の
なにごともなくアブノーマルな一日のお話









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どうしてこうなったのか
誰か説明してください わりと切実に







参戦し損ねたなのフェイ第三戦、
帰ってきたなのはの手には ひび割れたレイジングハート。
聞けばバルディッシュもやはり破損したのだとか。


ジュエルシードはナツメで封印し
公平にじゃんけんした結果フェイトが獲得したそうだが
次の対立は お互いのデバイスが修復してからになる。
ジュエルシードを見つけても封印できる状態ではない。





というわけで 戦場は翠屋へと移る。




「4番コーヒーセット上がったよ」
「4番っすね 了解」
「すみませーん注文おねがいしまーす」
「はーい今行きます」



海鳴の超人気喫茶店『翠屋』の名前を甘く見てはいけない
昼になればランチセットを目当てに
ティータイムになれば下校時間をもてあまし
とにかく学生や若いOLを中心に ひっきりなしにお客が来る。
今まではこれを高町家だけで捌いてたというから驚きだ。




最近はこうである。


「はいこれ2番ね」
「にばん わかった いってくる」
「6番テーブル片付けて 次の準備ね」
「はい わかりました」


返事をしたのは前者久遠 後者ユーノである。

久遠は高町家に来てからすっかり翠屋のアイドル
人間形態コスプレメイドさんの姿で手伝うこともあれば
動物形態のまま招き狐になってることもある。
どっちの姿もお客さまに大好評(さすがに同一人物とは思わないだろう)

ユーノはジュエルシード捜索が優先なので 簡単な手伝いだけ。
家に居る間なにか手伝えないかと志願してきた。
今日は捜索もできないのでフルタイムで手伝っている。








というわけでスタッフ増員のおかげで
いつもよりラクにピークタイムを終えることができた。
さすがにティータイムを過ぎれば 席が埋まるほどお客様は来ない。
閉店まで静かな喫茶店となる。

その静かになった時間に お客様が見えた。
ふつうのお客様なら動じなかっただろう。
空いてる席に通して接客するだけの通常営業だ。
ふつうのお客様なら。



「ご、ごめんください」
「いらっしゃ  あ・・・」
「あっ」
「あ!!」


そのお客様が 運命の子でなければ。






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「・・・で、おみやげになるものを買いに来たと」
「ここ、雑誌とかでよく出てたから」
「そりゃまぁ海鳴では有名店だからな」


フェイトはどうやら 実家に帰るときにおみやげになるケーキを
巷で評判の翠屋に買いに来たらしい。
まさか雑誌で見た評判の店に顔見知りがいるとは思わないだろう。
まして 経営者の身内などと・・・



「で、何にする?」
「なにがいいかよく分からないんだけど」
「んじゃマスターのお勧めセットでいいか?」
「・・・うん」


今はお客様なので特別扱いせずに接客である。
ちなみにユーノはどうしていいか分からず固まっており
久遠は皿洗いの手伝いに厨房だ。

そして なのは・ゆうかは学校
この時間はまだ下校途中だろう。





『祐介』


高町夫妻謹製 マスターのお勧めセットを箱詰めしてると
まさかのフェイトからの念話。


『あれ、合ってるよね・・・ 祐介?』
『ああ 合ってる』
『あ、よかった』
『で、なんだ?
 念話でくるということはユーノたちには聞かれたくないことか?』
『うん あの、明日時間あるかな』

まさかまさかの逆ナンパ?


『母さんが 祐介連れてきなさいって 昨日・・・』

んなこたぁなかった。







聞けば昨日の戦闘後
一旦母親の元に報告に戻ることを伝えた際
報告のひとつとして俺やゆうか、久遠の話を出したところ
母親が連れて来いと言ってきたそうな。

向こうの目的が全く読めないが
この時点で時の庭園の様子を見れるのは大きい。
何か手を下すわけじゃないだろう(その気なら呼ばずともできるだろうし)から
プレシアさんの様子なり できればアリシアちゃんの様子なり見てこれたら
今後の動きもつかみやすくなる。
フェイトがいる時点で後者は難しいだろうが。

そして折りしも明日は翠屋の仕事も休みであるが
これも世界の修正力と考えるべきかもしれん・・・






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「というわけで明日はちょっと出かけるから」
「どういうわけさ」




俺とユーノの男部屋

行き先は告げずに 居なくなることだけ報告する。
ちなみにユーノは明日レイジングハートの調整で
この部屋にプチ引きこもりの予定。


「で、そっちの容態は?」
「自己修復も順調 だいぶ良くなったよ。
 明日中には完治するんじゃないかな」
「向こうもそれくらいかな」
「たぶん。  あの子、フェイトのデバイスも
 レイジングハート並かそれ以上に高性能だからね」
「今日店に来たときはびっくりしたなぁ」
「うん びっくりした 僕何もできなかったよ」


あのあとなのはに「なんで留めておいてくれなかったのー」とか
襟首つかまれて揺さぶられたときもユーノなにもできなかったけどな。






「ところで祐介は何をしてるんだい?」
「 イ イ コ ト 」


と言って久々にパソコンを動かしてる俺。
さすが世界の修正力 パソコン動かして無くても項目増えてるぜ。


そして増えてる設定項目に俺が付け足す。




 ・アリシア・テスタロッサの魂はフェイトと共にあり
  二人が出会ったとき魂は肉体に戻り アリシアは目を覚ます




どうせ行けるなら盛大にハッピーエンドに原作改変してやろうと
いらぬ企みと無駄な悪あがきをしてみた。
Asで若干困るかもしれんが そのとき考えよう。
世界の修正力で無かったことになる可能性のほうが大きいが。









そして 修正力で文章が変化していく。
やっぱ大幅改変は受け付けてくれませんか

「ってちょ、え!?」
「うん?」
「いや、なんでも・・・」


思わず声に出して驚いてしまった。
ユーノに怪しまれたが軽く流す。



だってさ これだぜ?



  ・アリシア・テスタロッサの魂はプレシアが与えた防犯用デバイスの効果で
   体内に封印されているだけであり 封印を解けば目を覚ます





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