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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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連投することもあります
で、今回のはちょっと長め


早くも物的証拠が出てくるお話







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    【SIDE LEVI】
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その日 新たなジュエルシードが発動した。
ううん 正確には発動 "させられた" 。


原因はへいと。
近くにジュエルシードがあることまでは分かってて
わざと発動するように魔力を流したんだ。
ユーノの結界が間に合って周りに被害は出なかったけど
ユーノがいなかったらどうする気だったんだろう・・・

ちなみに今回も へいとと戦うのはナノハ。
ボクも戦いたーい。





(レビ)「いいもーん ボクはアルフと戦うから。
    ナノハも強くなってきてるから大丈夫だよね」
(ユノ)「大丈夫、と太鼓判は押せないけど
    なのはなりに自分の得意分野を見出してるから
    最初の頃よりはいい  のかなぁ・・・  僕は心配だよ」


でもナノハが手出さないでっていってるから
ボクもユーノも むこうの戦いに手出しできないんだよね。
ナノハ、頑固だからなぁ  そこはシュテルんも同じだったけど。



(レビ)「それじゃボクらもやろっか この前の決着つけるよ」
(アル)「ちょい待ち アンタに聞かなきゃいけないことがあるんだ」

え、戦わないの?
ボクつまんなーい。






アルフが持ってきたのは 本。
おうちにあったものらしいんだけど なにそれ
ボク字ばっかりの本きらいだよ?


(アル)「あの話、調べてみたんだ。
    アンタ以外の フェイトそっくりの子ってやつ。
    そしたら こいつに行き着いた」
(ユノ)「その話ってのは僕は分からないけど
    これは誰かの日記みたいだね」
(アル)「あたしとフェイトの家庭教師だった
    【リニス】って人のものさ。 正確には人じゃないけど。
    リニスの書斎のずっと奥に保管されてたものなんだよ」



リニス

その名前に思い当たりがあった。
【記録】のなかにもあったし
なにより元の世界のへいとから直接聞いたことがある。

へいととアルフのお姉さん的な存在で
山猫を素体にした使い魔さん。
使い魔ながら扱う魔法は一級品で
魔法の先生をしてくれたほか 生活面でもいろいろお世話してくれて
バルディッシュを作ってくれた人でもある  らしい。
最初聞いたとき どんな超人だろうって思ったっけ。



(アル)「見てもらいたいのは その付箋をつけたところだよ。
    他のところは今はいい。
    あたしらの成長日記と 家計簿みたいなもんだから」


付箋がはさまってるのは だいたい本の終盤あたり。
その日だけ字体が違う。  震えながら書いたように。






・・・うん 震えながら書くはずだよ。



(ユノ)「・・・これはその人の個人的な日記なんだよね。
    公式な記録とかじゃなく」
(アル)「ああ そもそもそんなこと 公になんてできるかい。
    そいつを見るまであたしもフェイトも そんなこと知らなかったんだ。
    いや、フェイトは今も知らない 言えないよ あたしには・・・」



信じられないことが書いてあった。
へいとは リニスさんって人の主 へいとのおかあさん "だったはずの人"
プレシアって人の 本当の子供じゃない。
ほんとうの子供は 『アリシア・テスタロッサ』
使い魔になる前 つまり猫だった頃のリニスさんの主。
記録にあった へいとの ”オリジナル”

この日 リニスさんが偶然研究所で見た アリシア ”だったもの”。
リニスさんが知った事実、そのときのリニスさんの気持ち、
へいととアルフには知られまいと振舞ったこと、
その日に決まった リニスさんとプレシアの ”最後の契約”
その全部が 1ページに収まりきらないくらいの文字で書かれてる。

その日を境に 教導メニューが換わり 実践方式がとられ
バルディッシュの基礎フレームが構想されたのもこの日になっている。
これはアルフも証言できることだから 間違いないんだろうけど・・・




(アル)「こんな話ってあるかい?
     フェイトは母親一途なんだ たとえその母親がクソババァでも。
     そいつが実は母親じゃないんだなんて あたしは絶対言えないよ」


アルフが涙目に訴えてくる。
本来敵であるボクらに。
いや、もう敵としては見てないのかもしれない。
むしろ敵視してるのは プレシアかな。



(ユノ)「前回なのはが聞いたなかにジュエルシードを集める理由もあった。
    たしか 母親が欲しがってるからって」
(アル)「その通りさ フェイトはそれに答えてるだけ。
    何のために欲しがってるのかなんて聞いてないけど
    これで目的ははっきりしたよ 間違いなくコレのためだ」
(ユノ)「願いをかなえるったって 簡単に扱えるものじゃないのに・・・」



プレシアの願いは たぶんアリシア絡みだ。
エルトリアの科学でも人体蘇生なんてできっこないんだ。
でもそんなオカルトに頼るなんて・・・

あれ? プレシアって グランツ博士みたいに科学者さんなんだよね?
科学者さんってオカルト嫌いなイメージがあるんだけど
もしかして 科学的にどうにかできて 手段にジュエルシードを使う?
うーん ボクわかんないや。


(アル)「ともかく あたし個人としては止めた。
    そんな危ないこと フェイトにさせてられるか。
    フェイトがどうしてもっていうならやるけど」
(レビ)「問題は へいとにどうやって伝えるかだよね」
(ユノ)「難しいね 下手をすればフェイトの精神が持たない。
    でもこれ以上フェイトに加担させるわけにもいかなくなった。
    管理局ならプレシアのほうを抑えるなりできるかもしれないけど・・・」









おっと そういえばナノハとへいとのほうはどうなったんだろ



振り向いて 思わず 「あっ」 と声が出た。

ナノハとへいと それぞれのデバイスが重なる。
重なったところには ジュエルシード。
たぶん へいとが奪おうとして ナノハがそれを止めようとして・・・


発動してるジュエルシードに 直接魔力をぶつけちゃったんだ。
ふたり分。


そりゃ暴走するよねぇ




ジュエルシードの波動に弾かれるふたり。
へいとは アルフが素早くキャッチ。

ナノハは硬いから大丈夫。
違うそうじゃない ボクらがすぐに駆け寄る。
うん 大丈夫みたいだ。



(ユノ)「ジュエルシードが!!」
(レビ)「うわっ なにこの凄いエネルギー」
(ユノ)「送り込まれた魔力をジュエルシードが増幅して放出してるんだ。
    まずいよ ふたりが全力でぶつかった分が入力されたから
    抑えるにはそれ以上のエネルギーじゃないと・・・」


やばい なんか地面が揺れてる。
ううん 空間が揺れてる。  エルトリアの空間湾曲みたい。
すぐに止めなきゃ。


(ユノ)「無茶だよ 二人分だよ?
    ナノハは気絶してるし」
(アル)「フェイトもさ。 どうするんだい?
    この際だ あたしも協力するよ」
(レビ)「うん でもたぶん平気。
    見せてあげる。 【力のマテリアル】の本気」




ナノハをユーノに任せて ジュエルシードのもとへ。
ジュエルシードは そのへんの魔力エンジンくらいのエネギーを出してる。
ボクだけじゃ演算追いつかないかな よし。


(レビ)「ごめん王様 ちょっとだけ借りるね。
    【紫天の書】にリンク 補助演算 お願い。
    ナノハに借りた封印術式 使えるといいけど・・・」

ボクの中で 紫天の書が動き出す。
考えることはボク苦手だけど そこを代行してくれる。
ボクは持てる力を使って ジュエルシードを押さえつけるだけ。



少し時間はかかったけど ジュエルシードは暴走を止めた。




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   (あと)

管理局察知前に首謀者判明


リニスの日記は 書籍版NANOHA MOVIE1stから引用
ただしこれ 本来はPT事件後にミッド某所で見つかるものであって
この時点で見つかると そりゃこうなっちゃうよねぇ・・・



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