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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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サイト主の体調はツイッター(→)でご確認いただければ幸い
最近 一言もつうやかない日まで出てきてますが・・・

ストックがあるかぎりは更新していきますよ









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  【SIDE YUNO】
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生体研究所ならばあってもおかしくないカプセルポッドの中に
フェイトがもうひとりうずくまった形で浮いている。

上層にいる僕らは驚きを隠せない。
フェイトも だ。


レヴィの例があるから ただ似た容姿の子ならばこう驚かない。
でも今回は違う。

ポッドの中のそっくりさんは 伸長こそ低いものの
髪色から顔まで ほぼ全てがフェイトそのままだった。
例えるなら少し昔のフェイトというところ。
年齢にして 5,6歳。








僕は思い出した。
アースラで見た 管理局に保管されているプレシアさんの記録、
26年前の事故のあと 行方知れずになるまでの公式記録。



欠落していた記録は 今朝、管理局本局から到着。
出撃前に エイミィさんは僕にだけ教えてくれた。
なのはたちには 状況を見て話してほしいと。



事故が起こるまで プレシアさんもごく普通の幸せな生活を送っていた。
その傍らには愛娘と愛猫   夫は早くに亡くしていた。

その全ては ある事故で崩れる。
新型魔力炉の暴走、中規模次元震と有害物質の散乱、
そのとき偶然 影響圏内にあった自宅の庭にいた愛娘と愛猫、


プレシアさんは事故で 職だけじゃなく 娘も失っていた。
愛娘 アリシア・テスタロッサ 享年5歳



(なの)「フェイトちゃんが もうひとり・・・」
(ユノ)「違う アリシアだ。
    プレシアさんの後ろにいるのは 実娘 アリシア・テスタロッサ」
(フェ)「ユーノ、何をいってるの?
    わたしには姉妹は居ないよ?」
(ユノ)「・・・フェイトは知らなかったんだね。
    分かった 少し酷で辛い話になるから 覚悟してね」



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   【SIDE NANOHA】
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ユーノ君のお話は 本当に辛かった。
ううん いちばん辛いのは フェイトちゃんだよね。


事故で娘さん、アリシアちゃんを亡くしたプレシアさん、
アリシアちゃんを生き返らせようと 禁じられた研究に手を出したプレシアさん
きっと 研究所を追われたのは そのせいで
プレシアさんが行方不明になったのも
管理局さんに見つかりたくなかった理由も きっとそのせい。


禁じられた研究
それは何もないところから人工的に生命体を生み出す
神様を冒涜したような 生命を弄ぶような そんな研究


頭文字を4つ取ったプロジェクト名は【F.A.T.E.】



頭があまり良くないと自負するわたしでも そこまで聞けば分かる。
つまり フェイトちゃんがそうなんだ。
アリシアちゃんを生き返らそうとするあまり 生み出された人造生命体、
ほんとうの プレシアさんの娘なんかじゃ なかった。



画面の向こうで プレシアさんがほとんど同じことを言ってるし
嘘じゃ ないんだよね。  ・・・でも





(なの)「・・・でも わたしは【アリシアちゃん】には会ったことないし
    フェイトちゃんはフェイトちゃんなの。
    生まれ方がちょっと変ってるだけで フェイトちゃんは人間なの」
(ユノ)「僕も同じ意見だよ だからこそ話したんだ。
    真実を知った上で フェイトには【フェイト】として生きてほしいし
    プレシアさんを見捨ててほしくなかった」



(フェ)「・・・ありがとう 大丈夫 ユーノが言いたいことも分かる。
    少し自分を失いそうになったけど 平気」
(アル)「さすがあたしのご主人。
    あたしだったら今の話聞いて 真っ先にプレシアから離れるけどね」
(フェ)「アルフ それは駄目。
    たとえ実の母じゃなくても 母さんは大事な人には変わりない。
    なのは、ユーノ、ティル ごめん。 わたし、母さんを止めに行かなきゃ」



プレシアさんの演説どおりなら
次元断層を起こして そこに飛び込むつもりみたい。
その先にあるっていう あるはざーど? っていう世界にいくために。

あるかどうかも分からない クロノ君は無いっていってるし
そんな賭けみたいなことで フェイトちゃんのお母さんを失っちゃいけないよね。



(ティ)「ふぇいと ひとりでいく いけない。
    あたいたち てつだう」
(なの)「もちろんなの 困ってる友達を見捨てるわたしじゃないよ」
(ユノ)「もちろん 僕もね」


考えは みんな同じ
だから プレシアさんを止めにいくよ。





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