小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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3倍数と5倍数のかぶり日
前回同様 3本ほどうpします
今回から14章突入
今回からレヴィっぽい「何か」が登場
前回同様 3本ほどうpします
今回から14章突入
今回からレヴィっぽい「何か」が登場
海鳴市からそう遠くない 手付かずの自然が残る山と海の狭間、
波打ち際にしゃがみ込む少女がひとり。
蒼の魔導師 レヴィ
に、似た『誰か』である。
顔つきや神色は確かにレヴィだった。
が、数時間前までは小学生だったのが 今は大学生級の体型を持ち
元々あった胸がさらに強調されている。
着慣れた蒼い制服風の私服もサイズが合わなくなったのか
服も騎士たちのアンダースーツのようなものに変わっていた。
おそらくは 件の写真に写っていた【管制人格】のものだろう。
二人を足したような と表せばそう見えなくもない。
その少女(?)の体に巻きつく蒼い魔法の鎖
彼女自身が その場から動けないように体を固定している。
その鎖も 時折揺らいでいた。
彼女の得意分野ではない魔法ということもあるが
それでも彼女がそこから動けない理由は 他に2つあった。
管理局のサーチャーが複数 レヴィにゆっくり接近する。
一定距離まで近づいたところで サーチャーのひとつの反応が消えた。
「...対象 1機撃墜確認」
口にしたのはレヴィ しかし口調がおかしい。
能天気な彼女に似合わない機械的な発言。
そしてまたひとつ サーチャーが沈黙。
「新たな対象を確認 敵性あり 直ちに殲滅...」
ここで映像が途切れる。
最後のサーチャーが打ち落とされた。
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【SIDEOUT】
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(クロ)「見てのとおりだ」
大学病院の一室で 空間モニターに映されていた映像を見せられ
一同出る言葉が無い。
便宜上『闇レヴィ』と命名された彼女を
監視するほかのサーチャーに映像が切り替わる。
(クロ)「一定距離まで近づくと打ち落とされるらしい。
この調子で既に十数機サーチャーを落とされてる」
(なの)「どういうことなの? レヴィちゃんは・・・」
(アシ)「たぶん【闇】に表層意識を掌握されてる。
バインドが健在だから 深層は残ってると思うけど」
(フェ)「そこまで侵食される前になんとかしないと
レヴィと対峙することになっちゃうよ」
レヴィと戦う それも死闘となると
この場にいる誰もが相手になりたくなかった。
姿形は違えど レヴィ本人なのは魔力パターンから法的に間違いない。
それだけで彼女を傷つけることを躊躇う。
不幸中の幸い 闇レヴィも無作為に攻撃してるわけじゃない。
敵性を感知したサーチャーは全滅だが 特に自然生物に手を出していない。
映像でも付近を野鳥が飛んでいるのが確認できる。
だがそれも 闇が完全に起動すれば どうなるか分からない。
実は書の頁は蒐集仕切れておらず そのため起動が不完全になっているらしい。
そうでなければ 主(この場合は代理のレヴィ)の掌握は一瞬で終わる。
少なくとも 今まではそうだった。
完全起動する前になんとかすれば 活路はある。
どうすればいいか分からないのが問題だった。
せめてどの基準で【敵性】を判断しているか分かれば考えようもあるが・・・
(はや)「あのな それなんやけど
本来の主たるわたしは【敵】にならへんと思うんやけど。
それに今のわたし 資質もってかれたまんまやし」
(ヴィ)「あたしら騎士も大丈夫だと思う。
あんま考えたくないけど あたしらは元々同じ書のプログラムだ。
シグナムたちと連絡とれりゃなお確実だけど 今はそういってらんねぇし」
(すず)「あ、あの 鳥さんとかが平気なら
わたしたちも大丈夫じゃないかなぁって・・・」
(アリ)「そっか そうよ 私たちにもできること
ううん 私たちにしかできないことがあるじゃない」
(アシ)「トーゼン そこに私も入ってるよね?」
出たのは3案、
いずれも 特に3つ目は危険すぎるとクロノは言ったが
管理局員が真っ先に敵性判定される可能性が高いため動けず
なのは・フェイト共に同理由で動けずとなると 頼れるのは必然このメンバー
無茶だけはするな とだけしか言えなかった。
守護対象に危険を伴わせなければいけないという 苦肉の判断だった。
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そして舞台は再び現地
広範囲に結界を張り
安全距離にできる限りの人員を配置して 万全の状態を取った。
はやては病院を抜け出す形になるため 結界には認識阻害効果も持たせている
また 一般人数名が結界内で行動することになるため その調整もされた。
「新たな対象を確認」
闇レヴィが発する言葉で一同は足を止める。
この先が彼女の探知範囲らしい 局員が接近できるのはここまで。
(フェ)「ほんとに大丈夫? 危なくなったらすぐ行くからね」
(アシ)「フェイトじゃ真っ先に攻撃されちゃうよ 大丈夫大丈夫」
(なの)「うぅっ 何もできないのが辛いの」
(ザフ)「心配無用 いざという時は俺が命に代えて護りきる」
『主の為』として ザフィーラは今回協力を取り付けた。
他の騎士は相変わらず連絡が取れないが
書がこの状態では蒐集もできないだろう。
異常事態に気づいて戻ってくるのが先か すべて終わるのが先かは不明だが。
一般市民組(+はやて)と騎士組に分かれて
ふた方向から探知範囲に 足を踏み入れた。
念のため アイゼンは待機状態、
和平の使者として見てくれるのを期待する。
「...敵性を認めず 警戒は続行」
どうやら速攻は避けたらしい。
さらに接近する 少しずつ 少しずつ・・・
(アシ)「タッチ!!」
一般市民組が接触に成功。
闇レヴィも物理接触してきたことで顔はそちらを向いたが
それも一瞬 何も言わずに元の方向に戻した。
どうやら今のところは平気らしい。
一方 騎士組は
「監視対象の敵性を探知」
という発言があり 途中で足止めを食らった。
(アリ)「ねぇあんたレヴィなんでしょ。
なんでこんなことになってんのよ
アンタがこんなことする必要あったの?
騎士とか闇とか 直接は関係ないんじゃないの?」
アリサの真ん中直球ストライクが投げられる。
直球すぎて アリシアが止めに入ろうとするくらいだったが
「その質問に回答する必要を認めず」
(すず)「あ、お話はできるんだ」
闇レヴィは とりあえず反応はしてくれるようだ。
「質問への返答は審議により認められた
するならば迅速にせよ 優先行為を妨害してはならない」
おそらく優先事項とは 敵性対象への攻撃のことだろう。
気が変わらないうちに とも取れる。
(アリ)「それじゃ あなた誰なの?
どうして攻撃してくるの?
目的はなんなの? お願い 答えてよ」
「回答1、我は魔導書の防衛プログラム也
回答2、我は魔導書に危害を加えようとするモノから
魔導書本体を護るための最後の砦也
回答3、我は魔導書の目的を遂行する為に行動する者也
魔導書は『あらゆるモノを蒐集する』ことを望む也 以上」
回答3は それ自体が本来のものから歪められている。
正しくは『あらゆる魔道術式を蒐集する』であった筈だ。
どうやらこのプログラムは 全てを蒐集するべく
手加減なしの攻撃を当てて壊してしまうらしい。
それも 世界単位で である。
(アシ)「レヴィを 私の妹をどうする気?
妹を放して あの子は人間よ プログラムなんかじゃない」
「回答1、彼女が我を放そうとしない也
回答2、少なくとも我より同等ないし上位のプログラムと認識する」
(はや)「わたしからも質問や。
あなたはこれから何をしようとしとるんや?」
「その回答には答えられない 審議中で 決定されていない」
ここでひとつ明かそう
彼女がここから動けない2つの理由
1つ レヴィが闇を自由にさせないよう
バインドで縛り付けて物理的に固定してるためである。
もう1つは闇レヴィの内部にあった。
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