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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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第6シリーズ最後の おはなし
二期短かったなぁ たぶんリインのおかげ


ちなみに第7シリーズのストックは無印終了までたまりました
んですが 20回以上あるんだけど どうしてこうなった?
週1で半年分くらいあるぜよ・・・







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11月末
某無人世界




この日 はやてと闇の書のリンクを完全に切り離す最終作業が行われた。
不測の事態に備え 無人世界を借り
軌道上にグレアムさんが動かせられる艦隊が待機している。



作業が進むにつれ
闇の書の防衛プログラムも異常を感知したのだろう
はやてへの侵食を警告として送ろうとしてきたが
そのへんのプログラムはペンタゴン方式で完全に無害化済みだ。
リインが作業してるので【外部操作による強制転移】もエラーを起こし起動しない。




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作業は書の様子を見ながら 2時間ほど続き そして、




「・・・終了、しました」


リインの一言で 全てに決着がついたことが宣言された。
ほっと胸をなでおろす関係者一同。



リンクが完全に切れたため はやてへの侵食も断ち切れた。
今までなかった 足に何かが当たる感覚 を触られながら感じ
それが夢ではないことを実感するはやて






残る作業は あと2つ



リンクが切れたとはいえ まだ闇の書の中に残る【はやての魔法資質】の返還
これは【旅の鏡】を応用し 簡単に奪い返すことに成功。

白く光る資質
書が起動したとき 書へ吸い込まれたものが
今、はやての目の前にある


「なんやキレイなモノやけど これ体の中にいれて平気なん?」
「元々主の体の中から無理やり出されたものですから 問題ありません」
「せやね だったら『お帰り』になるんやね」








残る作業は あと1つ



「本当にいいのか?」
「ああ」

クロノが尋ねたことに リインは即答する。


「私は呪われた魔導書の管制人格 今はもうそうではないが
 そんな私に 魔法を行使する資格は無い これでいいんだ」
「リインフォース・・・」
「主が気にやむことではありません
 それに私が魔法を使えなくても 主の傍で支えることくらいはできます」





1番最後に残された作業は【闇の書の物理的破壊】
製造時から書に施された 機密保持機能を使い
書本体に蓄積された魔力を使い原始レベルで崩壊させる。
デバイスでもなければ本でもない ただの塵となり 復旧もできない。



その闇の書には リインの魔法施行に必要なプログラムと
擬似リンカーコア およびユニゾンシステムのソフトデータ一式が残されていた。
この3つは特に破損が激しく 闇の書の闇に侵食され尽くされており
無理にサルベージしても使い物にならないところまで壊されてしまっていたのである。
辛うじて 昔々闇の書となる前に蒐集した術式はサルベージできたが
リイン本人は これらを行使することも放棄していた。
今後、全てはやてに継がせるそうだ。

逆に これらの侵食が特に大きかったから
歴代の主が蒐集完了後 主を乗っ取り暴走していたわけだが。
リンクは切れ 蒐集頁もゼロ
今の書にこのシステムを動かすためのエネルギーは無い。





闇の書が パラパラとページを捲っていく。
捲られたページが順に崩れ 完全無害な塵となって空気中へ消えていく。

「これで 全てが終わったわけではない。
 私が、闇の書が永い時に犯した罪で 多くの人間を悲しませてきた。
 私は やはり永い時を使い それを償わなければならない
 こうやって消えるのは簡単だが それではなんの解決にもならないからな」




『生きて罪を償う』

それは 死を持って詫びるよりも辛く険しい道
あえて リインはそれを選んだ。

愛すべき主と騎士たちのために そして、自分のために。






闇の書の 白紙の666頁が全て消え
表紙が光の粒子となって リインの手を離れたことを確認し
管理局は長年の『闇の書事件』の終結とした。







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闇の書事件の終結は
その映像と共に 管理世界の一般人の目にも触れられた。

八神家の希望で行われたこの発表
全てを包み隠さず公にし 今までの罪を清算するという意思を出した形だが
特に過去の闇の書事件の遺族達から評されることになる。


最後の書の主 八神はやては
主として全ての責任を全うしようとしていた。
しかし逆に 闇の書の主ではなく 真の夜天の書の主として任を全うし
また事件を完全解決に導いた英雄として崇められたのだった。
これに対し はやて本人は あまり良くは思わなかったようだが・・・

騎士たちとリインも 本来の主の下に還った者として認識されるようになる
しかし犯罪者の汚名が拭い去られたわけではない

数年の奉仕を経て 管理局に正式に就くが
特にミッド地上からの目は原作ほどではないがキツイものがあるのだが
それはもうすこし未来の話






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時間は少し進み
12月



世の中がクリスマス一色に染まり
翠屋では文字通り師走状態になる季節
俺とゆうか アリシアやユーノ 臨時要員として来たアルフに銜え
本当にアルバイト活動を始めた一郎君(ザフィーラ)の活躍により
聖夜の嵐をなんとか乗り越えることができた





「お、おわった・・・」
「日本のクリスマス 恐ろしい行事なんだね」
「いや ケーキが人気の店だからだと思うぞ」
「まるで戦争だ 俺も未だかつてこのような戦場には立ったことがない」


クローズの看板を出した翠屋で スタッフが燃え尽きていた。


「そんな身体で明日大丈夫か?」
「大丈夫だ 問題ない」
「今晩ゆっくり寝てなんとかするよ」



明日 25日は
月村邸でクリスマス会なのだ。
今年出会った人達は だいたい参加する。
ハラオウン一族が仕事で参加できないのが残念だ。
特にリンディさんが残念そうにしてた。



おそらく今年 皆で集まれるイベントはこれが最後だろう。
騎士たちの管理局奉仕が始まるうえ
なのは・ゆうか・フェイト・はやてが本人希望で管理局入りを決意している。
本人達の決意に 親たちが折れた。


今回の一件で魔法の世界をもっと知りたくなった高町姉妹は
本格的に管理局武装隊に参加
クロノを見て憧れをもったのか フェイトは執務官志望
今回の事件で完全に被害者扱いのはやても
自分の力を生かせる職場を選んだ。



ユーノは原作どおりの道を進む
既に無限書庫の一部は彼の手で整理が始まっていた。
中途半端にしたくないらしい。
局からも是非にと話が来てるそうだ
アルフはフェイトの補佐の傍ら
ユーノの手伝いも考えてるらしい。
局員として正式な仕事が無いザフィーラは基本はやての護衛で一緒である。
その合間に 翠屋に来てる。 地味にコーヒーを淹れるのが旨いらしい。



久遠とアリシアは 海鳴市在住を選択した。
元より魔法技能はほとんど見込みがないうえ
二人とも翠屋の仕事が楽しいらしい。
久遠にいたっては 桃子さんが引きとめた感もあるが・・・

アリシアは 母とフェイトの帰る家を守るのだそうな。
母プレシアは 科学者の職に戻っているので
帰りも不定期になり 家を空けがちになるからと理由をつけている。

数年後 テスタロッサ家で月村邸のネコを1匹引き取る。
昔飼ってた子に似てるのだとか。






それぞれが それぞれの道を進む
ある者は原作どおりに ある者は外れて

そして俺は 嘱託として手伝いはするが 正式な局員入りは見送った。
そう魔導師ランクは高くないし アリシア同様翠屋のほうもあるし
原作が既に総崩れした現状 臨機応変に動けたほうがいい。




運命なんて 無かったんだよな うん。
明日には世界が終わってもおかしくは無い。
今 できることをやろう。


俺は 仕込をする士郎さんの手伝いに行った。
明日は明日 その瞬間になってみるまでのお楽しみと 割り切った。


パソコンは もう必要ないかもしれない。
世界の修正力がなんとかしてくれる。
だから・・・






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モニターに書かれた文字は ここで終わっている。

文章が保存され 電源がおとされた。







「兄様 またそちらに没頭されて・・・」
「ん、あぁ 頭に浮かんだら 忘れないうちに な」


そう、ここまでの話は
全て兄と呼ばれた男が書いた小説だったのである。





「皆さんそろそろ待ちくたびれますよ 兄様」
「そうか もうそんな時間か・・・
 んじゃ 行こうか "ゆうか"」
「はい」




それが 創作物だったのか
ノーフィクションなのかは 小説には書かれていない。




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