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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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あれ、ユーノ君がオワタ?


















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戦争の跡のような路地から走ること数分
わたしたちはとある公園へ逃げ込んでいた。
あのまま道路を走り回っても仕方ないし
時間が時間だから 何も知らないおまわりさんに見つかって補導されても困る。

「はぁ・・・ はぁ・・・」
「と、とりあえず ここなら大丈夫 よね・・・」







「なのはちゃん のぞみちゃん」

ベンチに座って休んでいたら 突然声をかけられた。
この時間 こんな場所だけにドキッとしたけど その声の主を見て納得。



はやてちゃん
どうやらお風呂に入ってたらしく メールを見てすぐに家を出発
ほどなくして公園に入っていくわたしたちを見つけたみたい。
そういえばこの公園 八神家の近くだったわね・・・

「ごめんなー すぐに連絡でけへんで。
で、何があったん?」
「えっと、私もどう説明していいのか分からないんだけど・・・」
「僕が説明します。 たぶん貴女たちもさっきの状況だと飲み込めてないでしょうから」

「・・・なのはちゃん 昼間の子ってのは分かるけど 彼どちら様や?」
「あれ、そういえば自己紹介したっけ?」

駄目だこの天然 早くなんとかしないと・・・







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ここで初めて ユーノ少年と現地少女たちの紹介しあいっこ。
それと超科学的魔法の説明が改めて行われた。
といっても二人とも終始ぽかーんとしてたけど・・・



「・・・で、資質やったっけ わたしたちにもあるんやな」
「僕の声が聞こえてたなら 少なくともリンカーコアは持ってます」
「そのコアってのがあると 魔法が使えると」
「実際わたしたちはさっき使ってたし ねぇ」
「そうだね」
「ふ、二人とも実経験済みやて!? なぜその場に居なかった自分っ!! /(^o^)\」

まさになんてこったいな格好をとるはやてちゃん 生まれと血の関係かしらね?





「すみません あなたたちを巻き込んでしまいました」
「あ、えーと・・・ たぶん平気だよ」
「そうね 仮にあの状況から逃げろって言われても難しかったわね」

どんな状況だったんやろ? と妄想を膨らましてるはやてちゃんはさておき


「それに さっきみたいなのがまだまだいっぱいあるんでしょ?」
「えっと 僕が封印できたものが1つあるから あと19個ほど・・・」
「そんなのがご近所で暴れてたら大変だもの。
私の魔法で手伝えられるなら 手伝わせて欲しいな」
「あぁ、それわたしも乗った。 仲間はずれは良くないで」
「そういうわけよ、少年。 もちろん私もね」
「皆さん・・・」
「なのは だよ みんなそう呼ぶから ユーノ君もそう呼んで欲しいな」
「せやったらわたしも はやてで呼んでくれるよな」
「え、あ・・・」
「あきらめなさい少年 こうなったなのは姉さんはジュエルシードでも止められないから」

この頑固さは誰に似たのかしらねぇ?






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ジュエルシード捜索の手伝いが決まったところで 新たな問題が浮上した。




「あ、ユーノ君 足・・・」
「え? あ!?」

必死になってたせいか ユーノはナゾブツか障害物かで足を怪我していた。
若干血も滲んでいる。


「どうしよう ばんそうこうなんて持ってないし・・・」
「ばんそうこうでどないできる怪我だったらええけどなぁ。
さすがにこの時間じゃ病院はやってへんで」
「それ以前に戸籍が無いユーノが病院かかれるのかな?」






「あ、大丈夫 こうすれば・・・」

そう言った少年は次の瞬間には あのフェレット君に変身していた。


「スクライア一族御用達の魔法で 狭いところの探索とかにはこっちの姿が便利なんです。
自然治癒力も上がるので しばらくこの姿でいればなんとか・・・」
「それならそのまま連れて帰ろうか。
元々『フェレットを預かる』ことになってるし」
「あー そうだね そうしよっか」
「いいんですか?」
「いいも何も ユーノ君寝るところないじゃない」
「それはそうなんですが ご迷惑にならないかと・・・」
「ちゃんと家族には話してあるから  大丈夫だ問題ない」
「えっと それじゃ お世話になります」






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「しばらくは魔法のこと とおさまたちには内緒だね」
「そうだね ユーノ君も喋れなくて窮屈だろうけど 我慢してね」

そうやすやすと信じてもらえるとも思えないし。
というわけで『ただのフェレット』を連れ帰ることにした私たち。











・・・の考えは、甘かった。



















「その必要は無い」
「話は聞かせてもらったわ」



今度は座ってるベンチの後ろから声が。
振り返ってみると・・・


「あぅっ」
「きょう兄さん みゆき姉さん・・・」








先に走り込みに出た兄&姉
私たちの帰りが遅いと思って 探しに出ていたところ
戦争の跡から逃げる私たちを発見 そのまま尾行していたらしい。
ぜんっぜん気配感じなかったんだけど・・・  流石ね。

「なのは 高町家の鉄則を破る機じゃないだろうな」
「えっと その・・・」


「鉄則って?」
「うちの鉄則の中にね 【家族たるもの 偽りや隠し事はしないこと】ってのがあるのよ。
私もすっかり忘れてたわ」

誰よ、こんな原作にもない設定つけたの?
まさかあの女神じゃないでしょうね・・・


「それじゃきょう兄さん 今これから帰って説明するとして
とおさまたちは ううん、二人はそうかそうかって信じる?」
「ただ話を聞くだけでは信じられない話ではある。
だが、そのフェレット いや人間の姿が本来の姿か。
彼が今さっき実演してくれてるからな 真っ向に否定もできないだろ」
「それにさっきの話だと なのはたちも使ってたんでしょ?
うちで披露したら きっと父さんたちも信じると思うな」

確かに 論より証拠ということわざもある。
ただ、今ここで話しちゃって この先の展開がどうなるのか分からないのよね。
あ、でも既に目の前の兄&姉&八神家の主にはバレてるのか。
いもづる式にアリサちゃん・すずかちゃんにも数日中にはバレるだろうし。


「・・・なのは姉さん ユーノ」
「「うん?」」
「ひと段落してからあまりにも早いけれど 『年貢の納め時』かもね」
「う、うん・・・」 「そうかもね・・・」

二人も 八方塞がりなのは感づいてるみたい。






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ミッドチルダの法では
魔法技術が確立していない世界において むやみやたらに魔法の存在を教えてはならない
なんてのがあるらしい。
万が一の場合は 最低限にとどめることも義務付けられている。

なんてことを高町一族に言ってもきかないのは
その高町一族であるわたしたちがよく知っている。
その後、自宅で説明会という名の聴取が行われた。



元々アレな世界に身を置いていてこともあって
「一般的には」信じられない話ではあっても 証拠があれば信じるらしく
ユーノの魔法披露(もちろん危険のないものね)で両親も納得してくれた模様。

そしてそのままユーノは我が家にやっかいになることに。
原作と違うのは この時点で魔法の存在が高町家に知れたことと
ペット扱いではなく 養子扱いのように接してくれてることだろう。
フェレットモードでさすがに自室は厳しいので わたしたちの部屋に相部屋となったけど
通常の姿でいられるようになったらどうするんだろ?










自室に戻って 充電器に放置されていたケータイにメールが来ていることに気づいた。
なのは姉さんとわたしのに アリサちゃん5通と すずかちゃん2通 それぞれ来ている。

内容は 先ほどの戦闘の余波を感知したようなものだった。
わたしたちも感知してないかなど 確認を促す文章が綴られている。




「のぞみ どうしよう・・・」
「どうしようったって・・・」

ここで秘密にしておくのは得策ではない。
はやてちゃんにはバレてるので そこから話が回ることも
きょう兄さん経由で忍さんを回ることも考えられる。


「ユーノ君、最低もう1回説明会が必要そうなの」
「そ、そっか・・・」

ある意味、大犯罪者だよねぇ  ユーノ乙。





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(あと)


第3話にして 盛大にバレました
原作はどこへ?
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