迷子の蒼猫 15章-５

不屈と鉄槌が世界の理屈を壊した

------------------------------------------------------------------------------------------
　　【SIDE NANOHA】
------------------------------------------------------------------------------------------



闇レヴィちゃんが飛んでった先にアリサちゃんたちがいて
ちょっとびっくりしたけど　なんとか海側に引き戻せてほっとしたの。



（ヴィ）「あっぶねぇ　あいつらあんな近くまで来てたなんてな」
（なの）「わたしたちも目の前に熱くなりすぎてたよね。
　　　　ちょっとアタマ冷やそうか」


・・・あれ　今なんでゾクッとしたの？
わたし変なこと言った？




ヴィータちゃんの予備カートリッジは
手持ちに余裕があるわたしがストックしてるの。
今は補給中　闇レヴィちゃんはフェイトちゃんががんばって誘導してるの。



（ヴィ）「そろそろカートリッジの残量もやべぇ。
　　　　アイツの身体にもキてるはずだ」
（なの）「でも本当に大丈夫なのかな　これで失敗したら・・・」
（ヴィ）「信じるしかねぇだろ　今までもそうだった」



リインさんが言ってたの。
内部と外部で魔力的に圧力をかければ　境界に歪みができて
レヴィちゃんを中から救い出せる可能性があるって。
だからわたしたちは　闇レヴィちゃんの攻撃は受け流しつつ
非殺傷攻撃を当て続けてるんだけど・・・



（シゆ）「理論は間違ってはいませんが
　　　　威力とタイミングに問題がありますね。
　　　　中からこちら側の状況は分かるはずなので
　　　　タイミングは中であわせてくれていればいいのですが」
（なの）「レヴィちゃんは自分から【闇】を抱えこんだから
　　　　中から出てこようとしてないのかもしれない」
（ヴィ）「やめろよ　あいつにそんな陰気は似合わねぇ。
　　　　絶対脱出しようとする　だから　こっちはその手助けをするんだ」





ヴィータちゃんって　レヴィちゃんのことになると固執するよね。
アイスとか　はやてちゃんとかの話もだけど　特に顕著なの。



（ヴィ）「ったりめぇだ。
　　　　書の守護騎士として永い時を戦ってきたあたしにとって
　　　　あいつは　はじめてのトモダチだったんだ。
　　　　絶対　失いたくないヤツなんだ」
（なの）「・・・そっか」


アリシアちゃんがヴィータちゃんに想ってることと同じなんだ。
それも　アリシアちゃんやわたしなんて微塵なほど
永い年月の中でできた　初めてのトモダチ


（ヴィ）「誓ったんだ　あいつのことも護ってやるんだって
　　　　はやてとも　なのはとも　アリシアやフェイト　そのお供らも」
（なの）「ヴィータちゃん　今、わたしの名前・・・」
（ヴィ）「フッ　これでもはやてと特訓したんだぜ　これくらい朝飯前だ。
　　　　それよりも　攻撃続行だ。
　　　　アイツの退路　確保してやんなきゃ。　援護頼むぜ　高町なのは!!」

おっけー了解したの
お名前ちゃんと覚えてくれたヴィータちゃんのためにも
一刻もはやくレヴィちゃんを助け出すためにも


「「「支援砲撃　全力全壊、
　　　　　　いきまーす（なの）」
　　　　　　　　　　ＦＩＥＲ!![レイ]」
　　　　　　　　　　　　弾幕形成　一斉射（シゆ）」
（ヴィ）「小細工は無しだ　圧倒的火力で　ぶっとばせー!!」





奇跡が起きた




かたや　一撃必殺精神のなのは　管理局の白い天使　二門もっていてもそれは変わらず
かたや　一撃爆砕主義のヴィータ　自慢のデバイスと威嚇射撃で全てを壊す騎士


そのふたりの心に共通点
　　　「「　レヴィを助け出したい　」」
　　　「「　闇の書事件なんて過去の遺産　ここでケリをつけてしまいたい　」」
　　　「「　平和な生活を取り戻したい　できるだけハッピーエンドで」」




気づけば　なのはとヴィータは "そこ" に居なかった。


"そこ" にいたのは　白いふさふさな衣装を貴重とする服を来た少女。
手にはアイゼン　邪魔をしない程度に右腕にレイジングハート
左腕にルシフェリオンを装着した少女。

なのはとヴィータを足して２で割ったような外観と配色を持ち
前衛騎士の蓄積した戦闘センスと　先天した状況判断力
以前にも増した莫大な魔力　チャージ速度・初速度・射程とも優秀な長距離攻撃能力


ヴィータとなのはは　イレギュラーなユニゾンを果たす。
シュテゆも裏工作があったという話もあるがそれはさておき




これら馬鹿げたスペック
突然こうなって当の本人は混乱するのは当然の事だが　当事者たる二人は

「レヴィの為に　レヴィを取り返すために」
「レヴィとまた模擬戦できるように　また一緒に食事できて　笑えるように」


　【レヴィを助ける】　ことだけを考えていた


ゆえに当の本人たちがユニゾン状態に気付いていないのだが






------------------------------------------------------------------------------------------


　　（あと）


あれ、どうしてそうなった？
初期プロットにもそんな予定なかったんですけど
二人で後方攻撃くらいしかなかったんですけど
どうしてそうなった？　重要な（略

いちおう　衣装はふさふさなウサギさん
しいていえばクリスっぽいイメージです
着ぐるみというよりは　手足とかパーツ状のような感じで
他でてる部分は２期なのはさん


８章１話【騎士、日本語勉強中】フラグ回収
９章２話【ハジメテノトモダチ】フラグ回収
11章５話【騎士の名とリボンに誓う】フラグ回収
なにょは終了のおしらせ　ヴィータはやればできる子




------------------------------------------------------------------------------------------