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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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ここまで前置きでした
次回から通常ペース 5倍数日更新に戻ります


説明回









夕方、レヴィは最初の公園に戻ってきた。
行く当てが無くなり 途方に暮れていた。

ハラオウン邸は完成すらしておらず
こっちのナノハはまだ魔導師ですらなく
念のため夜天の書があるであろう八神家も探してみたが
手持ちの情報が少なく 結局見つからなかった。


これからどうしよう
絶望の淵に立たされたレヴィ。




救いの手は わりと早く差し伸べられた。





(??)「あっ見つけた あなた うちの前にいた子だよね」



ふと声をかけられ うずめていた顔をあげると
見知った顔がこちらを見ていた。




タカマチナノハ

自分の知人 に将来はなるかもしれない
管理局のエース候補




(レビ)「どうして・・・」
(なの)「その声 あれもあなただったんだ。
     家族以外だれもいなかったのに聞こえてびっくりしたの」
(レビ)「どうして ここにいるの。
     君は まだ目覚めてないはずなのに。
     ボクのことを知らないはずなのに・・・」



ナノハはまだ【何も知らない】はずなのだ。
魔法のことも 自分のオリジナルのことも
当然、闇の書関連であるマテリアルのことも。



(なの)「お父さんやお兄ちゃんが 早朝ランニングしてるんだけど
     そのときにこのあたりで何かを感じたんだって。
     で、お店の忙しい時間が終わったから
     夕方のランニングついでに寄るからって わたしもついてきたの」
(レビ)「・・・そうなんだ」


書の記録に残っていた。
ナノハの家族は 普通の人間とは思えない能力を持った超人一族らしい。
ナノハが魔導師として超人の域に達するのもおかしくはないかもしれない。
感じた何かは 今朝のゆらぎのことを言っているんだろう。


(なの)「ねぇ あなた同じくらいの歳だよね。
    お名前聞いてもいいかな?
    わたし、高町なのは  って知ってたんだよね たぶん」
(レビ)「・・・レヴィ えっと、レヴィ・ラッセル」


とっさに思いついた偽名を使った。
後々 執務官に詮索されて 仲間達のことがバレないよう
なにより ユーリを正常に助け出せるように 実名は伏せた。



(なの)「レヴィちゃんだね。
    どこに住んでるの? それ、どこの制服? かわいいね」
(レビ)「あ、えっと その・・・」


答えられない質問に戸惑った。
こことは違う次元に住んでいて 着ている服は模造品だなんて言えない。




そうこうしているうちに ナノハの兄を名乗る男性がやってきた。
この男性 恭也の前では思いつきの嘘は通用せず
そのまま高町家へ 事実上補導される形で連れられていった。
大事なことなので今回2度目だが
抜け出せられる可能性は ゼロである。


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深夜
レヴィを一晩預かるとして迎え入れ なのはと共に寝かせたのち
高町家の家族会議が行われる。


魔法の存在を空かせられないレヴィは虚偽の回答を続け
それがかえって高町の住民にいらぬ疑問を思わせた。

なにより レヴィ本人が【人間ではない】ことを察知されたことが
事態をさらに悪化させた。
昔追っていた秘密組織【龍】の 非合法の人工出生児説まで出たほどである。
なのはの名前を知っていたため
保護関係者は少なくとも高町家の素性を知る関係者と見られていた。


単なる家出娘であれば 事は簡単だった。
昔のコネで 警察には知人もいる。
協力を仰ぎ 親御さんを特定してもらって返してあげればいい。

だが 龍の手がかかっているとなると話は別。
組織の教育で犯罪の道に踏み込んでしまうことも十分あり得る。
それならばいっそ・・・



結局 この日のうちに結論は出なかった。
警察に協力は仰ぐものの ウラの捜査をお願いし
場合によっては自分達の元で保護、養育することになった。

当然ながら レヴィの親元なんてものは存在しない。
存在しないものを警察が見つけられるはずも無く
表向きには ”家族は居ない” という結論が出るだろう。
事実そうなのだから仕方ない。

仮説を立証することもできず
最終的にとったのは高町夫妻による恒久的保護観察
事実上の養子縁組である。



なのはには 本当の家族が見つかるまで
しばらくウチで暮らす と伝えられた。
レヴィにとっては願ってもない嬉しい誤算ではあるが
ウラでこのような事態になっていることは さすがのレヴィも知りえなかった。





(なの)「というわけで レヴィちゃんも今日からしばらく家族だね」
(レビ)「えっと いいのかな ボクは・・・」
(なの)「お父さんたちがいいっていってるから大丈夫なの。
    あ、そうそう 来月からレヴィちゃんも一緒の学校だよ。
    いろいろ教えてあげるから」


いつのまにか仮戸籍が作られ 転入手続きも済まされていた。
高町家の恐ろしさを 今身をもって体験するレヴィであった。



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   (あと)

かなりの模造設定を含んでますが
なんとか高町家に潜り込ませる口実はできましたかね
高町姓はつきません あしからず

絶望の淵設定なので元気が無いですが
本編からは元気がとりえのレヴィになりますのでご安心を
これも3年間の精神成長の結果 ということでひとつ


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