迷子の蒼猫 １章-１

１期突入
このあとからは　主人公視点が増えます


子供が語る将来の夢はロマンの塊
夢がある頃が作者にもありました（意味深

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４月
進級・進学・就職と　日本には『初めて』があふれる季節


今年、小学３年生になった栗髪の少女と
今日、はじめて学生になった青髪の少女は
学校指定の通学バスを待っていた。



バスが到着し　乗り込む二人。
バスの奥から声がかかる。
奥で　栗髪の少女の友人が二人待っていた。
青髪の少女が紹介され　初日のうちにうちとけあったようである。



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数日後　昼休み



仲良し３人組に一人増えた４人組の日課、
屋上で弁当を広げ　おしゃべりをしながら楽しく食事。
たまに中身をとりかえっこしながら　なんてこともよくある。
学生生活でいちばんの楽しみ　といっても過言ではない。


今日の話題は　午前の授業で出てきた”将来のこと”



（なの）「将来かぁ・・・　　ふたりはもうけっこう決まってるんだよね」


栗髪の少女　高町なのはは悩んでいた。
自分の将来なんて　ヴィジョンが定まっていない。
なにが向いているか　やりたいことがなんなのか　それすら探っている状況。

普通の小学３年生ならそんなものだが　聖祥はお嬢様学校、
特に目のまえの友人は　ふたりとも家系が凄い。


（？？）「うちは両親とも会社経営だから　ちゃんと継がなきゃってくらいだけど」


先に答えた金髪の少女　アリサ・バニングス、
海鳴でも１，２を争う外資系の大企業の長を両親に持っており
分野問わず好成績を収める天才少女。
この４人組をとり纏めるリーダー的存在。


（？？）「わたしは機械が好きだから　工学系の専門職がいいなぁって思ってるけど」


もうひとりの友人　紫髪の少女　月村すずか、
彼女も電子・工学系では名の知れた企業の社長令嬢で
親の影響を多いに受けているらしく理工系にめっぽう強い。
なぜか体育の成績では学年トップどころか　校内上位も狙えるパワフルガール。



（アリ）「で、あんたは？」
（レビ）「ボク？　もちろんボクにだってあるよ　将来の夢。
　　　　聞いて驚け　ボクは将来【冒険家】になって世界中を駆けるのだ!!」
（アリ）「どうやって食っていく気なのよ・・・」


彼女らしい　まさに夢　である。
実際　エルトリアでは遺跡散策が主なお仕事だったので
その選択は間違ってはいないのだが。



（なの）「みんな凄いよねぇ」
（アリ）「でもなのはは喫茶翠屋の二代目じゃないの？」
（なの）「うーん　それもヴィジョンのひとつでもあるんだけど
　　　　　自分のやりたい事　まだ見つかってないから・・・」
（すず）「急いで決めなくても　ゆっくり探せばいいと思うよ」
（レビ）「ズバリ　先生とかナノハにピッタリだと思う!!」
（なの）「先生かぁ　数学とかだったら自信あるんだけど・・・」


なのはも理系なら　アリサに負けないくらい天才的な成績なのだが
いかんせん文系と体育を苦手にしているなのは。
小学校の授業はたいてい担任がひとりでこなすもの、
このときはあまり先生案は乗り気ではなかった。

もちろん　レヴィの意見はそこをついているわけじゃない。
将来のなのはに直接会っている彼女が彼女なりに
今のなのはでも分かりやすそうに示唆した未来なのだが
今のなのはには　あまり興味を持ってくれなさそうだった。



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　　（あと）

隠す気があるのか無いのか分からない程度が
レヴィにはちょうどいいんじゃないかと

さすがに学校生活中は　レヴィも聖祥服ですよ？



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