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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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リンディさんの間違った日本かぶれに
乗っかってみたお話
なお、なのはさんは次回から出てきます

義妹が地味に有能










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  【SIDE YUNO】
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目を覚ますと そこは活き活きとした木々と優しい風に囲まれた
どこかの山の中だった。



(ユノ)「ぁ・・・ れ・・・   僕 なんでこんなところに・・・」



状況が把握できてない。

たしか ジュエルシードを管理局まで運ぶのに
スクライアで用意してもらった貨物船に乗って、

本局までは片道5日かかるからって
船員のみなさんと少しお話して うちとけあって、

そうだ 3日目に部屋が揺れたんだ
何があったのか聞きに 部屋を出て、



最後に見たのは 黒い雷



(ユノ)「そうだった 船員さんたちに言われるままに
     脱出カプセルに乗って・・・」

たどりついたのが この世界?
雰囲気はミッドチルダの郊外によく似ている。
ただ 魔力素がすごく少ない。





[フル]「ようやくお目覚めか」
[レイ]「グッドモーニング ユーノ」

腕輪と首飾りにおはようと言われ おはようと返した。


(ティ)「ユー兄 おきた おきた。
    いたいとこ ない?」
[メル]「やれやれ 保護者が心配されてては 先が思いやられますね」

ごもっともです ごめんなさい・・・



フェルの手(?)をかりて身体を起こしてもらう。
狭いカプセルに押し込められてたからか 身体がうまく動かない。

[フル]「いや、主の身体が動かしにくいのは
    カプセルが着陸前に壊れてたから 俺とメルで安全そうな場所まで運んだとき
    少ない魔力素の中を全力で動いたからだと思うぞ」

なるほど 魔力回復が遅れてるんだね。
僕の身体がこの世界の空気に慣れるまで
全力出して戦うのは禁物ってことか。
この魔力素の少なさからして 魔法戦ができる相手が出てくるとは思えないけど
ちょっと不安・・・






[レイ]「ユーノが寝ている間に この世界のことを少し調べておきました」
(ユノ)「さすがレイジングハート 気が利く」
(ティ)「さすがー」
[レイ]「当然です ですがあまり良い知らせではないですよ」



管理局の管理世界では 転送を補助する管理所と
無許可転送防止のレーダーが必ず設置されている。
それらは非常時に 管理局に助けを請うための電波受信施設としても機能し
通常なら特定の救難信号を出しておけば向こうでキャッチして救助してもらうことが出来る。

この世界には どうやらソレが無いらしい。
貨物船が事故 いや、あの状況なら事件の線が濃いが
貨物船からも 僕らが使ったカプセルからも
さらに今このときもレイジングハートが救難信号を出してくれているが
反応する気配が全く無い。

このことから ここは管理外世界と仮定できる。
山からそう離れてない場所に活気がある集落 というか都市が見えるので
廃棄世界や無人世界ではない。
管理外世界なら この魔力素の薄さもわかる。
文明はよく発展してるけど魔法文化は期待できない。 ゼロと見てもいい。



レイジングハートに貨物船の予定航路を出してもらった。
雷に襲われたのが3日目 行程の中ほどだ。
出発世界から管理局本局までの航路の 中間あたりに近い世界だと
ぱっと見て96から98と104・107の5箇所。
さらにそのなかで魔法文化が少ない もしくはゼロの世界となると・・・



(ユノ)「第97管理外世界・・・」
[メル]「想いっきり辺境ですね。 救援、来てくれるんでしょうか?」
(ユノ)「そこは来てくれることを祈るしかないかな。
    ロストロギアを乗せた貨物船が予定通りに到着しなかったら
    管理局でも何かあったと思うだろうし」

ジュエルシードの危険性は 発見報告のときに記載してある。
次元震発生源の恐れがある危険物だ。
人手不足で有名な管理局も動いてくれるに違いない。 むしろ来てください。



[レイ]「現在地は その世界のでも辺境の惑星の
    さらに辺境にある国のようです ジパングという名前に聞き覚えはありますよね」
(ユノ)「あぁ 一時学校でもそんなブームあったなぁ。
    そっかぁ あの世界なんだ」


ミッドチルダでは 時折辺境世界が流行ることがある。
秘境ブーム とでもいえばいいんだろうか 同級生がはまってたっけ。
ニンジャとかサムライとか 僕にはよく分からなかったけど。

管理外世界でなぜ流行るかというと
そういう世界でも希に 凄い資質を持った人が生まれることがあるから。
縁があって管理局入りして 歴史に名を残す英雄になる人も時々出てくる。
御生存してる人だと グレアム元執務官長とかが確かこの世界の生まれだっけ。

(ティ)「ユー兄 すごいひと てつだってもらう?」
(ユノ)「いやぁそういう人はそう簡単には見つからないよ
     いるかもしれないし いないかもしれない それに何より ご迷惑がかかる」






(ユノ)「あれ、そういえばジュエルシードは?」
[レイ]「それが1番最悪な知らせなんですが・・・」


聞いて愕然とした。
辛うじてカプセルまで持ち出していたジュエルシード、
脱出の際に失くしたそうだ。
21個全てのジュエルシードが行方不明だなんて・・・



(ユノ)「大変だ 急いで回収しなきゃ・・・  うわっ!?」

勢いよく立ち上がったのはいいけど ふらりと目眩がした。
空腹と魔力切れと どうやら怪我もしてたみたいで
満足に動ける状況ではない。


(ティ)「ユー兄 だいじょぶ?」
(ユノ)「大丈夫 なんだけど・・・」

しっかりしなきゃいけない僕がこの状態だなんて・・・



(ティ)「ユー兄 これ あたい 見つけてきた」
[メル]「運よく落下地点の近くにありました」

小さなその手には 13番の刻印がされたジュエルシードが。
うぅっ お義兄ちゃん泣きそうだよ ティルがいい子すぎて。


(ユノ)「ケースもなくしちゃったし・・・
     レイジングハート、ごめん お願いしていい?」
[レイ]「オーライツ 万全ではありませんが 全力で封印保管します」








日が落ちる。
しばらくはサバイバル生活かな。
怪我が治れば行動もおこせるし
食料は5日は持つ あとはあの街でなんとか手に入れて・・・


(ユノ)「ティル、寒くない?」
(ティ)「あたい へいき ユー兄と いっしょだから」


小動物モードでくるまって ふたりで暖めあって過ごす夜。
どこか雨風しのげる場所も探さないといけないね。
ジュエルシードも発動前に集めないとなぁ。




この世界に入って最初の夜は
こうして更けていく。




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