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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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小説版ではこのタイミングで合ってます








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ジュエルシード事件が過ぎ
5月も半ばに入った。




事故を期に魔導師として目覚めた
なのは・ゆうか姉妹(もはや義なんていらないくらい似てるんだぜコイツら)は
今日も学業の合間を縫って 自主魔法訓練に励んでいる。

自分の長所を磨きあげていく二人
結果、なのはは重固定砲台スタイル 原作どおりの方針がほぼ固まり
ゆうかは機動遊撃スタイル フェイトに近い形に近づいている。
フェイトとの違いは ゆうかはデバイスモードによって近接は近接、射撃は射撃でキッパリ割り切ってること。

そのフェイトも事故処理後から加わって3人で仲良くやっている。
アリシアは保有魔力が俺以下なので その輪に入れず若干膨れ気味だが・・・



俺や久遠・ユーノ同様 高町家に居候中のテスタロッサ姉妹とアルフ
プレシアさんはやはり罪の清算に時間がかかる見通しらしく
司法取引を駆使しても おそらく今年いっぱいはかかるだろう とはクロノ談。

あ、フェイトは聖祥編入試験無事合格したぜ。
来週から学生生活スタートだ。
士郎さんはユーノもどうだと誘ってたけど
アレはアレで魔法学校卒業してるからな 丁重にお断りしてた。

アリシアも 学生はムリあるが
日ごろの勉強のおかげで確実に年齢相応の知識を身につけている。
スタートが5歳児の脳だったからか 物覚えがものすごく良い。
日本史はフェイト超えたな。 下手したら国語なのはに勝てるんじゃないか?



そんな 平和な日常。

















そんな平和をふっとばすのが身内だったなんて
考えもしなかった。

いや、忘れてただけとも言える。
そういえばやってなかったもんな これ・・・





「模擬戦しよう」

始まりはフェイトのこの一言。
この頃からバトルジャンキーだったとは・・・


これに なのはが即決で賛成してきた。
思えばジュエルシード回収中はフェイトに勝ててないなのは、
そのリベンジもあったのかもしれない。


場所は 海鳴臨海公園

そこまできて 俺は嫌な予感がした。
後で思えば時既に遅かったわけだが。





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決戦当日

ギャラリーは 俺・ゆうか・ユーノ・久遠・アルフ
それと何処から嗅ぎつけてきたのか 士郎さんとアリサ・すずか


非魔導師の人がいるので 通常の【封時結界】ではなく
本来は対象を捕縛するときに使う【強装結界】が張られた。
ユーノと俺で維持している。
流れ弾とか飛んできたらアルフが対応する手はずだ。
ゆうかはこの手の魔法苦手だしな。


「勝負は待ったなし 魔法は非殺傷
 どちらかがダウンするか魔力切れになるまで」
「いいよ わたしはとっておきがあるから」
「それはお互い様 手加減はしないよ」








お互い 事前に取り決めたかのように行動開始
後になのフェイ最終決戦と称される大一番が幕を開けた。



「うわぁ なのはちゃんもフェイトちゃんも凄い」

すずかの目先には 桃色と黄色の光がビュンビュン飛ぶ非日常の光景。


「あれ、危ないんじゃないの?」
「『非殺傷設定』っていってね 物理的なキズは負わないの」
「でも あたったら いたい」

アリサの心配も分かるが 止めて収まる二人じゃないからな。


「あれだけ運動が苦手だったなのはがな・・・」

なんか物思いにふけてる士郎さん
才能なんて開花しないと分からんもんですよ?







お互い一緒に訓練してるだけあって
手の内は把握しきっており 決定打が出ない。
そうなると 『とっておき』を出さなければならなくなるわけで。



先に動いたのはフェイト
何らかの詠唱を始めたらしく 足元に巨大な魔法陣
さらに なのはの周辺にも魔法陣が出たり消えたりしている。


「フェイト まさかアレを・・・」

ファランクスだろうなぁ アレ。
バインドも決まったし 発射を待つだけか。




ところでさ

「アレ、大量弾幕の一斉発射に見えるんだが」
「あぁよく分かったね」
「流れ弾もかなりの量なんでね?」

赤いアルフが青い顔して防御体制を整え始めた。
フェイトが外すとも思えないが 直射型だから万が一があると洒落にならんからな
主に非魔導師がここにいるあたりが。





「打ち砕け、ファイア!!」


















弾を発射するフォトンスフィア38基
そこから発射されるランサー 合計1064発
1発の攻撃力もそう低くないが
多少かわされても並の魔導師ならノックダウンは必至

そんなフェイトの最後の切り札
フェイト自身も放つと 残り魔力をほとんど残せない状態になるので
これを防がれるとフェイトが万事休すになる本当に最後の札なわけだが





ここで我々は 信じられない光景を目にする。







もし撃墜できてなくても 最早反撃できる魔力も残ってないだろうと
トドメ用に普通のフォトンランサーを発射体制にしていたフェイト、
ほとんど直撃で流れ弾も無くほっとしていたアルフ、
そのアルフの後ろで見ていた俺含むギャラリーの方々
全員の目が点になった。


ファランクスの着弾でできた煙が徐々に晴れ
ランサー千発超を受けたなのはの姿が現れる。






なにもなかったかのような顔のなのはが出てきた。




非殺傷設定なので物理ダメージがないのは分かる
しかし 普通なら数百発も喰らえば魔力ダメージで気絶しててもおかしくない。


だが、彼女はそこに居た。
何事もなかったかのような元気な姿で。
そして、お返しをするためにレイジングハートをフェイトに向けて。









「フェイトちゃんさすがなの でも、全部受けきった。
 こんどはわたしの切り札 受けてもらうよ」


なのはの足元にいつもの魔法陣が浮かぶ。
レイジングハートの先にも環状帯の補助魔法陣
さらにその先に フェイト以上の大きさがあるもう1つのミッド式魔法陣。

大きな魔法陣の中心に集まってくる周囲の魔力
今まで戦闘で発散した桃色の魔力が集められていく。
中には黄色いものも少々。





「おいおい なんか元○玉みたいなことやってるぞ」
「ユーノ君、なのはちゃんは何をやろうとしてるの?」
「あれはまさか・・・  いや、魔法に触れて1ヶ月でそこまで!?」


ユーノが信じられないと考えるのも無理は無い。
どうみても 収束(ブレイカー)タイプの魔法詠唱です ありがとうございました。
しかも使用済みの魔力を集めて放つのは Sクラス以上の技術を要する。
本来なら専門の魔導師が何年もかけてやっと身につけるモノだ。
それを 目の前の少女が放とうとしている。


「『高町家直系』を甘く見てははいけない か」
「うん?」

いけね 士郎さんが居たんだった。
戦闘民族なんて言わなくてよかったよ。





信じられないと思ったのはユーノだけではない。
家庭教師リニスに徹底的に教え込まれたフェイトもだった。
そして 集まっていく魔力の塊に見とれてしまったことで
機動型の彼女らしくないスキを作ってしまう。


なのは唯一の補助系魔法
『レストリクトロック』が決まり その場に磔にされたことで
次の攻撃をまともに受けることが確定。
なのはが空を飛ぶよりも早く覚えたバインド
元々非力なうえ魔力を消耗しきっているフェイトでは外せない。




「これがわたしの ぜんりょくぜんかい!!」












ぜったいあれ

  全 力 全 壊 だよな



トリガーが引かれる。
人間から放たれたとは思えない大きさの収束魔力光線が
非力な少女に向けて発射された。



俺を含むギャラリー側の全員から 「うわぁ・・・」という声が発せられる。
なのはの代名詞『スターライトブレイカー』が まさかここまでとは思わなかったんだ。
フェイトが「手加減しない」って言ってたから なのはも手加減しなかったのか。



どのくらいかというと
非殺傷で放ってるのに 衝撃だけで木々が根こそぎ吹き飛ぶくらい。


比喩ではなく 海はリアル十戒ができてて
木々が本当に根こそぎ吹き飛ばされ 射線の地面がえぐれていた。
結界張ってなかったらと思うと 目も当てられない。
殺傷設定だったら・・・   一撃で都市が消えるな うん。
最早切り札ではなく 最終破壊兵器といったほうがいいだろう。




信じられるか?
あれ、将来もっと出力上がるんだぜ。















やっとSLBの波動が収まり
フェイトがバインドから開放された。

そのまま落下していくフェイト。
気絶してるようだ。  むしろ当然だ。



いてもたってもいられなくなったアルフが救出に向かう。

原作なら海に落ちたフェイトをなのはが救出にいくところだが
その海すら無くなってしまったので なのはじゃ間に合わないだろう。


そのなのはも SLBに魔力を使いすぎたようで
かろうじて飛んでいるものの かなりふらふらしている。
ユーノと俺は結界維持で動けないので ゆうかが肩を貸しに行った。





「フェイトがダウンしたから なのはの勝ちかな」
「フェイトちゃんトラウマにならないといいけど・・・」
「あんたら凄い世界に首突っ込んじゃったのね」

凄いのはなのはだけだと思うよ?  ほんとだよ?




ま、幸い今日は休日 お二人はゆっくり休ませてあげようや。







その日の午後
アースラから『物凄い魔力波動が感知されたんだが何かあったのか?』と
問い合わせがきたわけだが
さて どう説明すればいいのやら・・・







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