小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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染まる主人公
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【SIDE NACHT】
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この世はたいがい 始まりは突然 である。
その夜 この街に何処からか【災厄】が降ってきた。
私が元々災厄だったせいか そういう感じに敏感だった。
とりあえず 安心して練れる場所だけは確保しておかねばなるまい。
降ってくる災厄が我が家に落ちてきたら迎撃できるよう
迎撃体勢だけは取っておいたが
その心配は空振りだったようだ。
数え21個 全てこの街周辺に落ちたが 幸い近所には来てないらしい。
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(はや)「そーいえば昨日不思議な夢を見てなぁ」
朝飯途中に話題にあがったその夢とは
少年が黒く不吉な何かと戦っている風景だったそうだ。
私は見なかった もとい昨晩は寝れなかったが
それは夢なのか? 夢とはもっと自分に関わるものを見るものであろう。
(はや)「夢にしては妙にリアルだったけど
あんな感じの町並は見たことなかったしなぁ。
行った事無いところやろか わたしあんま知らんとこ出歩かないし」
(ナハ)「良く分からん夢のことをそうも繊細に覚えてるほうが稀だぞ」
(はや)「・・・せやな そんな夢よう覚えてるなわたし?」
ま、そんなよくわからんものはさっさと忘れておけ。
それよりも 今日は病院であろうに。
速く仕度しないと遅れるぞ。
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はやての診察中はヒマである。
親戚とはいえ よほどの事が無ければ中に呼ばれないし
はやてもそこまで気を使わなくてもいいと言うし。
幸いこの病院 屋上は開放されているので
とりあえず昨晩の災厄が私生活に影響しないか調べておこうか。
影響するのであれば 排除するべし。
おや、21個の災厄と共に
今までになかった魔導師の反応があるな。
あの聖夜でも感じた 【敵】の中にも同じ反応があった気がする。
調べておくべきか うーむ・・・
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この日の診察はわりと速く終わったゆえ
調査している暇はなかった。
日が傾く前には家に戻った私たち。
こういうときは家の掃除をするのが通例ゆえに
やはり調査している暇はとれそうに無い。
そのまま夕飯と風呂のコースだからな。
それと毎日風呂で修羅場となる故
育ってきている気がするのだが どうしてくれようか。
そうして1日が無事に終わればよかったのだが
やはり災厄 厄介ごとに引き込んでくれるわ・・・・
『助けて』
なんだこの思念通話は?
この夜中に助けてとは聞き捨てならん。
なにより 我が家に面倒が紛れ込んでは
はやても私も困るからな。
聞き覚えの無い声だが あの魔導師であろう。
今日までこの街に魔導師の反応は無かったからな。
芽は早いうちに摘んでおいたほうが良いかもしれんし。
幸いはやては 病院と家事のせいか ぐっすりだ。
そっと家を抜け出した。
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(あと)
だんだん『平和な生活』に塗りつぶされているナハトさん
いちおう厄ぶってますが だいたいイイ人です
なにが育ってきたかは言うまでもあるまい
『種』が落ちてきました
今夜じゅうにいろいろ始まりますが
はやてさんには関わってほしくないので 疲れて寝てもらいました
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