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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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重要フラグ回
すべてはゼロとイチで成り立っている










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  【SIDE LEVI】
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ユーノの調査が終わった。
アルフや借り手の局員さんのお手伝いの結果
あの本の砂漠をあらかた攻略しちゃった。
さすが探し物に定評がある一族だね。



(ユノ)「だけど 結局【闇】をどうにかする手段は見つからなかった。
    改悪されてから今日まで 魔導書の暴走を抑えた記録が無いんだ。
    たぶん 抑えられたこと自体が無いんだと思う」
(クロ)「そうか・・・」



打つ手なし  それが結論。


夜天の書を闇の書とさせている【防御システム】の導入経緯や
【ヴォルケンリッター】が設定された真意
【管制人格】の基本スペック、所持魔法に至るまで
改悪の詳細はあったけど 書自体をどうにかする手は無かった。

不幸中の幸い 過去の事件で侵食の遅延が成功した事例が出てきた。
侵食される主に魔力供給することで 言い換えれば主経由の蒐集みたいなもんだけど
ハヤテに気づかれないように こっそりリーゼさんが実行してる。



(リデ)「前例が無いだけで 手が無いと決まったわけじゃないわ」
(クロ)「あるはずです レヴィがその証人になる」
(レビ)「でもボクはなにも知らないよ」
(ユノ)「せめてレヴィの【記録】ってのがもう少し鮮明になってくれればね・・・」




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ボクののーみそ見せるわけにはいかないけど
バルニフィカスを見せるのは もう躊躇う必要ない。
初心に帰って バルニフィカスの記録データから調べなおすことになった。
おねーちゃんやユーノも加わって 隅から隅まで調べつくす。
モニターに映し出されるデータの密林、
パソコンの扱いに自信のあるスズカやアリサも目を凝らして探す。
困ったときの猫の手、もとい手空きのロッテさん(アリアさんはハヤテ介護中)
果てにヒマしてたヴィータも連れてこられた。
総力戦だ。








基本プログラムとボクの魔法術式を差し引いても膨大なデータ
その中にあった 砂漠の針みたいなヒントを見つけたのは
おねーちゃんだった。




それは なんの変哲も無い数字。
膨大な符号の集まりだった。
そのままでは意味を成さない 謎のデータ。



その なんの変哲も無いはずの符号に
おねーちゃんは規則性を見つけた。
その規則性に従って 32個の符号をひと組にしていく。
謎だった数字の列が きっちり32桁の組に収まる。


それを 頭23桁と後ろ9桁に、さらに後ろ9桁を3桁x3組に分ける
23桁はどうやら連番になりそうだ。
これを順番どおりに並べていく。
3桁の数字は250くらいに収まっている。




今度はスズカが気づいた。
これは カラーコードだ。

地球で 日本で 海鳴で使われてる 3色の度合いを0から255の値で示す。
デジタルフォトとかで使われる技術。
科学技術が発展した地球ではよくあるものだけど ミッドチルダには無い。



配置情報と 色情報
これらを使って数値化して保存するもの それはひとつしかない。






画像データだ。

本来バルニフィカスには無い保存形式
きっと【向こう】のバルディッシュから生成されるときに
どうにかして保存しておこうとしたんだ。

パソコンだってモトをたどればデータはゼロとイチの集まりだからね。
無理やり保存しようとして 順番がバラッバラになって
なんのデータか分からなくなっちゃってたみたい。



(アシ)「ここまで分かれば復元できるよ。
    ミッドにない技術じゃ私たちにはどうにもならなかった。
    スズカ お手柄だね」
(すず)「そんな偶然だよ ただ私がパソコンに詳しかっただけで・・・」
(ロテ)「たとえ偶然でも これで何か分かれば金星さ。
    さぁまだ終わってないよ どうやらまだ完全じゃないようだ」



復元されて プリントされた画像はぜんぶで64個
ひとつひとつが待機バルディッシュくらいのサイズで
にたようなものがいくつか まるでひとつの写真を切ったようになってる。



(ヴィ)「これなら難しいことはよく分からねぇあたしだって分かる。
     ジグソーパズルみてぇなもんだろ」
(なの)「並べればわかるの みんなでやろうよ」













ワイワイガヤガヤ これは違う あれはそっち
徐々に もとの写真が露になってきた。
4x4の16ピースが写真1枚になっていて
ぜんぶで4枚の写真が完成した。



できあがった写真は へいとが映ったものばかり
【向こう】のバルディッシュが大事にしてた主人の記録だろうか。

中にはボクの知らない人も。





1枚目

"へいとと猫のお姉さんとアルフが一緒に写った写真"

猫のお姉さんはボク知らないけど 【記録】を探せばあるかもしれない。
場所はへいとの家 ジュエルシード事件のとき通った。




(フェ)「リニスだよ わたしとアルフの魔法の先生で
    かあさんの使い魔だった人」
(アシ)「あのリニス? 私とずっと一緒にいた猫の」
(フェ)「うん きっと同じリニス」


あぁ ジュエルシード事件中に見つかった日記の持ち主さんかぁ。
へいとがバルディッシュを構えてることから 初起動の記念かな?





2枚目

"ナノハとへいとがリボンを交換してる写真"

海が見える公園 海鳴にこんな場所あったよね
クロノに横槍いれられたとこ。



(なの)「ふぇ!? こんなことやったっけ?」
(フェ)「きっと【向こう】のわたしたちはやったんだよ。
    ほら 右下に『大事な友達』って書いてある」
(なの)「フェイトちゃんとわたしも大事な友達なの!!」
(フェ)「大丈夫だよなのは わたしもそう思ってる」


そういえば【向こう】のナノハとへいとのリボンだけは白黒逆だった。
おねーちゃんは【向こう】では おかーさんと一緒に旅立ってるから
写真の中には居ない。




3枚目

"『初めての学校』と書かれた写真"

ナノハ へいと アリサ すずか
4人がたぶん学校の門の前に並んでる。



(リデ)「あらかわいい なのはさんの学校の制服ね」
(フェ)「【向こう】のわたし、学校通ってるんだ」
(リデ)「行ってみたい?」
(フェ)「えっ あ、あの  考えておきます・・・」


へいとより リンディさんのほうが興味深々なんだけど
もしかして・・・  




4枚目

"ナノハ へいと ハヤテと ハヤテを抱える女性が映る写真"

秘境八神家で撮ったみたい。
で、これ誰?  見た事あるような・・・



(ヴィ)「管制人格!?」
(クロ)「この女性がそうか」
(アリ)「『退院記念』って書いてあるわね。
    抱えられてるけど はやての足治る見込みあるんじゃない」
(ユノ)「それよりもどうやってこの状態に持っていけたかだよ。
    管制人格が一緒に存在できるなら これは蒐集が全部終わった後の写真なんだ」
(クロ)「事件解決への期待が持てるな」


私服だから気づかなかった。
ジャケット姿でなら【向こう】でも会ったゾ。
・・・あれ、こっち来てから見なかったっけ? あれ?




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捜査に役立ちそうなのは4枚目だけだ。
けれど 管制人格さんの姿がはっきりした。


(クロ)「局のデータベースに照合してくる。
    過去の事件でも蒐集が終わって召喚された事例はあるから
    この女性の姿が目撃された可能性も低くない。
    そこから何か進展があるかもしれないしな」
(ヴィ)「なぁ、これ借りれないか?」
(クロ)「かまわんが 何に使うんだ?」
(ヴィ)「もしかしたら はやてが会ってるかもしれねぇ。
    全頁蒐集しないと実体は持てないけど 起動だけなら400頁、
    もしかしたら コンタクトしようとしてるかも」



主の承認もいるけど ハヤテはボク使って裏技で表に出そうとしたし
それで事足りるとすれば そうか起動だけはもうしてるかもしれない。
直接聞いてみるのも 手詰まりの今は仕方ないかもね。


明日みんなでお見舞いにいって
そのとき聞いてみる事になった。
なんで皆気づかなかったんだろう それ自体が意味する事。
その点ハヤテは感が良かったのがボクらの敗因。





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  (あと)

デバイスや術式がパソコンみたいな科学技術なら
データの保存方法もやはりパソコンみたいな感じだろう
データは根本は0と1の並びですから こういう隠し方もアリじゃないかと
そんなお話
【向こう(原作)】の姿が【こっち(当小説)】に視覚で提供されるのは
今作では唯一になると思います

そのままだとなのセント成分もないので
たまにイベントで使われる『16ピース』を引用しました



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