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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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あのシリーズ大好きだったなぁ・・・










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  【SIDE YUNO】
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ひととおり演説を終えたのか
アースラブリッジに流れていたプレシアさんの映像が切れた。
同時に 階下で多数の魔力反応が確認される。

プレシアさん特製のホームセキュリティに
突入隊のクロノたちが苦戦しているようだ。

居住区には何も影響出てこないところを見ると
僕の予想がだいたい合ってるんだろう きっと。



プレシアさんはアルハザードに
アリシアや自分の命と一緒に 今回の罪も全て持っていく気なんだ。

最後のジュエルシードを封印した時
フェイトにむけて攻撃したのも
そのあと フェイトを比較的安全な居住区に寝かせていたのも
そしてさっき フェイトを切り捨てる発言をしたのも
きっと フェイトに罪はない というメッセージ。

最初に輸送船を攻撃したのも
アースラを攻撃したのも黒い雷 プレシアさんのものだから
フェイト本人にかかる罪は ほぼ無いといっていい。
しかも違法研究で生まれ 身よりもなくなり
それが優秀な魔導師であるとなれば
管理局が人道的にも人材不足的にも フェイトを保護してくれる。
置き去りにしても その先不幸が待ち受ける可能性は低い。


全ては プレシアさんの計算のうちだったんだ。







(アル)「駄目だ 下にいく通路は全部使えないよ」


プレシアさんを助けにいくことに 異論は無かった。
けれど プレシアさんのほうが先手を打っていた。

通路の隔壁が降りている。
居住区から正面口まではなんの苦労も無く戻ってこれたんだけど
研究区画がある地下は 奥ほど降りた隔壁が多く
魔導人形もあって クロノたちの行く足を鈍らせている。

フェイトを近づけさせまいとしてるんだろう。
ご丁寧に入り口がある1層目から地下への通路は 全隔壁が降りていた。


(フェ)「母さん そこまでわたしと会いたくないの?」
(ユノ)「会えば一緒に行きたがることを プレシアさんは危惧したんだ。
    プレシアさん自身 フェイトと別れたくないのかもしれないし
    会えば突き放せなくなると考えてる可能性も・・・」

(ティ)「それでも いかなきゃ だよね
    あんな かべ あたい いくつでも こわす」
(なの)「ううん ティルちゃん それじゃ間に合わないの。
    わたしに 考えがある」






道がないなら 作ればいいじゃない






なのはとフェイトの 協力砲撃が床を襲う。
物理破壊設定の高威力砲に 次々貫通していく下層の床天井。



(アル)「・・・すっご」
(なの)「目的地まで 一直線。
    これならクロノ君たちよりも早く着けるよね」
(ユノ)「ははは・・・ クロノが居たら飽きれてるだろうね。
    道なりに進んでる自分達がばかばかしくなるって」
(フェ)「うん なのは ありがとう。
    急ごう 母さんは待ってくれない」







目的地まで とはいうものの
プレシアさんのところに一直線じゃプレシアさんが惨劇になりかねないので
フェイトとアルフから聞いた建物の構造から割り出した プレシアさんに近い部屋まで
一直線の縦穴を降りていく。
途中 クロノに「何をやっているんだ」と愚痴をこぼされたけど
今は気にしてはいけないと思う。






同じ愚痴を プレシアさんからも聞くとは思ってませんでした。


そうですね プレシアさんからすれば
二度と会えなくなるように仕向けたはずのフェイトが目のまえまで来るなんて
思っても見なかったでしょうからね。
それも 床貫通なんて裏技で。



(プレ)「・・・どうして 来てしまったのかしらね」
(フェ)「わたしが 母さんを助けたかったからです」
(プレ)「あなたとは もう話すことなんて無いと思っていたのに、
    いいえ 話すことは無いはずだったのに 何処で予定が狂ってしまったのか。
    こんなはずじゃ なかったのに・・・」


”世界はいつだって こんなはずじゃないことばかり”
クロノが以前執務作業中にクチにした言葉が頭をよぎる。




(なの)「プレシアさん あの、おとなしくしてもらうわけには・・・」
(プレ)「無駄よ もう道は開かれた。
    ジュエルシードが無くとも 目的地は見えている。
    ほら この先に」


プレシアさんが指す先は 次元断層ではなく虚数空間が広がっていた。
もちろん その先なんて何も無い。
幻が見えているのだろうか?



(プレ)「分かる人にだけ分かる 世界の入り口よ。
    そして その門くぐるのは 私とこの子だけ」
(フェ)「母さん!!」
(プレ)「あなたにそう呼ばれるのは 正直嫌いだったわ。
    この子は アリシアは『ママ』と呼んでくれていたから。
    でも 今はあまり嫌な感じはしないわね どうしてかしら・・・
    フェイト、ひとつだけ 教えてあげるわ」



  運命(FATE)なんてものは 無い
        全ては自分で決め 未来は自分の足で歩むべきもの


(プレ)「私とこの子は あの日、
    26年前に全てを失い 終わらせてしまった。
    けれど あなたは違う。  まだ始まってすらいない。
    今日までは私が道を作ってあげたけれど
    この先は『フェイト自身』が 決めなさい」




広域魔法 あの黒い雷を放つプレシアさん
危険を感じ 交代した僕らが次に見たのは
プレシアさんがポッドを伴い 指を指した方向 虚数空間へ身を投じた姿だった。

プレシアさんを追おうとするフェイトを止めるアルフ
無理に振り切るフェイトに折良く天井が崩れ 行く手を阻む
まるで 庭園がプレシアの意思を受けたように。









クロノたち突入部隊が到着したのは それから程なくしてのこと
使い手を失い なのはたちに再封印されたジュエルシード
リンディさんの助力もあり 次元震も予想をはるかに巣賜る規模で収まった。



時の庭園は アースラ主導のもと事件捜査のメスが入ることになり
フェイトとアルフは 危険行為と管理外世界での不用意な魔法行使で補導
当初の予定通り リンディさん直々のO☆HA☆NA☆SHIが科せられた。


プレシアさんの最期は 公式記録には記載されていない。
局員の到着を待たずに自決したことになっている。
虚数空間に身を投じたことで 事実そういうことになるのだろうけれど
遺されたフェイトはあてがわれた部屋に篭ってしまう。

それでも 数日後にはフェイト自身の意思で 僕らの前に笑顔で姿を現した。
これからは自分で決めなきゃいけないから と。




全ては プレシアが仕組んだ行為
公式記録『プレシア・テスタロッサ事件』では そう書かれている。
彼女の思惑通りに。




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  (あと)


最初からほぼ全員揃ってる関係上
なのフェ合体攻撃をあてる相手がいなかったので
庭園の壁天井一式に犠牲になってもらった次第
すまない プロットではここで空港火災のネタを使う予定じゃなかったんだ
まぁ庭園自体は無事でしたので それで勘弁していただきましょ



義娘を想いう母親プレシアさんがとった
義娘にとって最善であるべき行動
表立っては正史どおりでも 真意は娘想い(イノセント仕様)だったわけですね

ここまで 原作沿いと書いておきながら
フェイトへの虐待行為も無いどころか 傷ひとつ話題に乗らなかったのは
そういう理由からでした

ただ プレシアさん生存フラグは
彼女自ら折ってしまわれましたが・・・
せめて アルハザードに辿り着くことをお祈り申し上げます


運命なんてものは無い
デデンデンデデデン・・・



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