迷子の蒼猫 ０章-１

くれはリリカル小説　第⑨シリーズ
誰だバカっていったヤツ!!

というわけで⑨記念でこういう構成となりました
２期終了までの予定です
もうすぐ当サイト５周年が近いですね　今後ともよろしくおねがいします


カテゴリー　： 再構成　漂流　初のオリキャラなし　物語は原作に準じます

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日本の某県　海鳴市
春先のとある早朝



一瞬の『時空のゆらぎ』が観測された。



いや、正確には観測できるだけの設備が【この世界】にはない。
ゆらぎは　千分の何秒だけ存在し　すぐに消えている。
一瞬過ぎて通常の人間は『何か起きた』ことすら把握もできないだろう。
強力な霊感持ちか凄腕の陰陽師でもいれば別だが。



発生したのは市内某所の公園。
ゆらぎと共に一瞬の発光もあったが　当日の天候が快晴だったこと
朝早くで日の光も強く　また早すぎたため公園には誰もいなかったため
その異変を感じた人物は　たったひとり。


ゆらぎと共に　その場に投げ出されたひとりの少女だけだった。




「いたた・・・」



おしりをさすりながら立ち上がる少女。
その格好は　日本人から見れば常識はずれの　露出度の高いもので
育てた親の顔が見てみたいレベルである。


そもそも彼女　日本人ではない。
さらに言えば　人間ですらない。



マテリアルＬ

当初はそう名乗り　後に【レヴィ・ザ・スラッシャー】と変えた少女は
元々はある魔導書に内包されたシステムプログラム。
ある事件で海鳴市に現れ　友人を作り　仲間と戦い
事件後別世界に旅立った　はずの娘である。


件の事件から早くも３年
仲間である他のマテリアルや盟主と共に別世界で暮らしていた彼女が
何故また海鳴に戻ってきたのか。
それは　ちょっとした事故だった。



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その日　レヴィはマテリアル仲間であるシュテル、
二人が崇める王ディアーチェ　そして盟主ユーリと共に
【エルトリア】の某所で見つかった遺跡の調査に赴いていた。

遺跡からは　これまでの調査では観測されたことがない
目新しい反応が検出されており
反応の正体をつきとめることを目的としていたのだが
調査中に反応が変異　同時に空間が裂け
彼女は割れ目に誤って落ちてしまったのである。

その際　他の仲間とも手を取り合っていたため
全員が巻き込まれた可能性が高い。




公園の看板から　海鳴市内であることは把握できた。
しかし　周囲には誰もいない　レヴィひとりだけである。


「えっと　とりあえず皆を探さないと　かな・・・
　海鳴かぁ　懐かしいなぁ　オリジナル元気かなぁ」


能天気に歩き始めた彼女
飛べるのに飛んでいかないのは気分だったが
ここで飛んでいかなかったのは幸いだったかもしれない。



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　　　　（あと）


今回は今までずっとサブ要員だったレヴィが主人公
エルトリア生活３年のちょっと育った彼女　という設定
かわりにオリキャラなし
多少の魔改ｚ...　げふんげふん　主人公補正はご容赦くださいね




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