小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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設定の裏合わせ的なお話
主人公に原作知識がないと言ったな あれは本当だ
だがこの小説に原作知識が無いのは嘘だ
主人公に原作知識がないと言ったな あれは本当だ
だがこの小説に原作知識が無いのは嘘だ
リミティ(limite)と名乗る指輪
俺がコイツと出会ったのは 4歳の頃
『 ・・・ォヤ ココハ? ・・・ェカ ダレカイナイ・・・ カ・・・ 』
家の庭で遊んでいた俺の 頭の中に響く声
両親でもなければ 幼馴染の子でもない 知らない声だったが
当時の俺に 知らない人についていっちゃいけない思想も無く
ためらいも無く声のするほうに歩いていったのが始まり。
庭の隅で見つけた指輪から 声がする気がした。
『キミハ・・・ イヤ、ソレヨリモ ワタシヲユビニ ハメタマエ』
声は やはり指輪からしているようだった。
常人なら不自然かつ不気味なもの その場で捨ててしまっていたかもしれないが
当時の俺は アニメや特撮が実在してるという夢を見る少年、
その指輪も変身モノのキーアイテムとでも思ったのだろう
声に誘われるがまま 左の指へと通してしまった。
その瞬間 指輪は俺の指のサイズに縮まり
今日この時も 一度も抜けたことが無い。
【ゆびわは のろわれていた】 デロデロデロ...
そんなイメージでだいたい合ってる。
指輪を両親に見せに行ったとき
両親はなんとか外せないか もしくは壊せないかいろいろがんばったらしいが
俺はそのときのことはあまり覚えていない
自分が変身アニメの主人公になった気分で居たんだと思う。
結論を言うまでもなく 今も俺の指にリミティはご健在なわけで
外すことも 壊すこともできていない。
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当時まだ幼かった(9歳の今も十分幼いというのは禁句)俺の頭で
理解できるように 数日かけてリミティは事情説明してくれた。
ここはあえて【彼】と言うけど 彼は15年ほど未来
【魔法】が常識として存在する世界から来た。
彼は 悪の科学者として世間では知られていた。
正義の集団の裏に潜む黒いところが後ろについていて
彼は何年も裏の世界で動き続けていたらしい。
そして当時から15年後 つまり今から10年後
その活動に終止符が打たれる。
正義の集団の表に属する人間に 彼は捕まってしまった。
しかし 彼もただ捕まるだけじゃなかった。
自分の記憶や人格を【ガジェット】 分かりやすく言えば魔法道具に移し
それをいくつか作って分散させて外へ逃がす。
その中の1つでも生き残れば それが自分の意思を継いでくれると信じて。
しかしそのとき 彼のアジトが予期せぬ爆発を起こし
いくつかのガジェットは 時空の彼方へ飛ばされてしまった。
さてこんなところで だいたい想像ついただろうか?
リミティもまた そのガジェットの1つ。
ガジェットは 武器防具の形をしたものも一部あるけれど
多くが装飾品の形をとっている。
正義の集団に見つかりにくく かつ一般人には拾ってもらえる形。
そして それを装備してしまった人間の体と記憶を掌握して
第二第三の彼として活動するために。
ちなみにリミティは 最後のソレをしなかった。
本人いわく 「そのほうが面白そうだから」
体の掌握 わかりやすく言えば憑依とか乗っ取りとか そういうものなんだけど
夢見る少年こと俺は そういうファンタジーな現象も素直に受け入れていた。
学者の気まぐれか リミティも普段はその能力を使わなかった。
ただ 夜中に俺の意識が夢の中に落ちたとき 俺の体を使い
ネットを介してこの世界のことを調べるくらいはしていたようだ。
日本語ペラペラなのはそういう理由らしい。
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更に転機が訪れる。
リミティを見つけて寄生されてから2年後 俺6歳のとき
自分の家に押しかけてきた強盗に 両親が殺された。
俺は 奇跡的に命を取り留めたが
右手と両足が 使い物にならないくらい悲惨な形になっていた。
強盗はおまわりさんに逮捕されたけれど
俺の体と心は 文字通りズタズタにされた。
身寄りが年老いたじいちゃんしか居なかったため
俺は自動的に じいちゃんの家に住むことになり
その家がある 海鳴にやってきた。
足が使い物にならなくなったせいで 車椅子生活を余技なくされる。
友達なんて できるとは思えなかった。
世間に いや、世界に見捨てられた そんな気持ちだった。
そんな俺を助けてくれたのは リミティだった。
彼の記憶には 【人間の体の機能を機械に置き換える技術】があった。
それを駆使して 唯一動く片手だけを器用に使い
数ヶ月かけて両足と右手の機械化に成功したのである。
しかも 周囲の人に気づかれず。 彼は天才だと思う。
おかげで7歳の誕生日の前には 自分の足、といっていいか分からないけれど
再び地面に降り立つことができた。
ちなみにじいちゃんは 俺のその姿を見る前に天寿を全うし、
そのときには 少年ひとり暮らしになっていた。
何故周囲の人が疑問を持たなかったのか 未だに謎である。
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回想おわり
「地面に自分の足をつけたときは感動したけど
あのあとのリハビリはきつかったなぁ・・・(遠い目)」
[[ま、まぁ そういうわけだ
魔法の補助具である【デバイス】と 私が違うことは分かってくれたかね?]]
「えっと なんとなく かな」
「未来から来ただって そんなバカな・・・」
[[私だって最初はそう思ったが この世界の時系列はそう指しているし
君たち二人と出会って 私は確信したよ]]
「えっ リミティ、どゆこと?」
[[スクライア君はミッド出身だったね。
【時空管理局】という名に聞き覚えは?]]
「もちろんあります 僕がここにいることもちゃんと申請してきましたし」
[[さっきの話に出ていた 正義の集団がそれだよ。
ちなみに私のオリジナルを逮捕した人間たちには
高町なのは君 キミも含まれていた]]
「へーそっかぁ・・・ ふぇ!?」
「それじゃ何 高町さんがリミティを捕まえにいったの?」
[[正確には捕まえに来たのはその仲間で 捕まるのは私のオリジナルだがね。
あぁ心配しなくても 私は捕まるようなことはしていないよ。
この時系列にも私のオリジナルは存在するだろうから 彼がやってくれるだろうし
失敗することがわかっていることを わざわざやるほど私は物好きではない]]
リミティのオリジナル 今はほかの世界で暗躍しているという彼こと 【ジェイル・スカリエッティ】
【無限の欲望】という二つ名を持った 魔法世界ではちょっと有名な犯罪者。
彼の意思を継ぐためのガジェットなんだけど
リミティいわく 「オリジナルが問題なく活動しているのに その行動に意味は無いだろう」 だとか。
なるほど確かに。
むしろ【上からの重圧】が無くなって 自由に研究ができて嬉しいよ。
そういって 本来の使命をためらいも無く捨てて 僕と一緒にいる。
欲望にはオリジナルさんと同じでためらわないんだね。
僕自身も拠り代というか研究対象なんだろう きっと。
それでも僕は リミティのことを信頼している。
出会って5年 感謝することこそあれ 恨むようなことはしていない。
手足の経過を見たり 調整してくれたりもしてくれる(ただし僕の体でやる)し、
僕も並程度だけど魔法資質を持ってて その関係の勉強も手伝ってくれる。
必要なら【彼の知識】も貸してくれる。
最近テレビ壊しちゃって 修理するのに借りたんだけど
どういう原理なのかテレビ番組がホログラムで空中投影できるようになってたり
3Dで映し出されたりするけど もう慣れた。
「僕とリミティに関しては そんなところかなぁ」
「・・・分かった 僕は信じるよ」
「わたしも。 未来を知ってるリミティさんがちょっと怖いけど」
[[なあに 私が知っているのは あくまで私のオリジナルが居た時間軸の話さ。
おそらく 紫音君と私が君たちに出会った時点で 未来に変化が出ているだろう]]
さて もっとお話していたいのは山々だけど
「だいぶ時間遅いもんなぁ・・・」
短針が半分より上に行きそうだ。
「高町さん 家に戻らないでいいの?」
「ふぇ? あ!? どうしよう・・・」
「まさか 家族の人にナイショで出てきたとか?」
「ううん 友達の家に忘れ物をしたことにしてきたの」
【忘れ物】は 高町さんの手の中にある宝石
スクライア君が高町さんに渡した宝石こと【レイジングハート】さんをあてればいいだろうけど・・・
「時間が時間だものなぁ・・・」
[[外の現状を理由に うちで様子を見たことにすればどうかね?]]
「あぁ そのほうがいいかもね」
うちに帰ってくるときも言ったけど
ご近所の塀やらが モジャモジャとの戦闘で大変アレなことになってる。
結界が薄かったのか 影響が残っちゃった。
「電話で事情説明して 誰か大人の人に迎えに来てもらおうか」
「うん そうだね。 えっと 八雲君」
「ん?」
「さっき 友達の家にって言ったよね」
「言ったね」
「八雲君じゃ 駄目かな?
えっと あの つまり 友達になってほしいなぁって・・・」
あぁ なるほど
夢だけど夢じゃなかった的なカンジ。
「うんまぁ 俺でよければ」
「いいの やったぁ」
友達が増えただけで 何故こんなに喜ぶのか?
「それじゃ 今から俺らは友達だぜ 高m「なのはなの!!」うん?」
「なまえで呼んで欲しいの」
「ははは んじゃ俺も名前のほうでな」
「うん シオン君」
流れで スクライア君も名前のほうで呼ばれることが決まった。
この日 どういう縁か分からんが出会った3人の 最初の約束である。
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(あと)
指輪の中身はスカさん(StS終了くらいの)
時期が時期だけに 主人公じゃなくコッチに原作知識あります
興味が出たものにはとことん尽くす 名前は有限なのに 欲望には無限
最高評議会のリミッターが外れてて かなりフリーダム
そして事故でこっち着たので帰る術なし
主人公君はこの時点で機人生活3年目
ナンバーズとの違いは 戦闘に特化してるかしてないか程度
そして短いながらも車椅子生活経験あり
あれ、どっからみてもフラグでね?
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