きっとリリカルな世界 ２章-２

ここでまさかの　「アレ」　登場

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【 あらすじ 】



サッカー応援のあと　ジュエルシードの発動を感知したなのはちゃん、
すずかちゃんと合流し　マンションの屋上に来てみると
なんということでしょう　海鳴の町並みを浸食せんと大樹が根を張り枝を伸ばしていた。

一方　その大樹の根源に近い場所に居たのぞみちゃん・はやてちゃん
デバイスも無く　怒涛の勢いで伸びる根から逃げる二人、
さて、どうなる？



※アリサちゃんは根っこに車をやられ　今回は出てきません





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【 SIDE NANO 】




今までにないくらい大きなジュエルシードの暴走で
町中が大変アレなことになってしまいました。
わたしたちがなんとかしないと・・・




「ユーノ君、どうすればいいの？」
「あ、うん　まずは暴走の根源を見つけないと。
こんなに広範囲に広がってて　近づくと危ない状況だから
みんなで手分けして魔法で探し出そう」


探索魔法　エリアサーチの方法は
レイジングハートが教えてくれたの。
すずかちゃんもけっこうな得意な分野だし　ユーノ君はもともとそういうお仕事してたから
すぐに見つかる。　　　といいなぁ・・・







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【 SIDE NOZO 】




「いいから早くやってよ」
「何がや？」
「いや、なんとなく電波を受信したから」


こちら　絶賛根っこから逃げてる現地組　けっこうしつこいのよ。



「わたしたちってそんなにおいしそうに見えるのかしらねぇ？」
「縁起でもないこと言わんといて・・・
ってアカン　この先行き止まりやで」

しまった、ふだん通らない道だったから　袋子路に気づかなかったわ。


「どないしよ」
「とりあえず防御魔法で持ちこたえて
なのは姉さんたちが何とかしてくれるまで持ちこたえれれば」
「ごめんな　こんなときになんの役にもたてへんで・・・」
「出世払いで返してくれれば良いわよ　無事に乗り切れたらね」
「せやけど　わたしだって魔法の心得はあるのに　なんもでけへんなんて・・・
嫌や、この際神でも悪魔でもええ　今この場を何とかできる力くれ!!」

それ　今出てきたらどんだけご都合主義なのよ？














そして　本当に出てくるとか・・・










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【 SIDE NANO 】




「えっ・・・」
「なのはちゃん　見つかったの？」
「ううん　でも、これ・・・」


ジュエルシードはまだ見つからないけど
のぞみとはやてちゃんが近くにいたの。
でも、なんだろう？　この辺りだけ魔力素が濃く感じる。

ううん、それよりも今はジュエルシードなの。
早く封印して　のぞみたちも助けなきゃ。






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【 SIDE NOZO 】





はやてちゃんの神頼み発言のあと
わたしは　ううん、、はやてちゃんも　唖然としていた。




わたしたちと大樹の根の間に立ちはだかるように
突如、禍々しいあの本が出現したのよ。







「・・・ほんまになんか起こった」
「んなアホな」
「関西弁移っとるで。　でもこれうちにあった本やないか」







あの本　原作どおりとも言えないからとりあえず謎の書（仮）とでもしておくけど
書がシールドみたいなのを発してて　根っこはそこで止まってる。
というか　あれもしかしてジュエルシードの魔力吸ってない？

本来なら　はやてちゃんの誕生日に起動するはずの書（仮）
誕生日が原作どおりなのは去年誕生会やったから間違いない。
でも、目の前でページをぱらぱらめくって起動準備してるのは確か。
なんで？










『 Anfang 』

ページを全てめくり終えた書（仮）が起動宣言し、
地面に魔法陣が出て　人影が４つ出てくる。
ここだけ見れば原作どおりね　日付がかなりズレてるけど。



「きゃっ!!」
「何だ　何が起こってるんだ」

召喚されて早々　現状が分かってない４人
そしてこの状況自体が分かってないのが１人
駄目だ、わたしがなんとかしなきゃ・・・


「すみませーん　そこの皆さん」
「!?　この度の新しい主ですか？　我々は・・・」
「自己紹介は後でいいので　その根っこをどうにかしてくれませんか？」
「よう分からんけど　わたしからもお願いや」
「・・・御意」







代表してリーダーらしき桃髪のおねえさんが答え　４人が行動を開始
ってちょっと待ってリーダーさん　燃やす気？　街中よここ


「ちょっと待てやー　火事起こす気かい!!」


スパコーン　と威勢のいい音が響いた。
音の出元は　はやてちゃんが握ってたフライパン
さすが新品ね　いい音。　　じゃないわ違う違う・・・



「はやてちゃん　さすがにそれは痛いわよ」

ほら、リーダーさん頭抱えてしゃがみこんじゃった。

「え？　あぁ、堪忍や。　いつものハリセンの要領でついやってしもた」

ハリセンもけっこう痛いけど　次元が違うと思う。
フライパンがジンギスカン鍋みたいになってるもの。

「せやけど　とにかく燃やすのはあかん。　まわりの住宅に燃え移ったらご迷惑や」
「き、肝に銘じます・・・」




頭をさすりながら　迎撃を再開する４人。
ところで今思ったんだけど、それだけ威力あるんだったら
そのフライパンで根っこを攻撃してもよかったんじゃないの？






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【 SIDE NANO 】




「これ・・・　　見つけた!!」

３人で探索魔法を駆使して数分
やっとすずかちゃんが見つけてくれた。



「あそこかぁ　オッケーすぐに封印するの」
「ここから!?　無理だよ近づかないと」
「大丈夫　できるよ。　そうだよね　レイジングハート」


わたしの言葉に反応するようにレイジングハートは形を変えてくれる
長い柄にトリガーのついた　銃砲のようなモードに。



「長距離砲撃!?　僕でも使えないのに」
「たぶん　平気。　ううん、絶対に」

アリサちゃんがやってたように　イメージするのが大事なんだよね。
テレビで見た　とある特撮番組のキメ技をイメージする。
微調整はレイジングハートがやってくれた。　大丈夫　わたしにもできる。
魔法の名前は　うちの流派の名前をちょっとお借りして・・・



『 Divine Buster Sealing Shift 』





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【 SIDE NOZO 】




ジュエルシードが発動して十数分
頭上を桃色の砲火が通過　やれやれ、やっと終わるのね・・・



「なんだあれは!?」
「この町のどこかに他の魔導師が　まさか管理局・・・」
「いや、あの色はなのはちゃんやな」
「色は綺麗なのに禍々しいオーラが見えるとは　こわやこわや・・・」



初動の砲火を包むように　追ってさらに太い砲火が飛んで行く。
あれはきっとシーリング効果がついたほうね。
その証拠に　太いほうが通過してすぐに根っこが引き始めた。





「・・・終わり？」
「そうみたいね」
「せやね。　っと、どこのどなたかは存じないけど　ありがとうございます」

４人に向かって律儀にお礼を言うはやてちゃん。
まさかこのあと　この４人の主をすることになろうとは　思ってないわよねぇ・・・






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【 SIDE NANO 】




封印は成功　おおきな樹も消えたんだけど
根っこと枝で壊された街はそのまま残ってて
さっきまでそこに何かがあったことを物語っていた。




「いろんな人に迷惑かけちゃったね・・・」
「・・・そうだね」
「わたし　分かってたのに　気のせいだって思っちゃった。
あのとき止めてたらこんなことにならなかったのに」
「なのはちゃん　それを言ったら　私もだよ」
「それになのははちゃんと頑張ってくれてる　すごく助かってる」
「それでも　こんなんじゃいけないよね」


わたしは　決意した。
ユーノ君のお手伝いじゃない
こんなことが起きないよう　わたしが自分の意思でジュエルシードを集めるんだ　って。





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【 OMAKE 】




「で、さぁ」
「なんや？」
「フライパンまた買ってこないとだね」
「あ・・・」






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（あと）




このタイミングでまさかの４人組登場
フェイトより早いといふ
そしてフライパンがジンギスカン鍋になるほどの破壊力があるツッコミが危険すぎる件
桃髪のリーダー涙目すぐる・・・


ディバイン　には「神聖な」という意味もあるらしいです
御神流だけに　神つながりに噛んでみた次第


今回から　あらすじを用意してみました
必要かはさておき・・・


次は　フェイト出るよ　時系列的に
ここは変える気ないしネ♪