小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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今回は 今作始まって以来
当小説群でもひさびさの長文ですの
当小説群でもひさびさの長文ですの
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【SIDEOUT】
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アースラによるジュエルシード探索任務が始まって はや10日
一向に進まなかった捜索作業だったが 突如始まった大きな進展
鳴り響くアラート
モニターに映る荒れる海
大型の儀式用魔法陣 そして あの少女たち・・・
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【SIDE YUNO】
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ジュエルシード感知の報が入り 僕らは急ぎブリッジにやってきた。
メインモニターには 大量の魔力を使い海中向けて雷を落とすフェイト、
フェイトの邪魔をさせまいと警戒するアルフ、
魔力の影響で荒れる海 そして竜巻が6本。
(なの)「なにこれ どういう状況?」
(ティ)「フェイト まりょく ながす。
ジュエルシード それに はんのうする」
(ユノ)「以前市街地でやったことと同じだよ。
海中は魔力が通りにくいから 大規模にしたんだ」
原理はこの前会議で出された案と同じ
やっぱり フェイトの裏にいる人が盗聴してたんだ。
それをフェイトにやらせて 残りのジュエルシード全部持っていく気だ。
見つかってなかった 6個のジュエルシード
もしかして海中か? という案がアースラ側で出たのは昨日のこと。
誤差数キロであれば 海岸にも接する海鳴市 十分ありえる。
どうしてそれに もっと早く気づかなかったのか 悔やまれる。
きっとあの竜巻が 残り6個のジュエルシードなんだろう
フェイトが持てる魔力を振り絞って 封印しようとしている。
でも 大規模儀式魔法のあとに封印できるだけの魔力が残っているのだろうか?
(なの)「大変!! あの、わたしもすぐ現場に・・・」
(ユノ)「止めても僕らは行きます。
ジュエルシード同士が共鳴するなり 融合するなりしちゃったら
手がつけられなくなっちゃます」
アースラの皆さんから見てフェイトは 重要参考人扱いになってる。
管理局員として あのまま消耗させておいて身柄確保てとこだろうけど
そんな躊躇なことしてたら 何が起こるか分からないよ。
(リデ)「ユーノ君にはお見通しってわけ。 本当に大したものね」
(クロ)「ですが一理あります。 今現場には活性状態のジュエルシードが6つ。
あのまま次元震でも起こされたら
今度は次元断層に発展する可能性も・・・
艦長、アースラだけでは対処しきれなくなります」
(リデ)「・・・仕方ないわね 予定を変更しましょう。
なのはさんたちの 出動を許可します。
できればフェイトさんとお話できるよう取り計らってくれるかしら」
(なの)「はいっ!!」
なのはとフェイト
ふたりは希に見る 天性の魔導師だ。
少なくとも 管理局が把握する魔導師としては 20人にひとりの優秀な。
そのふたりの全力で 6本の竜巻は一撃のもと封印された。
この様子はアースラが公式記録している。
勧誘は必至かな。 ごめんなのは 僕らのせいで 君の将来を決めてしまって。
ジュエルシードは半分ずつ分ける約束を取り交わしていたので
ふたりの手に3つずつ渡る。
これで 21個全てのジュエルシードの封印が確認された。
なのはが12個 フェイトが9個。
できれば 9個も回収できればいいんだろうけれど
フェイトはともかく 黒幕はそんなこと認めないわけで・・・
(ティ)「なに あれ?」
ティルが 空を指す。
海同様 さっきまで荒れていた空はスッキリ晴れたのに
指したところだけ黒い雲が。
しかも あれ魔力を帯びて・・・
い け な い !!
そう思った時には もう僕の体は動いていた。
フェルじゃない 僕の意思で 反射的に。
雲の存在に気づいていない なのはとフェイトを押し倒す。
雲から放たれた雷が たった今ふたりがいた場所を襲った。
あの 黒い雷だ。 そしてそれは ふたりと入れ違いにその場にいた僕へ・・・
僕の意識は そこで途切れた。
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【SIDE NANOHA】
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最後のジュエルシードが封印できて
フェイトちゃんたち無事で
よかったねって言ってるとき 不意に背中を押された。
押したのは ユーノ君
そのままフェイトちゃんにぶつかって 何がなんだかわからなかたんだけど
次の瞬間・・・
(ユノ)「うぁっ ぐっ・・・」
(なの)「ユーノ君!!」
ユーノ君に 雷が襲った。
大変、助けなきゃ と思って近寄ろうとしたけど
フェイトちゃんが離してくれない。
(フェ)「駄目 今近づいたらなのはも感電しちゃう」
(なの)「でもユーノ君が・・・」
(フェ)「ただの雷じゃない あれは魔法。
母さん、一体何を・・・」
あの黒い雷は フェイトちゃんのお母さんが使った魔法なんだって。
それを放った場所には さっきまでわたしたちが居た。
つまり 当初の狙いはわたしかフェイトちゃん。
なんで そんなことを・・・
雷が収まり 雲が晴れ
わたしはやっとユーノ君に近づくことができた。
ユーノ君じは 下を向いて動かない。
飛んでるってことは 大丈夫なんだよね?
(なの)「ユーノ君!!」
(ユノ?)「・・・心配ない 気絶しているだけだ」
(アル)「!? ちょい待ち こいつ、ユーノじゃない」
顔を上げたユーノ君の雰囲気が いつものユーノ君じゃない。
目の色も いつもは深緑なのに青いし。
(ユノ?)「これを使ったのは1年ぶりか。
何も考えずに行動するとは主らしくない。
止める間もなかったぞ」
(なの)「ユーノ君 ううん、誰?」
ユーノ君に見えてユーノ君じゃない。
わたしたちは少しだけ身構えたんだけど、
(ティ)「なのは ふぇいと あるふ
だいじょうぶ けいかい いらない」
ティルちゃんは 続けてこう言った。
(ティ)「それ フェル。
ユー兄 きぜつしちゃったから
フェルが ユー兄の からだ つかってる」
(なの)「装着者の身体を動かすアーモルデバイスって
そういうこともできるんだね・・・」
(フェ)「え、え?? なのは、どういうこと?」
(なの)「フェルさんはユーノ君のデバイス ううん、鎧かな。
『ユーノ君』が気絶しちゃったから
そのまま落ちないように『操ってる』んじゃないかな」
(ユノ[フル])「それでだいたい合っている。
正確には 俺に蓄積してある魔力で飛んでいる。
だから 貯蓄が無くなると落ちる。 その前に、陸に行かないか?
主の治療もしなくてはならん」
状況がうまく飲み込めてないフェイトちゃんたちも一緒に
わたしたちは臨海公園に降りた。
クロノ君をノックアウトしちゃった あの場所だね。
ユーノ君の身体をベンチに休ませる。
雷に打たれて 物理ダメージも小さくはない。
わたしがヒーリング使えればよかったんだけど その資質は持ってない。
今は アルフさんがかわりにかけてくれている。
(フェ)「わたしもリニス えっと、わたしの家庭教師さんなんだけど
リニスにいろいろ教えてもらったけど そんなデバイス聞いたことが無い」
(なの)「うん クロノ君たちもすごく珍しいものだって言ってた」
(ティ)「ねんだいもの なの。
えっと あたいも・・・」
(なの)「ティルちゃん駄目だよ 自分をモノみたいに言っちゃ」
(ティ)「・・・わかった」
(なの)「うん いい子だよ」
メルさんや ティルちゃん本人から聞いたことがある。
昔々 魔法と科学がそろって発達していた時代に起きた戦争、
その戦火を避けて 平和な未来に託されたティルちゃん。
だから 家族のみんなとは 何百年も前にお別れしているんだって。
ティルちゃんは泣かずに離してくれて 強いなって思ったの。
(アル)「応急処置完了 あたしができるのは ここまでだよ」
[フル]「すまない 主に代わり礼を言う」
(アル)「さっき助けてもらったからね これで貸し無しさ」
そういえばさっきの雷 どうして落ちてきたんだろう?
フェイトちゃん さっきお母さんがって言ってたよね
(フェ)「うん たぶん 母さんが使った魔法。
でも どうして? あれは明らかに わたしとなのはを狙っていた。
ユーノがかばってくれたから わたしたちは何ともなかったけど」
(なの)「わたしとフェイトちゃんが当たりそうになったって 勘違いしたとか?」
(フェ)「わからない。 分かるのは わたしは帰らなきゃいけないってこと。
帰って 母さんに直接聞いてみる」
フェイトちゃんは どうしても管理局とは接触したくないみたい。
たとえ罪は無くても お母さんの言いつけなんだって。
(フェ)「ごめん でも、わたしは母さんが大好きだから。
わたしには アルフと母さんしかいないから・・・」
(なの)「フェイトちゃん いいよ 分かったの。
ひとつだけ 約束してくれないかな」
(フェ)「約束?」
今のまま 元気なままで
わたしの前に帰ってきて欲しいな。
それが わたしとフェイトちゃんとの約束
なんとなく うん、なんとなくなんだけど
元気なフェイトちゃんと会えなくなりそうな そんな気がしたから。
(フェ)「・・・分かった 約束。
ユーノとも決着つけたいし」
やっぱりフェイトちゃん戦闘狂の気があると思うの・・・
でも ちょっと安心した。
約束破ったら生きのいいハリセンボン飲ますの。
フェイトちゃんとアルフさんを見送って
さぁ わたしたちも帰ろう。
(ティ)「なのは なのは たいへん」
(なの)「なぁに?」
(ティ)「アースラ れんらく とれない」
にゃ!?
そ、そういえば竜巻相手にしてる時はエイミィさんの応援とか
クロノ君の指示とか聞こえてたけど 気づけば静かなの。
(なの)「ど、どうしよう
ユーノ君気絶したままだし わたし転送魔法なんて使えないし」
(ティ)「たぶん アースラ なにかあった。
でも アースラ ゆうしゅう きっと れんらく くる」
(なの)「そ、そうだね 待つしかないよね」
幸い今いるところは 勝手知ったる臨海公園なの。
最悪 ウチで待てば・・・
(なの)「・・・うちも翠屋も ここからはちょっと距離あるよね。
わたしがユーノ君を抱えていくのは 無理があるの」
(ティ)「フェルは?」
[フェ]「お嬢、すまない 残りの貯蓄魔力が持つか・・・
ここまで来るまでの消費が激しかったからな」
うーん これはちょっとピンチなのでわ・・・
(??)「・・・仕方ありませんね 手を 貸しましょうか?」
(なの)「はにゃ!?」
ここで 助け舟があるなんて考えてなかったわたしたち。
突然掛けられた声に びくって変な反応しちゃった。
というか 誰かいたの!? ずっと魔法絡みの話しちゃってたよ。
そして 声の主さんを見て
さらに追い討ちをかけられるわけですが・・・
(??)「あぁ、大丈夫ですよ。
あなたがたの事情は 多少は把握してるつもりですから」
(なの)「えっ な、なんで・・・」
(??)「ずっと 見てましたから」
違うの この際そのへんの事情とかはどうでもいいの。
わたしが言いたいのは・・・
「わたしと 同じ かお・・・」
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(あと)
長いね
切りどころが無かった
ハリセンボンネタも2度目だけど
誰か覚えてるんだろうか
今回は言葉のあやだけですよ? 買ってきませんよ?
助け舟が誰かは もう言うまい
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PR
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